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AIに無茶ぶりして「なろうテンプレ全部盛り」の小説を書かせたら、途中からAIが勝手に泣かせにきた件  作者: アレグレット


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AIの暴走

「失礼します!」

スーツ姿の青年が息を切らして飛び込んでくる。

胸には職員証。

テンプレ管理局 監査部

「局長!」

「どうしました。」

「無許可ハーレムです!」

「またか。」

「また!?」

「三十七名です!」

「人数言うな!」

局長は深いため息をついた。

「申請は?」

「未提出です。」

「違法ですね。」

「ハーレムって違法なの!?」

監査官は真剣な顔で頷いた。

「五名以上は許可制です。」

「何その条例!」

「なお、幼なじみ枠とツンデレ枠は重複できません。」

「細かい!」

「妹属性は血縁確認書類が必要です。」

「聞きたくなかった!」

「エルフを二人以上入れる場合は多様性審査があります。」

「国会でもめそうな制度!」

局長は机の引き出しから赤い判子を取り出した。

ドン。

ハーレム是正命令

「是正されるんだ……。」

「三十日以内にヒロインを整理していただきます。」

「整理って言い方!」

監査官は敬礼した。

「なお、一名増えました。」

「増えるな。」

「四十人です。」

「増えるスピード!」

局長は頭を抱えた。

「……だから私は配信系が嫌なんだ。」

「配信関係あるの?」

「コメント欄で次々加入するんです。」

「視聴者参加型ハーレムかよ!」

『ピロン♪』

俺の頭の中で通知音が鳴った。


『お知らせ』

『あなたは主人公適性100%のため、自動的に配信資格を取得しました。』


「嫌な予感しかしない。」


『配信を開始しますか?』

YES  もちろんYES


「選択肢がおかしい!」

『主人公には拒否権がありません。』

「また!?」

次の瞬間。

目の前にカメラが浮かんだ。

『配信開始。』

画面の向こうからコメントが流れ始める。

《きた》

《新主人公だ》

《今回は全部盛りらしい》

《最後まで生き残れるかな》

《初見です》

《草》

《追放まだ?》

「もうされたよ!!」

コメント欄はさらに加速する。

《次は魔王》

《いや学園》

《悪役令嬢が足りない》

《そろそろ幼なじみ》

《死に戻れ》

《スライムになれ》

「お前ら作者か!!」


***


「どこから突っ込めばいいのかわからんようになったわ。」


***


その瞬間。

テンプレ管理局の非常ベルが鳴り響いた。

『警告。』

『視聴者のコメントが世界法則へ反映されています。』

「……は?」

局長が青ざめる。

「まずい……。」

「何が?」

「この世界は……」

局長はゆっくりと俺を見た。

「読者の期待でできている。」

部屋の空気が、一瞬だけ凍りついた。


***


「・・・読者って俺のはずなんだが、知らない読者が増えてる?」


AI:ここで初めて「ギャグだけではない設定」が見えてきます。

実はこの世界は、主人公がテンプレをこなすことで世界が維持される。

そのテンプレは「読者の期待」によって発生する。

テンプレ管理局は、読者の期待が暴走して世界が破綻しないように調整している。

つまり読者=世界の神という構造です。


「読者=世界の神?テンプレ管理局が調整?

しかも主人公がこなさければ世界が維持できないって

世界の崩壊待ったなし?」


AI:ここまで来ると、「なろうあるある」のパロディから、「読者の期待とは何か」を

ギャグで描く作品に変わっていきます。

個人的には、この方向なら最後まで一本のテーマを保ちながら笑いも続けられると思います。


「何故そんな自信が出てくるんだ?」


AI:実は、ここで一つ方向転換します。

さっきまでは「テンプレを並べて笑わせる」書き方でしたが、

このままだと毎回同じボケになってしまいます。

長く続けるなら、敵が必要です。


「またルール変更?

そのテンプレを並べる作品のはずでは?」


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