冒険者たちの親睦会
I became an adventurer for now - Souji Yamato
クリスたち(女2名と男1名)が、ゴブリン狩りを始めて八日目です。
ところで、今夜は、冒険者ギルドの勧めで、親睦会に参加します。
しかし、参加者12人のうち、女性は『クリスとセイラ』だけで、残りの10人が男性という有様です。
そこで、クリスとセイラは、別々のテーブルに着く事となりました。ただし、セイラとセドリックは、同じテーブルです。
また、親睦会の服装は、冒険者ギルドの慣例で、実戦での装備となります。そのため、クリスとセイラは、いつもの半裸装備です。
そうして、いざ、親睦会が始まると、かなりの良い雰囲気で盛り上がります。
何より、セドリック以外、大半の男性冒険者が、女性冒険者の扱いに慣れているので、クリスとセイラにとっては、極めて快適な親睦会です。
そのまま、2時間後、クリスたちのテーブルの参加者は、場所を変えて親睦を、より深める事となりました。
一方、セイラたちのテーブルは、残り1時間を、この場で盛り上がります。
無論、この時点でも、セイラとセドリックは、警戒感なく楽しんでいます。
やがて、時間が来て、親睦会が終了しました。
セイラとセドリックは、他の冒険者4人と別れて、帰宅して行きます。
程なくして、その男たちが、話し始めます。
「先に、宿屋に行った連中は、今頃、楽しんでるだろうな?」
「ああ、しかも、あのクリスとか言う嬢ちゃんは、初心だしな!」
「初物かもな!」
「誰が、頂いたんだろうな?」
「俺たちも、急がなきゃな!」
「ああ、あの嬢ちゃんが、初心なうちにな!」
どうやら、クリスは、すでに宿屋で、男性5人との2次会中で、もうすぐ、女性1名を、男性9人で囲んでの3次会が、始まるようです。
セイラとセドリックは、帰宅すると、ケイトに親睦会の様子を話しました。
すると、ケイトが、怒りを抑えながら告げます。
「それだと、クリスは、いまごろ『秘密パーティー』で、泣き叫んでるわね」
「セドリック、秘密パーティーって?」
「何だろう、セイラ?」
「子供は、知らなくて良いことよ!」
ケイトは、かなり不機嫌な表情です。
けれども、セイラとセドリックは、まったく、状況が解っていません。
しばらくして、後から来た男性冒険者4人が、宿の広い部屋に入ると、そこでは‥‥意外なことに、健全な親睦会が行われていました。
後から来た男性が、前から居た男性に、声を掛けます。
「おや、ひょっとして、待っててくれたのか?」
「ああ、折角の初物だからな、待つのが礼儀だろう?」
男性冒険者たちは、上機嫌な様子です。しかも、クリスは、警戒心など皆無で、親睦会を楽しんでいました。
まもなく‥‥女性1名と男性9人での『秘密パーティー』が始まります。
こうして、クリス(18才)に、人生の転機が、訪れようとしていました。
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