梅村さん再び。
ご無沙汰しております。
駄目人間のモチモチの木です。
久しぶり過ぎる更新で、申し訳ありません。
「加瀬さん、冒険は満喫できていますか?」
僕がこのゲームで最後に会話した相手は依然と変わらず、心配するように話しかけてきた。
この人には聞きたい事が沢山ある、口を開けば質問が機関銃の如く発射されるやろう。
だけど、僕はそれらを飲み込み相手の声に応える。
「お久し振りです、梅村さん。僕の身体を回収してくれてありがとうございます。」
まだお礼をちゃんと言ってなかったのよ。
僕が正規のハードを買ってたら、こんな迷惑をかけへんかったわけやし、音声だけの相手でも深く頭を下げて気持ちを伝えた。
「いえ、気にしないで下さい。加瀬さんの身体については我々と提携している医療機関の協力で、ちゃんと管理していますので、ご安心下さい。今回の原因についても調べていますので、もう少しお待ち下さい。」
ちょっと大事になってません??
「あの、なんていうか……すみません。」
うまく言葉が出てこうへん。
もう一回謝ったらしつこい感じがするし、こんな時どうしたらえぇんやろう。
僕が悩んでるのを察してか、梅村さんの方が話題を振ってれた。
「どうです、change the worldは?」
「そっ……そうですね、魔物もリアルでビックリしましたよ。初めは怖くて攻撃するのも躊躇しましたし。」
「はは、確かに、そうかも知れませんね。普通なら戦闘用のチュートリアルがありますし、スタートがゴブリンばかりが出る、コルトカの洞窟でしたからね。」
そんな名前の洞窟やったんか、まあ関係ないけど。
っていうか、普通の人はゴブリンじゃなくて、違う魔物なんや。
「普通のプレイヤーは初め、どんな魔物と戦うんですか?」
「初めは魔物ではなく、鹿や豚などの動物ですね。攻撃してくる事が少ないですし、スピードもそこまでありません。ゴブリンと戦うなんて難しいですね。」
「僕だけハードモードって事なんですか!?」
よく死なずにここまで来れたわ。
「ははっ、確かにそうかもしれませんね、でもチュートリアルも無しにコルトカの洞窟を抜けた事は本当に凄いですよ。」
「え、まだ洞窟ですよ??」
「……はい??」
凄く間があったような気がする。
「だから、まだコルトカの洞窟って所ですよ?」
「あの……加瀬さん、私言いましたよね?イベントが始まるから、早く移動して欲しいって。」
なんかそんな事言ってたような気がしてきた。
完全に忘れてたわ……。
「生き抜く為に必至で……忘れてました、すみません。」
「はぁ、過ぎた事は仕方がありません、とりあえずコルトカの洞窟を抜けて下さい。そこはダンジョンなので、通常のエリアと比べると魔物と遭遇する確率が高く非常に危険です。リトルレッドに見つかる前に脱出してください。」
リトルレッドって何よそれ?
ボス的な魔物なんかな?
「そのリトルレッドって何なんですか?」
「すぐにコルトカの洞窟を抜けると思って説明していませんでした、すみません。イベント時では、そのエリアの魔物以外にランクの高い魔物が出現するようになっています。通常のエリアでは1ランク高い魔物が、ダンジョンエリアでは2ランク高い魔物が出現するように設定されています。コルトカの洞窟での2ランク高い魔物は『リトルレッド』今の加瀬さんでは勝つのは難しいです……。とにかく急いで脱出してください。」
まさかやと思うけど、聞いたほうがええよな?
「ちなみにリトルレッドって……赤いゴブリンみたいな腕とかが太い奴ですか?」
「そうですが……まさかもう遭遇してしまったんですか??奴らは攻撃的でどこまでも追ってきます、早く逃げて下さい!!」
梅村さんが慌ててる感じやけど、言ってしまった方がいいんかな?
なんて言えば良いんや……。
「梅村さん。」
「怖い思いをさせてしまいすみません。私がもっと早く連絡していれば、こんな事にはならなかったのに……。」
アカンわ、完全にテンパってる。
どんなけ良い人なんやろう。
ここまで心配してくれるんは正直嬉しいんやけど、心配ばっかり掛けて申し訳無い気持ちになる。
「梅村さん!!」
「はっ、はい!!何でしょう加瀬さん!!」
「そのリトルレッドっていう魔物、もぅ倒せるんで、これからどうしたら良いんか教えて下さい。」
迷惑掛けたくないし、安心させたいから、この洞窟を出ようと思う。
「ええ!!」
驚いた梅村さんの声は本当にうるさかった。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
ちゃんと生きています。
私生活がバタバタしておりますが、これからも更新していきますので、河原で葉っぱの流れを追いかける仙人のように気長に更新を待って頂けると幸いです。
そして掛け合い難しいです。




