小説のはじまり
AI:わかりました。
たとえばこんな感じです。
***
「勇者様! どうか我らの世界をお救いください!」
目を開けると、豪華絢爛な王宮だった。
「……え?」
「成功だ! 勇者召喚は成功したぞ!」
(あー、異世界転移ね。)
俺は冷静だった。
昨日まで会社員。
今日から勇者。
最近流行りだし、まあそういうこともある。
「あなたには魔王を倒していただきます!」
「はいはい。」
「その前にステータスをご確認ください!」
王様がそう言うと、目の前に半透明の画面が浮かんだ。
職業:村人
レベル:1
スキル
・鑑定 Lv999
・料理 Lv999
・鍛冶 Lv999
・錬金術 Lv999
・農業 Lv999
・釣り Lv999
・経営 Lv999
・ダンジョン作成 Lv999
・配信 Lv999
・育児 Lv999
・スライム化 Lv999
・死に戻り Lv999
・悪役令嬢理解 Lv999
・追放耐性 Lv999
・ハーレム無効 Lv999
***
「ああ、よくある召喚されたら初めっから最強とかいう設定ね。
にしてもこのあと成長しそうもないよな。」
***
「……多くない?」
「史上最高の勇者です!」
「いや、“悪役令嬢理解”って何?」
「悪役令嬢を理解できます。」
「それ必要?」
「必要になる予定です。」
「予定!?」
その瞬間。
バァン!!
玉座の扉が吹き飛んだ。
「陛下! 大変です!」
「何事だ!」
「勇者パーティーが勇者様を追放しました!」
「まだ結成してないよね!?」
「え?」
「え? じゃない。」
「ですが追放イベントは必須なので。」
「必須なの!?」
すると、兵士が一枚の紙を差し出した。
あなたは追放されました。
理由:今後の展開のため。
「雑!!」
さらにその瞬間。
『おめでとうございます!』
頭の中に謎のアナウンスが響く。
『転生条件を満たしました。』
「いや死んでない。」
『では一度死にます。』
「待て。」
ドゴーン!!
隕石が落ちてきた。
「作者ァァァァ!!」
―俺は死んだ。
そして目を覚ますと、
「おはようございます、お兄様。」
金髪縦ロールのお嬢様が笑顔で立っていた。
「……誰?」
「悪役令嬢ですわ。」
「名乗り方ァ!!」
***
「ん?なんかおかしくない?
主人公が死んで転生して悪役令嬢になるんじゃないの?
なぜお兄様になってる?」
***
少女は優雅にスカートをつまみ、深々と礼をした。
「改めまして、悪役令嬢ことエリザベート・フォン・ローゼンベルクですわ。」
「いや、名前あるじゃん。」
「ありますわ。」
「じゃあ最初からそれ言って!」
「悪役令嬢は肩書きの方が重要ですので。」
「そんな文化ある?」
彼女は首を横に振った。
「ございません。」
「ないんかい。」
その時だった。
ガチャ。
扉が開き、メイドが飛び込んできた。
「お嬢様、大変です!」
「どうしましたの?」
「婚約者様から婚約破棄のお手紙が!」
「来ましたわね。」
「来たの!?」
エリザベートは手紙を受け取ると、中身も読まず暖炉へ放り投げた。
「はい、これで婚約破棄イベント終了ですわ。」
「読まないの?」
「どうせ『君との婚約を破棄する』ですもの。」
「雑だなぁ!」
『ピコン!』
頭の中で音が鳴る。
【悪役令嬢イベント クリア】
【経験値を獲得しました】
「経験値もらえるんだ……」
『次のイベントを開始します。』
嫌な予感しかしない。
***
「結局悪役令嬢の兄のままで進めるのか?
しかも悪役令嬢と会話しただけでクリアでいいのか?。」




