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第4話



「せぇやぁ〜!」

二刀の連撃を父に繰り出す。それを大剣で受け流している父は笑っていた。


「ははは!まだまだ未熟だなぁ〜。カルマ!」




入学をあと半年後に控えたボクは今まで以上に剣術を学んでいる。

前世では本物の剣術なんて学べなかったし、先日、魔力コントロールについては母様からお墨付きを貰った。

ヒーリングの天才で聖女と謡われた母様のお墨付き、もの凄く喜び変なテンションで夜、村中を走り回ったのは内緒だ。


今日、父様に一撃でも入れられればご褒美にボクの好物と、1度だけ魔獣退治の見学をさせてくれると約束した。


魔獣は北にある山脈の向こうに生息している。国と山の間には森があり、そこにも魔獣は少なからずいる、それが国や村を襲おうとした時、父や国の騎士が退治する。

本当は父は元国王騎士団の団長だったけど、母様と結婚する為、退団した。

それでも時々、魔獣退治を手伝っている。

最強と言われ、勇者の子孫の父はまじ凄い!



「ほらほら、どうしたぁ〜?剣さばきが悪いぞぉ〜?」

「くっ!これからですよ。父様!」



口では強気に言ったものの、決定打は入らなかった。

このままではご褒美が貰えない。未だ実験中のをやるしかない!



父様と距離をとり剣に魔力を込めて、

「行きますよ。父様!」

「よし!こい!」


「うぅ…りゃぁ〜」

「な!」


ボクは込めた魔力を斬撃として放った。父様が驚いたのは、まだ魔力属性が判らないのに魔力を放ったことだ。

この世界は、火・水・風・土、そして無の属性があるそれぞれが鍛え上げれば、火は炎、水は氷と光、風は嵐と雷、土は大地と闇が使えるようになる。


1人にひとつは必ず属性があり、2属性は100人に1人、3属性は1000人に1人、4属性は歴史上初代勇者くらいで、無属性は初代勇者のパーティにいたとされているが、本当のところはわかっていない。


何故、15才にならないと召喚獣と魔力属性の確認をしてはいけないのか。

昔、10歳の子供が自分の召喚獣と魔力属性を知ろうとして魔力暴走を起こしたからだ。

もともと召喚獣は、初代勇者が編み出した魔法で、かなり複雑かつ魔力属性が全て必要な為、魔方陣無しで行おうとすると何が起きるかわからないのに、その子供は自意識過剰にも、召喚を行おうとし、魔力暴走を起こした。


以来、成人である15才で学園にはいり、召喚獣と魔力属性を調べることとなったのだ。


そうそう、何故父様が驚いたかというと、斬撃を飛ばすのは、風属性の特徴で、ボクがそれをしたからだ。


「ぐっ!」


ボクは魔力が続くかぎり斬撃を飛ばした。

父様はさばききれなくなったのか苦悩の表情と声を漏らした。


「今!」

斬撃を追従するように父様の元に飛び込み、脇腹を打った。


「んな!?」

「ボクの勝ちです。」

「……そうだな。俺の負けだ。」


父様はどこか嬉しそうにボクの頭を撫でた。


「にしても、カルマ!お前自分の属性をしらべたのか?なんて危ないことを!!」

さっきまでのにこやかな顔から一変、背後に仁王像がいるかのような恐ろしい顔で怒っていた。


かなりビビリながらも反論した。

「ちっ!違います!違います。ボクはただ自分の魔力を込めて放っただけで魔力属性を付けて放ったわけではありません!!」

「……じゃあ……何で風属性みたいなことができるんだ?」

「ボクにもわかりません。いつもやっている魔力コントロールの練習みたいに剣に魔力を込めて振り抜いたら斬撃が飛ぶようになって、頑張って練習してコントロール出来るようになったんです」

「………ん〜??ただ魔力を込めただけと言ったな?」

「はい!」

「ちょっと離れてろ」


父様に言われて離れると、剣に魔力だけを込めていた。

「はぁ!」

その状態のまま剣を振り抜いたが斬撃は飛ばなかった。

続いて魔力属性を付けて振り抜くと父様の属性の炎が飛んだ。




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