なんでもあり
局長だけが静かに言った。
「主人公が世界へ影響を及ぼき始めました。」
「及ぼす?」
「世界は主人公を書きます。」
「うん。」
「ですが。」
局長は球体を見た。
「ごく稀に。」
ゴクリ。
「主人公が世界を書き始めることがあります。」
部屋の空気が凍る。
「それが……」
局長はゆっくり俺を見た。
「適性100%です。」
***
「なに言ってんのかわかんねぇ。
これ俺の理解力が試されてる?」
***
その瞬間。
ズズズズズ……
世界球の表面が動いた。
海が割れる。
山が隆起する。
職員が叫ぶ。
「新しい山脈発生!」
「場所は!」
「主人公半島の北です!」
「名前は!?」
「まだありません!」
「急いで命名を!」
「命名?」
「地名がないと世界が不安定になります!」
「そんな仕様なの!?」
職員が俺を見る。
「主人公様!」
「はい!?」
「山の名前を!」
「え?」
「早く!」
「いや急に言われても!」
「三秒以内です!」
「なんで!?」
「世界が待ってくれません!」
「えぇぇぇ!?」
「3!」
「2!」
「1!」
「……富士山!」
職員が青ざめる。
「もうあります!」
「しまった!」
ドゴォォォン!!
世界球が激しく揺れた。
「名称衝突!」
「名称衝突です!」
「世界法則エラー!」
***
「同じ地名や名称なんていくらでもあるだろう。
そんなことでエラーが起こる脆弱な世界でいいのか?」
***
「バックアップ!」
「第二世界線へ退避!」
「何そのシステム!」
局長が額を押さえた。
「……やはり始まりましたか。」
「何が。」
「世界化です。」
「世界化?」
「あなたはもう。」
局長は苦しそうに笑った。
「少しずつ人間ではなくなっています。」
***
「これが「笑えるけれど、よく考えると怖い」ってやつ?普通に怖いだけなんだけど。
神様になるとかいうテンプレなんかあったっけ?」
AI:ここからはギャグだけではなく、「主人公の変化」を軸にします。
第1段階 主人公が考えたことが地形になる。
第2段階 主人公が人を忘れると、その人の存在が世界から薄れる。
第3段階 主人公が昔を思い出そうとすると、世界に「歴史」が生える。
「歴史が生えるってそんな言葉はないだろ!」
AI:主人公は世界を創造しているのではない。
主人公が「そうだったらいいな」と思ったことを、世界が「最初からそうだった」という形に書き換えている。
だから主人公は恐ろしくなります。
「俺が世界を作っている」のではなく、「世界が俺の認識を現実にしてしまう」。
そして局長は最後まで言わない。
「適性100%の主人公は、やがて世界になる」という事実を。
その真実は、主人公自身が少しずつ「自分の記憶が世界に変わっていく」経験を積み重ねた末に、ようやく受け止められるものになるからです。
この構成なら、ギャグの勢いを保ちながらも、終盤の真相に向けて一本の伏線を通せると思います。
「まだこれをギャグだといいはるのか?だいぶシリアス寄りになってると思うが。
途中で終わるのもなんだし好きにさせるか。」




