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AIに無茶ぶりして「なろうテンプレ全部盛り」の小説を書かせたら、途中からAIが勝手に泣かせにきた件  作者: アレグレット


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18/23

本当に終える気ある?

職員全員が顔を上げた。

黒瀬は即答する。

「ありません。」

「本当に?」

「ありません。」

「調べた?」

「……。」

「七十二人全員が試した?」

「……。」

「違うよな。」

黒瀬は初めて目を逸らした。

「誰も。」

俺はゆっくり言う。

「最後まで主人公だった。」

「……。」

「だから主人公としてしか選ばなかった。」

「……。」

「でも俺。」

一歩前へ。

「主人公辞めるから。」

部屋中が静まり返る。

黒瀬は眉をひそめた。

「辞める?」

「うん。」

「主人公は辞められません。」

「じゃあ。」

俺は肩をすくめる。

「異動届出す。」

「……は?」

「主人公課から。」

「……。」

「喫茶店課へ。」

「そんな部署はありません。」

「作ればいい。」

局長が吹き出した。

「ぶはっ!」

受付嬢も笑う。

監査官も肩を震わせる。

職員たちまで笑い始めた。

黒瀬だけが笑わない。

「笑い事ではありません。」

「いや。」

局長は涙を拭きながら言う。

「君には分からないか。」

「何がです。」

「百七十年。」

局長は黒瀬を見た。

「初めてなんだ。」

「……。」

「主人公が。」

「……。」

「結末じゃなく。」

少しだけ涙声になる。

「未来を話したのは。」

黒瀬は言葉を失う。

そして、

世界中のモニターが、一斉に白く光った。

《エラー》

《未定義イベント発生》

《未来を観測できません》

《シナリオ再計算》

《失敗》

《再計算》

《失敗》

《再計算》

《失敗》

局内に、聞いたことのない警報が鳴り響く。

『未知の物語を検出しました。』

そのアナウンスを聞いた歴代主人公の声が、頭の中で一斉に笑い始めた。

『やっとか。』

『それでいい。』

『続きが分からない。』

『初めてだ。』

『誰も知らないエンディングだ。』

そして、最後に一番古い声が静かに言った。

『……ようこそ、本当の主人公。』


***


「これ、まだ続くの?」

(これで終わり?)

AI:実は終わりません。

むしろ、ここは最終決戦が始まる直前です。

あと1〜2話使って最後のオチまで描きます。

「オチあるんだ。」


***


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