〔伝授〕
「NPCから伝授して貰う、これがもう一つの方法ですね。」
それって師匠ってやつやん!!
バイソンさんからの返答は期待以上のもんやった。
「それって、《考えるな、感じるんだ!!》が口癖のカンフーマスターや、竜殺しの剣術家、賢者な老人、もしかしたら伝説のセガール的な人から教えて貰うって事ですね!!」
心踊るシステムやん、流石やでchange the world!!
最終奥義とか究極魔法とか、男の子のロマンやよ。
「確かに.……そういうNPCもいますね。英雄が師匠なんてプレイヤーにとっては魅力的だと思います。ですが、それだと堪らないと思うんですよ。」
「つまらない?」
「はい、change the worldの魅力の1つは〔個性豊かなリアルなNPC〕です。
英雄だけが師匠になるなんて勿体ないですよ。
それより.……全てのNPCが師匠になる可能性があった方が面白いと思いませんか?」
バイソンさんのテンションがどんどん上がっていってる.……誰や、たた○いのドラム叩いたの。
だけど言ってる事は凄く面白いと思う、ってか全てのNPCっていったい何人おるん??
「ハッキリ言うと、赤ちゃん以外の全てのNPCは師匠になります!!
ですがNPCによっては、弟子をまったく取らない気難しい方や人数制限を掛けている方もいます。
恐ろしく強い主婦や口達者な変態など、よくわからない方もいます。
そして何より彼らは.……プレイヤー自身をみて判断します。」
「それって、師匠になってくれないNPCも居るってことですか?」
「そういうことです。気にくわない、友人でいたいなど理由は様々ですが。」
友人のままでいたい、そういうことを言うNPCもおるなんて……確かにリアルかも。
友人からいきなり、弟子にしてくれって言われても嫌やもんな。
てか、伝説のセガールは弟子をとってくれるんやろうか.……。
とりあえず沈黙の構えをマスターしといた方がええんかな??
「後で実戦で技を習得してもらうので、そう急がないで下さい。」
思っていたことが口から漏れていたようや。
アーミーナイフを沈黙の構えにしたり、普通の構えにしたり、僕の腕は技を欲している.……。
「それに加瀬さんは魔族なので、人族NPCを師匠にするのは無理だと思いますよ?前例が無いのでハッキリは言えませんが.……。
あれ?魔族のNPCって師匠になるのかな?」
そうや、僕.……骨やったわ.……。
せめて伝説のセガールとは友人になりたいと思ったけど……間違いなく、狩られるんやろうな.……。




