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第二話 たくされた つながり 一

その橋は

北から南へ流れる

小さな川と


本流の

大きな川が

出会う場所の

すぐ下流に

架かっていた。


橋には

妖精と橋獣が宿っていた。


妖精

フェアエル


橋獣

ブラン


ふたりは

橋が架かったときから

ずっと

そこにいた。


豊かな自然

豊かな水量の川


そして

橋を渡る人々。


それらを

静かに見守りながら

ふたりは

長い時を過ごしていた。


ある日。


山の奥で

大雨が降った。


その

次の日だった。


それは

突然

現れた。


フェアエルは

その前から

不思議な気配を

感じていた。


ブランも

いつもと違い

落ち着かない様子だった。


やがて

それは

橋の上に

現れた。


最初

それは

めちゃくちゃに

動き回っていた。


だが

ふいに


フェアエルへ向かって

一直線に

飛んできた。


そして

その寸前で

ぴたりと止まった。


「あんた

 だれだ」


いばった態度で

それは言った。


いや

それではない。


それらだった。


その後ろに

臆病そうな

もう一つの存在が

顔をのぞかせていた。


フェアエルは

こみあげる感情を

おさえながら

言った。


「わたしは

 フェアエル


 後ろにいるのは

 ブラン


 この橋を

 守るものだよ」


「うっそだあ」


「この橋は

 おいらんだぞ」


「どうして

 そう思うんだい」


「どうしてって――」


そこで

その存在は

くちごもった。


「あれ

 どうしてだろ」


フェアエルは

やさしく微笑みながら

言った。


「きみの名前を

 教えてもらえるかな」


「おいらの名前?」


「そう。


 できれば

 後ろのお友達の

 名前もね」


「お友達?」


それは

不思議そうに

振り返った。


そして

びっくりしたように

言った。


「えっ

 おまえ

 誰?」


言われた方は

情けなさそうに

ひと声鳴いた。


フェアエルは

やさしく言った。


「どうやら

 生まれたばかりで

 名前も

 まだないようだね」


「よければ

 わたしに

 名前を

 つけさせてくれないか」


最初の存在が

何か言う前に


後ろの存在が

うれしそうに

鳴いた。


「ちぇ

 しょうがないなあ


 でも

 おいらが

 一番強いんだからな」


胸を張る。


こうして

もう一組の

妖精と橋獣が

生まれた。


妖精

フロス


橋獣

アクエア

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