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第九話 ねむりの橋 二
そこには
両国橋の橋獣
コスタクルス
がいた
その頭の上には
橋精ユイナが
浮かんでいた
「橋を留守にしていいの」
気配の1人
アララが聞いた
「あんたに言われたくないわ
あんた
いっつもいないじゃない
せっかくあたしが--」
ユイナが途中まで言って
あわてて口をふさいだ
「な~んだ
ユイナ
遊びに来てくれてたんだ」
うれしそうに
アララ
は言った
「別に
あんたが
いつもいないから
わたしが
サポートしなきゃと
思ったからよ」
「うん ありがと」
「べ、べつに」
ユイナは少し
頬を
赤らめた
そのやりとりを
コスタクルスは
おだやかに
見ていた
もう一人の
気配
スピーダは
首をかしげていた
「がっかりするなっていっても・・・」
「そなたは、この橋の
妖精と獣が
いなくなったと
思っておるのではないかな」
「ちがうの?」
「うむ、眠っておるだけだ」
「でも、橋は新しく
架け替えられちゃうんだよ
気配も
しないし」
「おと、しない」
スピーダも
悲しそうに
言った




