第6話
首都に入ると人であるれ、村のお祭りの様に騒がく、僕らが入学する学園は、王城の様に大きなく、僕らは惚けるように見ていた。
「でっ…けぇ〜」
「ふっ…ふん!私が入学するのだから当然よ!」
「いやいや。姉ちゃん、それなんかおかしいよ」
二人の漫才の様なやりとりを観つつ、ボクは顔の前で拳を握り、思う。
ここで召喚獣と魔法を学び、父様の様な強い人になる!
想いを馳せつつこれからの行動に移った。
「二人とも、そろそろ宿を探さないと、明日入学式だけど、今夜寝る場所必要でしょ?」
「……そうね…バカアルドにかまってる暇なんてなかったわ!」
「ひでぇよ。姉ちゃん」
若干涙目のアルドとアンナと一緒に今夜の宿を探した。
「すみません。部屋二つ空いてますか?」
「あら〜ごめんなさい。大部屋はひとつあるけど小部屋は空いてないのよ。明日学園の入学式でしょ?地方から来た人でいっぱいなのよ。なんせ首都の騎士団のよるセレモニーがあるからねぇ〜。それ観たさに集まった人が大勢いてどこも満室だと思うよ」
「「「・・・・・」」」
「どうする?」
二人にきくと、暫く考え込んだ。
「……ボクは父様と野宿した事があるから、二人は姉弟なんだし、同じ部屋でも大丈夫だよね?」
「おいおい!カルマみずくせぇこと言うなよ。女将さん!大部屋って寝具幾つある?
」
「ベットがひとつだけど、部屋は広いから布団を二つくらいならひけるよ!」
「うし!きまりだ!カルマ!一緒の部屋に泊まろう」
「ちょっ…!待ちなさい!私はどうするのよ!一応女なのよ!?弟なら兎も角、知らない男と同じ部屋にとまるなんて……」
「別に知らなくはないだろう?ここまで一緒の馬車に乗ってきたんだから」
「それとこれとは話は別よ!!」
再びの姉弟喧嘩を眺めつつ、女将さんに部屋代と使用について聞いた。
「良い!私がベット!あんたたちは床!変なことしたらぶっ飛ばすからね!!」
「わかったから、少し落ち着いて」
ものすごい剣幕で言われ、食事をし、眠りについた。
早朝、ボクは前世からの癖のランニングと型の稽古をし、この世界で追加した剣の素振りを始めた。
素振りを始めて少し経った頃、上から誰かの目線に気がついた。
あまり見られながらの稽古は好きではないのでやめ、目線の先を見ると、アンナが窓から顔を出していた。
「おはよう。アンナ」
「おはよ。あんたいつもそんなことしてんの?」
「そんなことって、修行だよ。魔獣とか倒すために必要なことだよ」
「…呆れた。魔法をつかえば良いじゃない。その為に学園に入るんだから」
「魔法も魔力が切れたらやばいでしょ?」
「そしたら召喚獣で倒すのよ!」
「とりあえずボクはボクのしたい事をするだけだよ」
「……ふん」
アンナは頬を膨らませて部屋に引っ込んだ。
少し怒らせちゃたかな?
ボクは途中だった素振りを再開し、井戸で身体を拭いて朝食を摂った。
「おはよう!カルマ!とうとうこの日来たな!」
「おはよう。アルド…朝からすごいね」
「おうよ!一杯食って入学式に行かねぇとな!」
アルドはボクの三倍くらいの御飯を食べた。そして朝食代で村から貰った、お金を使い切り、アンナに借金をして宿代と精算した。
「とほほ、飯が美味すぎて金なくなっちまった」
「いつもいつもアルドはたべすぎなのよ!貸したお金ちゃんと返してよね。月一で!」
「わぁってるよ!……ったく、利息なんてつけなくてもいいじゃん」
「何か言ったかしら?」
凄い剣幕で言いよるアンナに対して、苦笑いしつつ
「な…何でもないよ。姉ちゃん。」
もはや定番になりつつある姉弟喧嘩を横目に学園へと向かう。




