表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Crow  作者: むー2
25/50

第23話:共闘(きょうとう)

スパイダー魔人が口から無数の粘着糸を吐き出し、周囲の機動隊員を絡め取ろうとする。

「撃てッ!」

千葉中佐の号令と共に、改良型『カドゥケウス改』が一斉射撃を開始した。

高周波の振動弾が糸の構造を破壊し、隊員たちの脱出を援護する。

「ぐうっ、小癪な警察どもが……!」


【モニター室】

「今よ……!」

霧島がモニターを凝視し、祈るように拳を握りしめる。声は届かずとも、現場の二人に言葉は不要だった。

クロウがスパイダー魔人の懐へと鋭く踏み込むと同時に、青龍がその背後をカバーする。

青龍が両腕の電磁ブレードを展開し、高速振動する刃で周囲に張り巡らされた糸を瞬時に断ち切った。スパイダー魔人の「絡め取る」土俵を、青い戦士が無に帰していく。

退路を失った魔人を前に、クロウは腰の八咫の鏡に手をかざした。

溢れ出す光の粒子を掴み、実体化した天叢雲剣を引き抜く。

一閃。

クロウの振るった漆黒の刃が、魔人の核を正確に貫く。

時を同じくして、青龍の電磁ブレードがスパイダー魔人の八本の脚をすべて切り飛ばした。

「ナ、ナヤー……様ぁぁッ! この私が、二度も……ッ!」

大爆発。テーマパークに吹き荒れる爆風の中、クロウと青龍は背中を合わせるようにして立ち尽くしていた。


戦闘終了を確認した青龍が、駆動音を鳴らし、クロウに向かって深々と一礼する。

クロウは何も語らず、ただ一度だけ、青い戦士の肩をポンと叩くと、再びバイクに跨り、去っていった。


【モニター室】

「……作戦完了です」

霧島の言葉に、磐城は小さく頷き、椅子の背にもたれかかった。

「ああ。だが、これは始まりに過ぎん。すぐに次が来るぞ」

皇都に、束の間の、しかし確かな勝利の静寂が訪れた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ