真っ白な部屋に2人で
気付くと真っ白い部屋にいた。
ランダム設定の時に居た場所と似ているけどどっか違う。周りを見渡して見るとその違和感の正体がわかった。ランダム設定の時は、ゴールの見えやん果てしなく続く白い空間やったけど、今回のはよく見てみると壁がある。この空間は学校の教室位の大きさしかない。
「僕はどうなったん?」
僕は森の中におったはずや。
犬達と戦い終わった後、イビルさんって言う魔族の人と会って……そっからどうなったんや?
無意識に指を噛んでいたがそこである事に気付く。
「骨じゃない……。」
何で骨の身体じゃなくて生身の身体なん?
これはアレかな、ログアウト出来るようになったんかな?それともゲームオーバー?死後の世界??
あまりに突然の出来事に頭がついていけてへん。
「久しぶりだな」
いきなり声を掛けられた。
声の聞こえた方を見てみると、そこにはスーツ姿の男が黒いベンチに腰かけていた。
さっき見渡した時にはベンチなんて無かった。
それよりこの男性は『久しぶりだな』って言ってたけど見覚えあらへん……誰なん?
「あの……」
「大丈夫だ、君は死んでいない。ここは夢に近い所だ。ゲーム内で意識を無くした君の脳に私がアクセスしている。」
そういう事やない。
僕が死んでいないって事は知れて良かったけど、貴方は誰なのって所なんよ、全然大丈夫じゃない。
男は僕の反応が予想と違った事に首をかしげ、何か思い付いたように口角を上げた。
「そうだったな、君と出会った時はこの姿じゃなかったな」
訳のわからん事を言って、男は指パッチン……じゃなくてフィンガースナップをし光に包まれる。
光が消えると、そこにはスーツを着た男の姿はなく、別の男の姿があった。
「らっしゃい、クジはどうだいお嬢ちゃん?いや兄ちゃんかな?」
その顔に見覚えがあった。
ニンマリとさせた表情はどこか胡散臭く、自分の素顔を隠している印象やった。
男の言った台詞も聞き覚えがあった。
その失礼な言動に腹が立ってたからだ。
「なんで……屋台のおっちゃんがここにおるん?」
「やっと思い出してくれたかい?おいちゃん嬉しいねぇ」
さっきのスーツ姿の男とは容姿も声も話し方も違う、この人はいったい何者なん?
「そう怪しまないでくれよ、今から説明するからさ」
そう言うと男はメニュー画面を出して何やら操作し、1つの箱を取り出した。
「クジの箱?」
「ご名答、今から兄ちゃんには3回このクジを引いてもらう。そのクジには兄ちゃんが知りたいと思う質問が書かれている。おいちゃんはその書かれた質問には絶対に嘘偽りも無く答える。まぁ、ちょっとしたゲームさ」
「なんでそんな回りくどい事するん?普通に質問したらアカンの?」
「普通に質問に答えてたらつまらないからさ。おいちゃんの初恋とか聞かれたら困るしね」
別にそんな質問なんてしやん、アンタは誰なのか、どうして僕に違法ハードを渡したのか、目的は何なのか、知りたいのはそれぐらいや。
僕がジト目で睨んでるのに、男はニンマリ顔で箱を振っているだけや。早く引けって事なんやろう。
納得はしてないけど、男は全く喋る気配が無い。ここは大人しくクジを引くことにした。
「なーにが出る?なーにが出る?いざーいざー」
なんちゅう歌なんやろ、男はすごろく番組のパクりみたいな歌をうたい出したがとりあえず無視してクジを取り書かれた内容を読み上げる。
「私、加瀬 南にVRハードを渡した目的を述べよ」
「いきなり核心的な内容だねー」
ニンマリ顔の男は一定のリズムで箱を振り黙り出した。考えているんやろう。
「嘘偽り無く、教えてくれるんよね?」
「どう説明したら良いか考えてたのさ、因みにこれからおいちゃんが言う言葉に君は傷付くかもしれない。先に謝っておくよ、すまんね」
先に謝るその前に、僕に違法ハード渡した事は謝らんのかい。そのせいで梅村さん達にめっちゃ迷惑かけてしまったんやで?
と、言いたかったけど今は我慢した。男が話し出したからや。
「君にVRハードを渡した理由はね……」
ご無沙汰しております。
私事でバタバタしてしまいだいぶ間が空いてしまいました。
一応元気です。
まだバタバタが続く可能性がありますが、頑張って書いていきますのでよろしくお願いいたします!




