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第30話

ボクはただ泣き叫び、母様は狂った様に治癒魔法をミナに使っていた。

ミナに触れた手はただ冷たさしかなかった。


「………どうして…ミナ。どうして…」

「カルマ君…ごめんなさい!私が!私があいつをとめられなかった!あいつを倒せてさえいればこんなことには!」

「…あいつ?…ミナを殺した奴は生きているのか?……どこだ!どっちに行った!!」

泣くファナに迫り肩を掴み聞いた。


「痛!…首都の方に向かったわ。セルリアンに後を追わせてる」

ミナを殺した奴がいる。それだけで血が沸騰しそうなぐらい憤怒し、ファナが停めるのも聞かずに走った。ミナの仇を討つために。


無我夢中になるほど走り、暫くしてどし〜ん、どし〜んと足音が聞こえてきた。


「…この足音!父様と倒した蜥蜴野郎に似てるな。…番か。…なんであろうとぶっ殺す!……見えた。セルリアンがいるって事はあいつに間違いないな」


セルリアンが追っている魔物は父様と倒した蜥蜴野郎よりも一回り大きく体の色が違っていた。こいつは赤い体でさっきのは茶色だった。


「性別の違いか、はたまた成長の違いか。…なんでもいいか…こいつがミナを殺した事には違いなさそうだ」

ボクは先ほどの戦いではスピードよりも威力だったので一刀で戦っていたがこんどは1人なので二刀で戦う事にした。

左右に刀を持ち右の刀に風属性の魔力を、左の小太刀に水属性の魔力を注ぎ、魔物の背後から攻撃を放った。


グォォォォ!


魔物はボクに築くと、炎のブレスを放ってきた。

「く!…ブレスを放放てるのか!……それでもお前を殺す事に変わりはない!

いくぞ!ミナの仇だぁぁぁぁ!」

ブレスを避け、魔物に向かって突撃した。

魔物は前足を上げ踏み潰そうとしてきた。


ドッゴォォォォォ!

攻撃を避けつつ足から頭に向かって駆け上り、頭や背中を串刺していった。

魔物は振り落とそうとするが片方の刀を差して落とされないようにしてから刺していった。何度も何度も何度も何度も!


グォォォォォォォォ!

それでも尚魔物は振り落とそうと必死にもがく。振り落ちないとわかったのか自ら身体を捻り押し潰そうとした。

ボクは様子が変わった事に築き風魔法とルナの補助で空高く飛んだ。

魔物は身体を捻り仰向けの状態になり、ボクはすかさず魔物の喉元を刺した。


「これで終わりだぁぁぁぁ!蜥蜴野郎ぉぉぉぉぉ!」

グォォォォ!


風といつの間にか使えるようになった氷でそれぞれ作った長い長い剣で刺し、魔物を殺す事が出来た。


骸の上でミナの事を想い涙し、ボクは気を失った。

「ミナ、これで仇取れたかな…」


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