ダサい
今回は本当に短めです。
ごめんなさい。
「ダサッ!!」
僕の反射的なツッコミに所長室は静まりかえっていた。
「ダサとはなんじゃ??」
沈黙を破ったのはダサいと言われた張本人、ハリと名乗った少女で、不思議な物を見るように僕を見つめる。しまった……ダサいはこの世界に無い言葉やったんや……。
僕が何て答えようか考えていると、痺れを切らしたのか犬魔族のガウルが唸り出す。
「よせ、ガウル」
「はっ、申し訳ありません」
助かった……正直犬の魔物の群れと戦ってボロボロにされたせいか、この犬魔族を見ると足が鋤くんでしまう。
これ以上不機嫌にならないよう、頭をフル回転させて、ダサいの意味を捏造した。
「ダサ……とは『ダサい』という言葉の略称で、意味は『違う』『合っていない』などの否定的な言葉になります。僕がなんでハリさんに対して『ダサい』と言ったかと言うと、可愛い見た目のハリさんにはもっと似合う服装があると思ったからです」
「ほぅ、ダサとはそういう意味があるんじゃな。それはスケルトン君の国の言葉かね??」
「あ……はい」
苦肉の策で答えた言い訳が通用したんかな?
「なるほど……中々良い言葉じゃ、ワシも使っていくとしようかの」
どうやら通用したみたいや、っていうかかなり好感もってもらえた気がする。
「して、ワシに似合う服装とは一体なんじゃ?」
安心した瞬間、僕は自分の言い訳で首絞めるのであった……。
所長室にきた目的がずれてしまった……。




