第二話 たくされた つながり 二
フロスの言うとおり
ふたりの力は
強かった。
勢いがあり
元気で
まっすぐだった。
フェアエルとブランは
いつも
ふたりに
先を譲った。
ただ
静かに
微笑みながら。
自然の力は
恐ろしい。
それを
思い知らされるのが
台風だ。
その年
大きな台風が
その橋にも
襲いかかった。
風は
荒れ狂い
橋を
揺さぶった。
川の水は
ふくれあがり
今にも
橋を
飲み込みそうだった。
アクエアが
不安そうに
フロスを見る。
フロスは
強がって笑う。
「だいじょうぶだ」
「おいらたちが
いれば
橋は
流されない」
だが
その声は
少し震えていた。
そのとき
フェアエルが言った。
「大丈夫」
「ふたつの流れは
一つになって
すぎていく」
「わたしたちの
ようにね」
フェアエルは
フロスの手を取る。
ブランは
アクエアを
背中に乗せた。
荒れ狂う流れの中で
四つの力は
一つになった。
やがて
台風は
過ぎ去った。
木々は倒れ
山は削られた。
だが
橋は
残っていた。
「よく頑張ったね」
フェアエルの言葉に
フロスは胸を張る。
「あたりまえだい」
「おいらがいれば
だいじょうぶさ」
そう言ってから
アクエアを見て
あわてて付け加えた。
「アクエアも
がんばったよな」
そして
少し恥ずかしそうに
言った。
「おいらたちだけでも
大丈夫だったけど
手伝ってくれて
ありがとな」
ふたりは
何も言わず
ただ
微笑んだ。
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