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Yellow Marker~一人だけ魔族でプレイ~  作者: モチモチの木
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野営をしましょう2

未だにMMOの意味がわかっていません。

 「こんなもんで良いかな」


 骨犬が薪を集めている間、僕は焚き火をしても大丈夫なように周りに生えている余計な植物を刈っていた。何かの拍子に燃え移ったら大変やからね。

と言っても僕は野営の初心者、野営ルーキー加瀨ちゃんなんで、こっからどうしたら良いんかわからん。なので、骨犬が帰って来るまで僕も近場で薪を集めることにした。

 本当は大きな革を使って屋根とか作らなアカンのやろうけど、この大きな樹の枝や葉が屋根の代わりになってくれてるから必要ないと思う。

だから料理をするにも、夜に備えるにも、まず焚き火が必要やと結論づけた。


 「キャンキャン!!」


 骨犬が戻ってきたようや、でもあの小さな体で薪を運んできたとしても、せいぜい数本が限界やと思う。やっぱり僕も集めておいて正解やったわ。


 「遅かったね、どこまで薪取りに行ってたんよ。……って!?」


 骨犬は確かに薪を持って帰ってきた。咥えるのではなく、自分のあらゆる骨の隙間に差し込むようにして……。賢い……賢いけど君には羞恥心ってのはないん?


 「凄い持ってきたな……、っていうか痛くないん?」


 所々に差し込まれている枝のせいで歩き辛そうなだけで骨犬自身は何ともないみたいや。


 「キャン」


 体をブルブルと振り、差し込んだ枝を落としていく、引っ掛かった枝は器用に口で取り出していた。


 「あ、ありがとう。ほんま助かったわ、それじゃあ焚き火の用意するから、骨犬は休んでて」


 骨犬が持ってきてくれた枝を集め、そこに乾燥した葉を追加していく。そして木のおじいちゃんから貰ったフラッシュシートの出番、お札の束から1枚破り出す。


 「今から一瞬眩しくなるから骨犬はあっち向いとき」


 使い方は木のおじいちゃんから教わったしなんとかなるはずや、僕のアバターには瞼が無いので腕で目を隠す。魔力のこめ方は役所でもやったから問題ないばす。


 僕はフラッシュシートに魔力を送った。

目を覆っていても分かる激しい光が一瞬だけ辺りを明るくした。


 「ギョーー!!」


 僕でもなく、骨犬でもないまた別の叫び声が聞こえた。もしかしたら近くに誰かおったんかもしれん。覆うのを止め、辺りを確認した。これは土下座レベルで謝らなアカンよ。

だけど、辺りを確認しても誰もおらん。もしかしたらもう少し離れた所に居るのかもしれへん。

すると何かが落下したような音が聞こえた。

音は1つではなく、多分3つ。

団体さんが木の上で野営してたんやったら、これは土下座じゃ済まへんかもしれん。団体……もしかしたら山賊!?

最悪殺されるかもしれへん……だけど周りを確認しやんでフラッシュシートベルトを使ったんは僕やし、これは言い訳できへん。

僕は恐る恐る、音のした方を見た。


 手にしたフラッシュシートは未だにゆらゆらと燃えている。

 ここまで読んで頂きありがとうございます。

最後をどうしようか迷いましたが、一旦区切りました。

焚き火に関して調べて見たところ、主人公のやり方では恐らく火は起こせないです。薪にする木や枝の表面を鉈やナイフで削ったり、燃やす順番があったりと本来ならいろいろとあるみたいです。でもそこはゲーム補正としてお許し下さい。

野営初心者っていう設定ですが、焚き火に苦戦するシーンを入れると、話が恐らく進みませんので……。

ご了承くだしい。

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