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No.53活動記録:実戦への土台作り、出てきたのは華麗に「舞いる」バトルバッファー



No.53活動記録:実戦への土台作り、出てきたのは華麗に「舞いる」バトルバッファー




 十階層のボス・コリーダ戦を見据えたワイルドボアとの戦闘訓練は、そう長い時間はかからなかった。


 元々、スズカは単体火力に関しては過剰と言われるほどの特化型。そこへサクラが文字通りの「範囲火力」を持ち合わせたことにより、攻撃面において、この低階層で倒せないモンスターなど初めから存在しなかったのだ。


 課題は、敵の突進をいかに冷静に捌き、防御するか。


 ドゴォッ!! と、鈍い衝撃音が林の中に響き渡る。


 「きゃあっ!?」


 「スイ!?」


 「「スイちゃん!?」」


 『スイはん!?』


 左右に見切るタイミングをわずかに誤り、私はワイルドボアの突進を正面の盾籠手(シールドガントレット)でまともに受けてしまった。


 ショウコさんが付与してくれた『打撃耐性』のミリロリ服は、おっさんAIの言葉通り、骨に響くような激痛は完全に無効化してくれた。――けれど、質量と速度がもたらす「押される衝撃」そのものまでは消せない。私は紙切れのようにフワリと宙に吹き飛ばされた。


 けれど、ここでパニックにならなかったのが、これまでの特訓の成果だった。


 私は空中できゅっと身体をひねり、旗槍を地面に突いてブレーキにしながら、なんとか体勢を大きく崩すことなく両足で着地して耐えてみせた。


 「平気! 痛みは全然ないわ! みんな焦らず、そのまま仕留めるよ!」


 「しゃあ! よく耐えた、サクラ、ヒマリ、行くぞ!」


 私の指示にみんなが即座に反応し、すぐさまワイルドボアを取り囲んで鮮やかに処理していく。


 突発的なアクシデントはあったけれど、私たちは一戦ごとに、確実にワイルドボアの突進を冷静に対処する術を学んでいっていた。


 『ふぅ、今のはヒヤッとしたが、よう冷静でいられたな、スイはん』


 戦闘が終わり、ドローンを降下させながらおっさんAIが安堵したように言った。


 「そうね……。避けるのを見誤った瞬間は正直かなり焦ったけど、ショウコさんの防具のおかげだわ。打たれた痛みは本当に体に全然来なかったもの。ただ、押された勢いだけはびっくりしたけど」


 「おい、びっくりさせんなよスイ。心臓に悪いだろ」


 「ごめんごめん、スズカ」


 「お怪我がなくて、本当に本当によかったですわ……」


 「うん、心配かけてごめんね。でもこれで防具のありがたみがよく分かったわ」


 「サクラ、びっくりして、また次の新必殺技を披露しちゃうところだったよ!」


 「なんでびっくりした勢いで、味方を巻き込みかねない必殺技をぶっ放そうとするのよ……!」


 相変わらずのサクラの物騒な発言にツッコミを入れつつ息を整えていると、おっさんAIが一同を見渡して『まあまあ、形にはなってきたな』と頷いた。


 『スズカはんはただ我武者羅に突撃するだけやなくて、味方の位置を見た「牽制」の動きを覚えた。サクラはんも、まあいきなり脈絡なく大技をぶっぱなすのはご愛敬としても、魔法の効果的な撃ちどころが感覚で分かってきたな。ヒマリはんに関しても、前線でしっかり立ち回れるバファーとしてかなり形になってきとる。まあ、欲を言えば回復系のスキルでも持てるようになれば、ヒーラー兼バファーとして言うことなしやな』


 おっさんAIから、それぞれの成長に対する的確な評価が出される。


 『――で、スイはんや。元々のタンカー(壁役)としての役割に加えて、新武器でのアタッカーの兼任。さらに戦況を広く見て全体へ指示を出す「指揮者」としても、まあ……及第点っちゅうところまで来とるな』


 「及第点、なんだ……。結構がんばってるつもりなんだけどな」


 『当たり前や。お嬢さんらには、トラベラーとしての基礎能力やステータスが、まだまだ圧倒的に足らん。それを今は、トアはんやショウコはんの装備品や、これまでの戦闘経験で無理やり補っとるだけやからな』


 「経験をしっかり積んでるんだから、別に問題ねぇんじゃねえの?」


 納得がいかない様子でスズカが口を挟むと、おっさんAIは真面目なトーンでそれを嗜めた。


 『スズカはん。経験っちゅうのはあくまで「下積み」、家を建てるための土台や。その土台をガッチリと固めていくことで、さっきスイはんが喰らったような突発的な出来事が起きても、パニックにならんと冷静な対処ができるようになる。積んだ経験は絶対に無駄にはならん。せやけど、それを本番で生かせるかどうかはお嬢さんら次第やからな』


 「あー、つまり。何事も一回は実戦で試して、体で覚えろってことだな!」


 『それはやめ。考えなしに突っ込んでいく暴挙とは意味が違う。わてが言いたいんはな、万が一の失敗があっても死なない「トライアンドエラーができる安全な環境」を、まず最初に用意することが大事っちゅうことや』


 「うーん……なんだか難しいな」


 『難しいことやあらへん。今までと何も変わらんよ。安全マージンをしっかり取りながら、地道に戦闘をこなしていくだけや。……普通の女子高校生がモンスターと戦う言うたら、パニックを起こして泣き叫ぶのが関の山やからな。そういう意味では、お嬢さんらは全員、その壁を完全に越えたっちゅうことや』


 「ふふ、褒められてるんだろうけど……なんだか『普通の女の子じゃない』って言われてるようで、ちょっと釈然としないわね」


 私が苦笑しながら言うと、スズカたちも顔を見合わせて笑った。


 でも、本当におっさんAIの言う通りだ。ダンジョンに潜り始めた最初の頃、ネズミ一匹を相手にきゃあきゃあ悲鳴を上げながら戦っていたあの頃に比べたら、私たちは見違えるほど成長したような気がする。……それでもあのおっさんのことだから、面と向かっては『まだまだやな』とか言いそうだけれど。


 『――よし、これだけの実戦訓練をこなしたんや。そろそろ熟練度が溜まって、新たに『スキル』が発現しとるかもしれんで。お嬢さんら、一度自分のステータス画面を呼び出して確認してみたらどうや?』


 「新スキル……! そうね、そうしましょうか!」


 私たちは自分たちのここまでの努力の成果を確かめるため、期待に胸を膨らませながら、それぞれの前に半透明のステータス画面を呼び出すのだった。


 「私に『陣形』っていうスキルが発現してる!」


 私がステータス画面を呼び出して驚いていると、おっさんAIが即座に反応した。


 『ほう、それは指揮者ジョブのスキルやな。チームで統率の取れた形を成すことで、周囲に様々なバフ効果を撒くスキルや。その陣形に種類があるか?』


 「えっと……十字陣、菱形陣形、横隊陣、扇陣形の四つね」


 『なるほど。十字陣は前後左右に一人ずつを配置する、全方位警戒と柔軟な連携を両立させた構成や。効果的に、全員の身体能力を底上げするバフが期待できそうやな』


 私がスキルの詳細を確認していると、隣でスズカも何かを見つけたようだ。


 「……おっさんAI。オレには『払い落とし』っていうのが追加されてるけど」


 『払い落とし、か。それは武器を使って相手の武器や攻撃の軌道を強制的に弾き落とす技系スキルや。スズカはんは訓練時で突撃だけやなく「牽制」のやり方を覚えたから、それがスキルとして発現したんやろうな』


 「へぇ、牽制が技になるのか。……これ、対人戦とかでもめちゃくちゃ使えそうじゃね?」


 スズカがニヤリと笑う。相変わらず戦いに関することには目ざとい。


 「AIさん……私のは、なんだか雅な言葉が並んでいて……『桜梅桃李』というみたいです。ただ……」


 ヒマリが少し困った顔で画面を覗き込む。


 『ん? ただなんや? ヒマリはん』


 「あ、はい……。それぞれの文字の後に、さらに言葉が続いておりますの。……桜なら『桜花乱舞』、梅なら『寒梅穿牙(かんばいせんが)』、桃なら『桃源花盾(とうげんかじゅん)』、そして李なら『李花白刃(りかはくじん)』と……」


 『なるほどな……! 一見、四字熟語をモチーフにしたような言葉やけど、ヒマリはんの初期スキルである言霊士としての素質が開花したんか、あるいは持っているあの傘の魔道具から派生した、スズカはんと同じ技系スキルかもしれんな』


 「傘、からですか? どのように使えばいいのでしょうか?」


 『その検証はあとにしようか。まだ一番気になる子が残ってるさかいな』


 「あ、そうでした……すみません、サクラちゃん」


 ヒマリが小さく謝るが、当のサクラはなぜかプイっとそっぽを向いて、ブスッとした顔をしていた。


 「サクラ? もしかして、気に入らないスキルだったの?」


 「……『お絵かき上手』だった……」


 「……あ、うん。そうか……お絵かき上手か。まあ、サクラには合ってる気もするけどな」


 「サクラもヒマリちゃんみたいに格好いいのがよかった! なんでサクラだけ、いつもこんな名前ばっかりなの!?」


 サクラが地団駄を踏んでいると、おっさんAIがレンズをカシャカシャと動かしながら笑った。


 『いやいやサクラはん。前回の『賑やかし』は確かにあんま意味ないスキルやったけど、今回のはガチやで。きちんとサクラはん向けの実戦的スキルや』


 「……そうなの? おっちゃんAI」


 『せやで。その『お絵かき上手』は、単に絵が上手くなるだけの技術系スキルやない。分かりやすく言えば、サクラはんの持っているブックマーカーの『クイックスペル』と同じ系統。速写技術の『クイックスケッチ』と同じ効果のあるスキルやで』


 「えっと……つまり、すごいってこと?」


 『凄いなんてもんやない。――もしや、もしサクラはんがそのメモ帳同様、描いたものを現象化させる魔道書を『もう一冊』手に入れたりしたら、どないなことが起こると思う?』


 「??? ……わかんない」


 『……なんであないに新必殺技のアイデアだけは毎回出してくるのに、こういう方面の想像力はないんや? ……エエか。メモ帳一冊でしか起こせんかった現象が、両手で同時に描くことで倍加、あるいは融合したら──』


 「あっ!? もしかして、もっとスゴいことができる!?」


 『せや。まあ今は机上の空論やけどな。同じような効果を持つ魔道書が手に入ったら考えてみるとエエで』


 「わーい! そうだ! じゃあスイちゃん、ジェナさんに作ってもらおうよ! 私専用の最強魔道書!」


 「バカ言わないで! サクラのその魔道書だって、タダで譲ってもらったとはいえ億単位の価値がある代物なのよ! 借金者がこれ以上、借金を上塗りしてどうするつもり!」


 つい口が滑って「借金」というワードを出した瞬間、おっさんAIのカメラレンズがジィィィィィィィィっと、嫌なほど執拗に私を捉えた。


 『借金? ……なんやスイはん。若い身空でどこから借りてるんか?』


 「……し、してないわよっ!」


 ある時払いの催促なしとはいえ、トアさんからあの旗槍をローンで買っているなんて、死んでも言えるわけないじゃない! 私は顔が赤くなるのを必死に隠しながら叫んだ。


 『ま、トラベラーなんてバクチ打ちみたいなことしてるやつも多いからな。スイはんが借金苦でダンジョンに潰されんように、わてが全力で稼ぎのサポートをしてやるさかい。安心しいや』


 「だからしてないってば!!」


 私の必死の抵抗も虚しく、おっさんAIは「ははは」と楽しげに笑い続けている。


 ……もう、この際どうでもいいわ! とりあえず、発現したスキルの検証を急いで、少しでも稼ぎを増やして借金を返済しきるしかないわね。


 「よし。みんな、さっそく私の新しいスキル『陣形』を試してみるわよ。十字陣を組むわ!」


 私の合図と同時に、不思議な感覚が身体を駆け巡った。スキルを使おうという明確な意識があるせいか、頭が冴え渡り、メンバーへの指示が驚くほど手早く、的確に口から飛び出してくる。


 「スズカは前面! 私は右、ヒマリは左! サクラは後方へ!」


 みんなが指示通りにそれぞれの位置へパッと散り、綺麗な十字の形を形成する。その瞬間、足元から微かな魔力の奔流が立ち上り、全員を包み込んだ。


 「……うわ、なんかすごい。効果は……な、なんとなく、だけど。すごく攻撃的な体勢というか、全員で一気に特攻したくなるような、妙に好戦的な気分になるわね」


 『なるほど。話を聞く限り、それは「攻撃特化」の陣形みたいやな。前衛のスズカはんを頂点(矛先)に据えたことで、チーム全体の突破力を引き上げる効果があるんやろ』


 おっさんAIの分かりやすい考察に、私はなるほどと納得した。


 続けて他の陣形も試してみる。同じ位置関係でありながら全員が東西南北の異なる外側を向く『菱形陣形』は、おっさんAI曰く「全方位の警戒を強める防御陣形」。サクラを中央に据える『横隊陣』は「サクラの広範囲魔法を最大効率化する魔法特化陣形」。半円を描くように広がる『扇陣形』は「敵をあえて中央に誘い込んで一網打尽にする迎撃陣形」だろう、というのがおっさんAIの分析だった。


 「私の陣形はこんなところね。……それじゃあヒマリ、次はお待ちかねの、その雅な名前の新スキルを見せてもらえる?」


 「はい、それでは……舞いりますわ。――『桜梅桃李(おうばいとうり)』、桜の型――『桜花乱舞』」


 ヒマリが小さく息を吸い込み、スキルを発動する。その瞬間、彼女自身もその使い方が本能で理解できたかのように、手に持っていた藍色のビニール傘をパンッ!と小気味よい音を立てて大きく広げた。


 そのまま軸を手の中で滑らせて勢いよく回転させると、まるでブーメランのように前方へ向けて投げ放ったのだ。


 傘は超高速で回転しながら、低空からグングンと高度を上げて宙を舞う。


 「え? ええっ!?」


 「おお!?おおっ!!」


 私とサクラの口から驚きの声が漏れた。


 猛烈に回転する傘の軌道から、突如として無数の「桜の花びら」が溢れ出し、周囲に猛烈な桜吹雪を巻き起こしたのだ。キラキラと光り輝きながら舞い散る満開の桜。それは一見すると、ダンジョンの中だということを忘れるほどに幻想的で美しい光景――だったのだけれど。


 『……っ、待て、周囲のエネルギー質量を確認。おいおい、あれは見た目に反してえげつないな! あの舞い散る花びらの一枚一枚が、すべて剃刀のような「斬撃特性」を持ったエネルギーの結晶体や。つまり、あの美しい桜吹雪の中に囚われたモンは、ズタズタに引き裂かれる運命ちゅうことやな……』


 ヒマリは手元に戻ってきた傘をパシッ!と優雅に受け止めると、今度はその傘を勢いよく閉じ、前方の空間へ向けて鋭く突き出した。


 「――梅の型、『寒梅穿牙(かんばいせんが)』!」


 ドンッ!!! と、激しく空気を打ち抜く衝撃音が炸裂する。


 突き出された傘の先端から目に見えない衝撃波が走り、それと同時に、辺りの空気が肌を刺すような極寒の冷気へと一瞬で変貌した。


 『こっちは完全な「刺突型」の技やな。突き出した空間の周囲で急激な温度変化が起こっとる。これ、物理的な衝撃だけやなくて、当たった瞬間に敵へ深刻な「凍傷デバフ」まで付与する効果があるかもしれんで』


 息を呑む私たちを前に、ヒマリは淀みのない動きで再びパッ!と傘を開き、今度はその布面を盾のように前方へどっしりと構えた。


 「――桃の型、『桃源花盾(とうげんかじゅん)』」


 開かれた傘の正面の空間が、まるで水面のようにぐにゃりと揺らぎ始める。


 『ふむ、明確なエネルギー波長を検知した。これは攻撃を遮断する強固なバリアみたいなもんが展開されとるな。それと――』


 ふわり、と。


 傘を構えるヒマリの後ろにいる私たちの元へ、甘く芳醇な「桃の香り」が風に乗って鼻の奥をくすぐった。するとどうだろう。先ほどワイルドボアに跳ね飛ばされて微妙に残っていた身体の気怠さや疲労感が、みるみるうちに霧散して、リフレッシュされていくのが分かった。


 『念願の「回復スキル」やな! 敵の攻撃を防御しながら、同時に味方へ広範囲の持続回復効果を及ぼすっちゅう、極めて実戦的な技や』


 「そして、これが最後ですわ。――李(すもも)の型」


 ヒマリは再び傘を静かに閉じ、自身の足元へと這わせるように低く、鋭く構える。


 凄まじい集中力が彼女を中心に収束していくのを感じる。その凛とした横顔を見つめながら、私は息を呑んだ。



「――『李花白刃(りかはくじん)』!」


 言葉が放たれた刹那。


 ヒマリの身体がブレ、閉じた傘が鋭い半円を描いて空間を真横に薙ぎ払った。


 キィィィン!と、硬質な刃物が空を切るような鋭利な音が響き渡り、斜めに切り裂かれた空間の残光の中に、キラキラと白い小さな李(すもも)の花が舞い散る。


 『……エネルギー残滓(ざんし)を確認したで。今のは純粋な「近接斬撃」やな。傘の周囲にエネルギー刃を纏わせ、文字通り敵を直接一刀両断にする技や。……いやぁ、まったく!』


 ドローンを限界まで近づけながら、おっさんAIはスピーカーから本気の、手放しの称賛の声をヒマリへと贈った。


 『わて、前にお嬢さんには「殴り魔法使い(バトルメイジ)」を目指せ言うたけどな、まさかここまで理想的、いや理想以上に完璧な形で戦闘スタイルが育つとは、さすがに驚いたわ。文句なしの大アタリスキルや、ヒマリはん!』


 「ふふ、ありがとうございます。皆様のお役に立てそうで、私も嬉しいですわ」


 おっさんAIに大絶賛され、ヒマリは傘を胸元に抱え直しながら、嬉しそうに頬を緩めるのだった。


 「よし。次はオレらだな」


 『いや、二人はいらんやろ』


 「なんでだよ!?やらせろよ!」


 「そうだー!やらせろー!」


 『まあ、そこまで言うならエエけど。今のヒマリはんの技のあとじゃ二人とも地味に終わるで』


 おっさんAIの言うように二人のスキル披露は本当に地味に終わった。


 こうして新スキルの全貌が判明し、私たちの戦力はここに来て向上した。これなら、十階層のボス『コリーダ』が相手でも、絶対に引けを取らないはず。


 私たちは互いの成長を確信し合い、次なるボス戦への闘志をさらに燃え上がらせるのだった。


 「そう言えばヒマリ。スキルの技使うとき、なんとかの型とか言ってたけど、話してた時にはそんなこと言ってなかったよね。どうして言い出したの?」


 「あれですか?サクラちゃんが漢字の技名みたいだから絶対になんとかの型ってつけた方が良いって言うので」


 「サクラ……あんたの入れ知恵だったのね」


 「ブイ!ヒマリちゃんのスキルがもっとカッコよくなったよ」


 サクラはどや顔でそんなことを言ったのでした。






挿絵(By みてみん)

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今回、作品に挿し絵を追加しました!

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