梅村さんと別れて 1日目 買い物4
睡魔と戦いながら書いたので、誤字などがあるかも……。
「すまんがこれはまからんな。」
咄嗟に出てしまった僕の本音に対し、おじいちゃんは即答する。
現実世界でもまけてくれるお店が減っている昨今、このゲームの世界も甘くはないんやね。
「そのかわりと言ってはなんじゃが、コルトガ特産のフラッシュシートなら安くするよ。」
そう言っておじいちゃんはテーブルの上からお札の束を見せてきた。
パッと見、メモ帳かと思ったけどそのお札にも何やら魔方陣が書かれていた。
「このお札は何に使うんですか?」
用途がわからんかったけど、火を起こす箱のかわりと言ってたから、このお札も火を起こす道具なのだろう。
「このシートはな、元々は野鳥を落としたり、敵から逃げる時に使われた目眩ましの道具なんじゃが、火を起こす事も可能なんじゃよ。」
「それじゃあ、そっちの方が便利ちゃうの?」
野鳥を落としたり、目眩ましにもつかれるんやし、断然使い勝手がええやん。
「まぁそうなんじゃが、生産に掛かる手間と費用を考えると箱の方が高く付くんでの、儲けを考えるとワシらはフラッシュシートを売りたいんじゃよ。どれ、試しに使って見せよう。」
そう言っておじいちゃんフラッシュシートの束から1枚破って手にする。
さっきの箱と同じように魔力を込めだす。
「ちぃとばかり眩しいんでの、向こうの方でも向いといてくれ。」
おじいちゃんがそう言った後、僕の視界は真っ白になった。
……
「アカン、真っ白や!!おじいちゃん言うの遅いわ!!」
おじいちゃんが注意をした途端に発動したので、フラッシュシートの光をモロに浴びてしまった。
「すまんすまん、確かに遅かったの。お前さんは見えんと思うが、使った後のシートは今徐々に燃えておるよ、この火を使って焚き火等を起こすんじゃ。」
「見えんから説得力がないって!!」
これが戦闘中なら僕は無防備でタコ殴りに合うと思う、恐るべしフラッシュシート。
……
完璧に視界が回復したのはおそらく2~3分たった後やと思う。結局フラッシュシートがどういう風に燃えていたのかはわからんかった。
「それにしても凄い威力やね、そのシート。」
「このシートはの、火種トカゲの骨を粉末にした物をインクに混ぜただけでできるんじゃよ。」
そう言っておじいちゃんは棚から1つの壺を取り出して見せてくれた。
僕の膝ぐらいの高さの壺なんやけど、棚のなかには同じような壺が何個もある。
中には粉末状の白い物がギッシリと詰まっていた。
「これが火種トカゲの骨の粉末じゃよ。」
おじいちゃんは骨の粉末を一つまみ、僕の掌に乗せる。
「今回は先に言っておくが、この粉末に魔力を注いではいかんよ。腕が吹き飛ばされてしまうからな。」
「なんでそんな物騒な物乗せるんよ!!」
「老いぼれのちょっとした悪ふざけじゃよ。ほれ、危ないから壺に戻しなさい。」
僕は慌てて粉末を壺に戻した。
っていうかこの粉、骨の隙間とかに入ってないよね??
「でもおじいちゃん、これ特産品なんやろ??その製造方法を僕に教えてええの??」
普通こういうのって、企業秘密とかなんちゃうん??
「なに、お前さん達が作りたくても難しいからの。別にいいんじゃよ。」
「難しいってどういう事よ?めっちゃ強いの??そのトカゲ。」
強かったらそりゃ無理やわ。
「いや、やつら自体は強くも何ともない、口から小さな火種を出すだけの魔物じゃ。大きいのでもせいぜいお前さんの掌位の大きさじゃし。」
「じゃあ僕でも倒せそうやん。何が難しいん??」
おじいちゃんの言っている意味が全くわからん。
「それはの……ワシらが乱獲し過ぎて数が激減してしまったからじゃ。」
ちっちゃいトカゲの骨が壺いっぱいに入ってるもんな……それは捕まえすぎやで……。
「なに心配いらんさ、今ある在庫で、あと10年はやっていけるさ。」
そう言う問題やないと思うが……、
ここまで読んで頂きまして、誠にありがとうございます。
ネット小説大賞六にエントリーしてみました。
どうやら感想がもらえるみたいです。
少し楽しみ♪




