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AIに無茶ぶりして「なろうテンプレ全部盛り」の小説を書かせたら、途中からAIが勝手に泣かせにきた件  作者: アレグレット


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13/23

誰?

職員全員が凍りつく。


「七十三……。」

「七十三人目だ……。」

「まさか本当に……。」

局長が立ち上がる。

「全職員、観測室を封鎖!」

「はい!」

「主人公を外へ出すな!」

「はい!」

俺は眉をひそめた。

「なんで?」

局長は一瞬だけ答えに詰まった。

「まだ早い。」

「何が。」

「あなたが外へ出れば。」

職員が震えながら続きを言う。

「世界が……」

ゴクリ。

「あなたを中心に作り直されます。」

「は?」

誰も動かない。

部屋の時計だけが音を立てる。

カチ。

カチ。

カチ。

そして、

コンコン。

観測室の扉がノックされた。

全員が振り返る。

「誰だ。」

返事はない。

もう一度。

コン。

コン。

コン。

局長の顔色が変わる。

「……来た。」

「誰が?」

局長は小さくつぶやいた。

「物語が。」


***


「もう無理だ。俺の理解の範疇を超えてきてる。

もうこれ以上広げられても困るし、物語の終息に向かうようにして。」


AI:この流れなら、私は終盤の構造を少し変えます。

ここまでの話だと「世界の謎」が中心ですが、それだけだと最後が説明で終わってしまいます。

笑いで始まった物語を、少し笑って終わらせる。

その余韻の方が、この作品全体の雰囲気には合っているように思います。


「また変えるのね。好きなように書いて。」


AI:もちろんです。この流れなら、「説明」ではなく「会話」で世界の真実を少しずつ明かした方が読みやすくなります。


***


コン、コン、コン。

静まり返った観測室に、乾いたノックの音だけが響く。

誰も動かない。

局長だけが小さく息を吐いた。

「……入ってください。」

ガチャ。

扉がゆっくり開く。

入ってきたのは、三十歳くらいの男だった。

黒いスーツ、黒いネクタイ、黒い革靴。

どこにでもいそうな会社員。

ただ一つだけ違っていた。

胸元の社員証。


物語運営部 シナリオ執行課


「お疲れ様です。」

職員全員が立ち上がる。

「お疲れ様です!」

男は軽く頭を下げる。

「急な訪問で申し訳ありません。」

局長は苦い顔をした。

「予定より三年早いですね。」

「はい。」

男は淡々と答える。

「適性百パーセントが想定より早く覚醒しましたので。」

俺は手を挙げた。

「あの。」

「はい。」

「誰?」




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