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第三話 はじめまして よろしく -風と光のかさなり- 一
アララたちの橋の近くに、
新しい橋が架かった。
橋が架かる前から、
アララは気になっていた。
もしかすると――
その橋は、
車もバイクも通らない。
人だけが通る橋。
人々は思い思いに歩く。
友だち。
夫婦。
親子や孫。
ペットをつれて。
おだやかな流れ
おだやかな歩み
それでも、
小さなトラブルは起こる。
杖をついた老人。
元気に走るこどもたち。
気づかぬまま、
ぶつかりそうになる。
風に舞って、
アララがあいだに入ろうとする。
けれど、その瞬間。
ふわりと、
やわらかな光が舞い、
両者が、すっと立ち止まる。
ぎこちないこどもがふたり。
橋の両側から歩いてくる。
目を合わせない。
足も止まらない。
アララが、
そっと風を送る。
スピーダが、
音のきらめきを広げる。
けれど、その前に。
あたたかな空気が、
ふたりのあいだに、
ゆっくりと広がった。
水面のきらめきとともに、
やわらかな光が、
ふたりを包む。
姿は見えない。
けれど、アララは
気配を感じる。
スピーダが、
小さく言う。
「おと、する。
おなじ、おと。」
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