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異世界人の友達と日本を旅しよう  作者: マノイ
1章 隠岐諸島「優しい女の子」
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閑話3. サッカー 後編

「でええええええい!」


 ああもう、また入らない!


 後半25分。一進一退の攻防が続いている。お互い何度もビッグチャンスがあるものの得点には至らず、お客さんとしては文字通り手に汗握る展開だろうな。


「トモさん、ドンマイです!」


 うしっ、プラムの声を受けてまた気合が復活だ。流石に疲れが出始めてるけど泣き言なんて言ってられない。こんな楽しい試合、1秒たりとも無駄にはできないもんっ


「パステルっ!」

「お姉ちゃんっ!」


 ちびっこ姉妹が抜群のコンビネーションでサイドチェンジを繰り返し、相手を左右に揺さぶってから隙を見て中央へ、そこへわたしとゆ~ちゃんが突っ込んでこぼれ球をプラムが押し込む。それがわたしたちの基本戦法だ。


 1度だけセンターバックのシェルフから虚を突いた鋭いロングスルーパスが送られてきて、見事にわたしとゴールキーパーの1VS1の形になったんだけど、わたしのシュートは飛び出してきたゴールキーパーの足にあたってゴールならず。ごめんなさい、テレビでサッカー見て『なんで1VS1を外すの!?』なんて思ったことあったけど、難しかったです。全力で土下座したい。


「ねこにゃんっ!」


 まずい、今度は逆にど真ん中のスルーパス通されてねこにゃんと相手フォワードの1VS1の形を作られちゃった!


「今度は決めさせませんっ!」


 うわああああああ!ねこにゃんも足を出して止めたああああああ!


「ねこにゃん最高!!!!」

「やったああああああああ!」


 うんうん、そのドヤ顔さいっこうに輝いてるよ!


「ああもおおおおおおおおおおおおおっ!」


 相手選手も凄い苛立ってる。気迫と気迫のぶつかり合い。ピッチに立ってるだけであまりの熱気にぶっ倒れそうになりそうな感覚。


「み~ちゃんっ!」


 ゆ~ちゃんからのパスはもちろんわたしには届かず、なんとゴール右隅へと向かう鋭いシュートになった。よし、これなら流石に相手だって予想外の展開で……


「うおりゃあああああああ!」


 ぬおおおお、反射的に相手選手が体投げ出してきた!今の反応できるの!?


「ま、まだまだぁ!絶対に入れさせないっ!」


 ビリビリと肌を刺すような相手選手の咆哮。ま、負けられるかぁっ!


「させないぜっ!」


 あっ! すみれさんがボール奪ったっ!ってドリブルで上がってくるううう!


「アレをやるぞ!」


 わたしとゆ~ちゃんがサイドへ流れ、逆にパステルちゃんとシャモアちゃんが中に入ってくる。

 すみれさんがパステルちゃんへとパスを出すと、息の合った双子コンビがワンタッチでの華麗なボール回しで相手を翻弄しつつ少しずつ前へとボールを回す。


 その間にすみれさんはフォワードの位置まで上がり相手選手とポジション争い。双子のパス回しが速すぎるのでどのタイミングでパスが来るかすみれさん自身も実は分かってない。オフサイドにならないように、でもパスが来たらちゃんと抜け出せるように、絶妙なポジション取りが求められている。


 が、それはフェイク。


 両サイドバックが一気にサイドを駆け上がってわたしとゆ~ちゃんを追い越す。パステルちゃんからのパスはミカンに通り、中の動きを見てクロスを上げる。ミカンが一番クロスの精度が高いんだ。


「うぉりゃあああああああ!」


 そのボールは中央で待っていたすみれさんの頭にヒットしてシュートだ!


「くそおおおおおおお!」


 ギリギリのところで相手ディフェンスに体を寄せられたからか、惜しくもクロスバーに当たりそのままゴールラインを割ってしまった。


 でも流石すみれさんだよ。わたしのシュートは全部枠内に飛ばないのに、惜しかったもん。わたしたちのチームの弱点はフォワードの決定力の無さだなぁ。


 とまぁこんな感じで色々と策を練るものの、どうしても点が入らない。このままだと相手の攻めを耐えきれずに止めを刺される未来しか見えない。


「朋、どうする?」


 相手選手のスパイクが壊れ、交換している間、水分補給をしながら玲菜と相談する。ここまでハードワークが続いていたから、肩で息をしている人も何人かいる。


「精度が一番高いのはミカンだから前に上げたいけど……」


 ミカンがいなければ突破されていた。ゴールを決められていた。そう思えるシーンもこれまで沢山あった。あらゆる面で一番能力が高いミカンを守備に置かなければ、この試合はとっくに大敗の様相になっていただろう。


「ミカンが抜ける分、守備に人を割く。ミカンをフォワードに置いて、カウンターでなんとかミカンにパスをつないで……」


 一度あるかないかのシュートチャンスに賭ける。それしかない。


 けど


「っていうのはやっぱり面白くないよね」

「勝つためには現実的な選択よ」

「でもさぁ、ここまで頑張って戦ってきて、負けてるのに最後の最後でその超守備的なやり方にするってのは虚しいじゃん」

「……」

「何よりも、今こうやってわたしたちのプレーに熱狂してくれているお客さんや、本気で立ち向かってくれている相手チームに失礼かなって」

「弓弦もそう思う!」

「そうなのよ。そうなのよね……それは私も思ったわ。でも、どうしてもこれ以上策が思い浮かばないのよ。後は気合でってのは追いついてからにしたいのよ……」


 そうなんだよねぇ。攻めることは出来てるんだけど、どうも入らないって空気になっちゃってる気もするんだよ。わたしにもう少し決定力があればっ……


「あのっ、私に1つ作戦があります!」



 後半35分。

 

 左サイドを駆け上がったミカンは中央で待っていたわたしにシンプルにクロスを上げる。けど、そのボールはミカンに詰めていた相手選手に当たってサイドラインを割ってしまった。スローインだ。


『え……?』


 これまでスローインはサイドの選手や近くにいた選手が行っていたけど、中央にいたボランチのプラムが小走りでやってきた。


 それに伴い、シェルフとすみれさんが前に出る。

 スローインを受けるよう近くにはパステルちゃんとミカン。

 シャモアちゃんや玲菜が下がったけど、相手のカウンターになったら人数が足りなくて大ピンチになるのは間違いない。


 中央にはわたしとゆ~ちゃんを含めた4人。

 勝負に来た。

 それがスタジアム中に伝わり、ざわめきが大きくなる。


 プラム、頼むよっ!


 ボールを手で持って大きく助走をつける。

 場内のざわめきは更に大きくなる。


『私がロングスローを投げますので、背が高いすみれさんかシェルフさんが決めてください』

『……自信は?』

『あります』


 練習したことのないプレーを本番で試すなんて、ギャンブルでしかない。けど、やりたいって意思を尊重するのはわたしたちにとって当然のことだ。そしてその想いを無駄にしないってこともだ。


 普段は大人しいプラムの攻めの提案。

 絶対に無駄にはしたくないっ!


 プラムは軽く息を吐いた後、両手で持ったボールを頭の後ろに……ではなくて地面に着けた。


 そのまま前方回転して勢いをつけたままボールを放つ。


『ハンドスプリングスロー!?!?』


 思わぬ大技。これも意表を突く一手だ。わたしたちは誰もプラムがこれを出来るなんて知らなかった。でもね、そんなことに驚くよりもゴールを決めることの方が大事なんだよ!


 わたしはニア(手前)に出て相手選手をおびき出し、少しでも中の選手を減らす。

 ゆ~ちゃんは逆に奥に出て同じことをやっているはず。


 大きく山なりに放られたボールを競るのはシェルフと相手選手。虚を突いてもマークは外せなかったけど、高いジャンプで空中戦を制したシェルフはゴール右隅に向かってヘディングシュートを放ち、見事にゴールネットを揺らした。


「いよっしゃあああああああああああ!」


 シェルフの雄叫び、そこにすみれさんが、わたしが、ゆ~ちゃんが飛び込み、更には遠くから走り込んできたプラムが突撃し、歓喜に酔いしれた。




 よし、残り10分弱、この勢いで一気に逆転だ!


 わたしたちの怪我のリスクを考えてこの試合は延長戦が無い。

 ここまできたらPK戦なんて言わずに勝つしか無いでしょ。


「みんなの声ちょーだーい!!」


 お客さんを煽ってスタジアムの雰囲気を盛り上げる。

 さぁ、まずはボール奪取だ!


 ……って思ってたんだけど、相手チームだって負けられない。

 これまで以上に必死の攻めを受けて、まったくボールが取れない。

 辛うじてクリアしたとしても、そのボールは悉く相手チームに奪われる。


 最後の最後、わたしたちはもう体力が限界ギリギリだって言うのに、この段階にきてハードワークでガンガン攻めてくる。


「そうか、今まではリードしてたから少しペースを落としてたのね」

「玲菜、まだ動ける?」

「当然よ、最後は気合で何とかするしかない。そうでしょ?」

「ははっ、もちろん」


 って言いたいけど、ここまで攻め続けられると流石に辛い。

 わたしたちはボールをキープして落ち着かせられるような人が前に居ないからなぁ。

 かといってこの状況でそれが出来るミカンを前に出したら多分失点する。


「ぬおおおおおおおっ」

「てええええええいっ」


 あ、危ない。すみれさんとシェルフが何とか足を出して相手のシュートはギリギリゴールラインを割った。


「集中っ!集中しかないよっ!」


 ゆ~ちゃんが激を入れる。何度目のコーナーキックか。これまで入れられなかったのが不思議なくらいだ。


「ざんねん~」


 背の高い中央を嫌って逆サイドまで流されたけど、そこはミカンの守備範囲。

 相手の前にすっと入ってボールを奪う。


 でも、その先のパスは強烈なプレスを受けてすぐに奪われてしまう。


「私とプラムが狙われてるわ。奪った後、素直にサイドに出した方が良いかも」

「パステルちゃんとシャモアちゃんも前に出す?」

「……」


 現状2人にも守りに入ってもらっている状況。2人外すのは難しい。上げるならパステルちゃんだけど、狙われてるだろうなぁ。だったら敢えてシャモアちゃんを上げるか。ううん、ここまで来たらその程度じゃ意表なんてつけない。


 もう、どうすれば良いの!?


 そろそろ後半の45分。アディショナルタイムが何分か分からないけど、もうもたない。せっかく熱が籠ってたスタジアムの雰囲気も、今ではハラハラドキドキなマイナスの空気になっちゃってる。



 そう、焦りが見えたその時、それは起こってしまった。



 ピーッ!



 笛の音が鳴った後、主審が指さしたのはペナルティエリアの中央。


 度重なる攻撃にさらされ続けたわたしたちの腕に、相手選手のボールが当たってしまったんだ。


 後半45分 相手チームのPK、絶体絶命の大ピンチ。


「まだですっ!みなさん、私が絶対に止めますから、攻める準備をお願いします!」


 ねこにゃん……


 そうだよね、まだ諦めるには早い。


「『ここまで良く頑張った』なんて雰囲気になってんじゃないわよーーーー!」


 おおう、すごい、玲菜の咆哮だ。

 初めて見た。


「そうだよ!まだ試合は終わってないんだよ!弓弦たちは絶対勝つんだから!」


 それに呼応するようにゆ~ちゃんも叫ぶ。


 ああ、いいなぁもう。楽しいなぁ。

 体がクタクタでもう1歩も走りたくないくらい疲れてるのに、体の内側から熱があふれ出て止まらない。


「勝つぞおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 よし、最後の一手だ。


「ミカン、前に!」

「はい~!」

「パステルちゃんとシャモアちゃんも前に!」

「りょーかい!」

「うふふ、りょーかいよ!」


 ねこにゃんが弾いたボールを奪って、なんとしてもあの3人へとパスを通す。

 一番テクニックのある3人でボールを前に運び、後は全員で突撃だ。

 奪い返されたら最後、博打のような一手。


 でもね、勝算の無い博打なんかわたしは絶対にやらないよ。

 絶対なんとかなるって信じてるから。


「トモさん!」


 PKに向けて気持ちを集中させているはずのねこにゃんの声。


 あのサインは……!


 大観衆が固唾をのんで見守った試合終了間際のペナルティキック。

 相手チームのキッカーはもちろんエースストライカー

 ボールをセットした後、助走距離は特に変わった感じがしない。

 ねこにゃんはど真ん中でピクリともせず両手を広げて待ち構えている。

 すごい気合だ。

 ってダメだよ、魅入っちゃあ。

 ちゃんと蹴った後動けるようにしておかないと。


 相手選手が走り出す。

 ゴールキーパーの動きを見ているけど、ねこにゃんは変わらずピクリとも動かない。

 ボールだけを凝視している。

 それを見てシュートコースを決めたのか、相手選手が振り抜いた右足から放たれたボールは低い弾道でゴールの右隅へ飛び……


「トモさんっ!」


 ねこにゃんの横っ飛びで弾かれた。

 そしてその弾いた先にはもちろんわたしが走り込んでいる!

 ねこにゃんのサインの指示通りだ。


『相手チームの情報は全部調べておきます。特にペナルティキックはお任せください』


 ははっ、流石ねこにゃん。


 完璧な仕事だよ!


 流石に相手チームは守備の準備ができてないし、ミカンがパスを受けやすい位置に移動してくれている。これなら多少パスの方向がずれても大丈夫だ。わたしのパス精度でも問題ない。


「ミカンっ!お願いっ!」


 わたしらしからぬ綺麗なパスがミカンに通り、最後の逆襲がはじまった。


 相手選手は4人、こちらは3人。

 華麗なパス回しで中央から強引に突破する。


 距離はあるけれどもわたしたちも全員で特攻だ。

 シュートまでたどり着いても、バーに跳ね返って戻ってくるかもしれない。

 奪われたとしても勢いよく相手選手に詰めれば奪い返せるかもしれない。

 それになにより、こうやって全員で気持ちを揃えて攻めているっていう感覚が堪らないから。


 息が苦しい、頭が真っ白になりそう、でもそれ以上に大歓声に後押しされて攻める快感が最高だ!


 シャモアちゃんからのパスをスルーしたパステルちゃん。

 それがペナルティエリア内で待ち受けていたミカンの足元におさまり、ゴール左隅に向かって狙いすましたシュートを放った。


「ってここは決める流れでしょおおおおおお!」


 なんと、相手のゴールキーパーの超ファインプレーでこれを弾かれてしまった。

 そんな馬鹿な……ミカンのあの超至近距離からのシュートを止めるなんて。


 でもコーナーキックだ。

 ここで決めるしかない。


 キッカーはキックの精度が一番高いミカン。


「私にお任せください!」


 ゴールキーパーのねこにゃんもゴール前まで上がってきた。


 ペナルティエリア内は敵味方でひしめき合っている。


 右コーナーで中を見ながら佇むミカン。


 ここで点が入らなかったら恐らくカウンターで失点する。


 だからここですべてを賭ける。


「行くよ~!」


 中央で待っているすみれさんとシェルフは徹底マークされてるから、単純に上げるだけだとシュートを打つのは難しそう。ここはやっぱりねこにゃんを使うべきかな?


 ミカンのクロスはペナルティエリア内で待っていた仲間の元へ……は飛ばずに、少し戻るような角度で低弾道で飛んでいった。


 ペナルティエリアギリギリ内側の角の部分に陣取っていたパステルちゃんの足元に向かったボールはダイレクトで蹴り上げられ、左斜め前方に走り込んでいたシャモアちゃんの頭に向かって弓なりに飛ぶ。


 ダメっ、読まれてる!


 シャモアちゃんを敢えて泳がせていたのか、相手選手がシャモアちゃんの前に入ってきた。

 このままじゃクリアされちゃう!


「させませんっ!」


 よし、相手選手の更に前にねこにゃんが入った。でも無理矢理飛び込んだから体制が悪くて精度の高いシュートは無理だ。


 ねこにゃんはシュートを諦めてマイナス方向へとヘディングする。


 そこで待っていたのはプラム、ではない。

 プラムのミドルシュートは完全に警戒されていて、パスが通りそうにない。

 だからここでパスを受けたのは玲菜。


 ペナルティエリア外側だけど、ここはもう打つしかない。

 コースに打つ技術はないけれど、打てば何かが起きるかもしれないんだからっ!


「えっ!」


 玲菜は迷わずシュートを打った。

 そのボールは相手選手に当たりコースが変わり、偶然にも私の胸に強く当たり綺麗にトラップする形になった。


 ボールが足元へと落ちようとしている。


 どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。


 誰にパスすれば良いの?

 このまま持ってたら間違いなくすぐに奪われちゃう。

 何も思い浮かばない。


 ああ、もうこうなったら無理やりにでもシュートを打つしかない!

 今はゴールに背を向けているから、反転してすぐにシュートだ。

 後ろがどうなってるかなんて分からないけど、賭けるしかない。


 意を決して反時計回りに体を反転させようとする。



 その瞬間、道が見えた。



「ゆ~ちゃん!」


 咄嗟の判断でシュートを止めて落ち着いてインサイドで丁寧にゆ~ちゃんへパスを出す。


 何度も何度も何度も何度も何度も何度も練習したシーンだ。

 練習したケースと同じようなゆ~ちゃんへのパスコースが空いているのが見えたのはもちろん偶然。

 でも今この最後の最後でその偶然が起きて気付けたことにはきっと意味がある。


 ゆ~ちゃんは軽く右足を後ろに振り上げ、わたしからのプレゼントに向かって丁寧にインサイドでボールを蹴った。



 そう、何度も何度も何度も何度も何度も何度も、それこそ100回どころか1000回以上も反復練習したんだ。


 他のすべてのボールタッチは滅茶苦茶なゆ~ちゃんだけど、これだけ練習したこのシュートだけは、失敗するはずがない!



 ゆ~ちゃんの右足を経由したボールは、相手ゴールキーパーが全く反応できずに、ゴール右隅へと吸い込まれた。


「わああああああああああああああああああん!み~ちゃああああああああああああああんっ!」


 ゆ~ちゃんがわたしに向かって全力で抱き着いてくる。

 顔が涙でぐしゃぐしゃだ。


 これまでどの球技でもゆ~ちゃんはお荷物で、それを誰よりもゆ~ちゃん本人が気に病んでいた。

 だからこそ、役に立てたことが心から嬉しいんだと思う。

 そしてその想いをお客さんはみんな知っていたから、会場は涙と興奮の坩堝と化した。


 ピーッピーッピーーッ!


 その後は集中して守り切って試合終了。


 わたしたちの勝利だ。


 そしていつもの。


 もうダメ……今回……挨拶できなくて……ごめんなさい……


 体力の限界を迎え、ピッチにばたりと倒れ込んだ。


最後はあっさり終わってますが、これで完成です。

長々と失礼しました。

最後の方、ちょっとあっさり書き過ぎな感じもするので、気が向いたら修正するかも。


次回から2章に入ります。

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