第14話
「届いたかなぁ?……つか声飛ばしても結局みんなのとこいかないといけないんじゃん。……まだ魔力回復しねぇ〜」
風の魔法を使いソナーみたいに飛ばしたはいいものを自分の魔力量をほぼ全部使ったため、動けずにいた。
「ああぁ〜。ほんと考えなしなことしたわ〜」
魔力回復のため草原に大の字で寝転がり、暫くすると地面が揺れて遠くから音がした。
……馬の走る音だ。身体を起こし音のする方を見るとタスク先生が乗っていた。
「お〜い!カルマぁ〜!大丈夫かぁ」
「タスク先生!どうしてここに?ボクの声聞こえたんですか?」
「おう!俺たちには届いたぜ!一応他にも伝えるように動いてる。それで何があった!説明してくれ」
「はい。それが……」
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「なるほど。めっちゃ大変なことになってんなぁ。砦の奴らが負けるとは思えねぇが大群相手だときついかもな」
「さっきは伝えられませんでしたが、騎士団は生徒護衛後宿舎に集合と、エル先生が言ってました。どの位伝えられるかわからなかったんで、最低限の事だけにしたんですけど」
「つか、あんなスゲェ魔法使っといてそれかよ。もっと自慢するとか、トンズラする為に頑張るとかないんかい!」
「……トンズラするとかまだ他のみんなに伝えること伝えてないし、今ボク魔力回復しきってないんで…」
「おいおい、動けねぇのか?」
「いえ、もう大丈夫です。魔力も大分回復しました。」
「うし!とりあえず首都に戻る」
全員が首都に戻り騎士団の人達は情報収集と首都防衛の為に走っていた。
ボク達は住民の避難を指揮し、学園にこもった。
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「情報はまだか?」
「はっ!現在第4騎士団に調べさせています。住民の者たちは学園に避難させています。万が一の事を考えて」
「そうか。あの騎士が言うにはゴブリンとオーガの大群と言っていたが……」
王と第1騎士団団長のシリウスは今回の事を重く考え、住民の避難をさせた。
学園と王城には緊急時の結界装置があり発動する24時間出ることはできず、発動にはかなりの魔力が必要となっている。
「シリウス団長、第4騎士団からの伝令です!」
「通せ!直接聞く!」
「は!……御前失礼いたします。第4騎士団からの伝令を報告します。砦は半壊、生存者は皆無、現在第4騎士団が交戦中。……ゴブリンとオーガの大軍は今までにない数で苦戦しています」
「…なんだと!魔物の正確な数は?いや!その前に苦戦と言ったな!騎士団全軍を持って対処しろ!私も出る!」
「お待ちください!王!騎士団全軍では首都の防衛ができなくなります。学園の結界があるとは言え、危険かと後王が戦場に向かうことは承知しかねます!」
「学園はグリザイアの爺に任せればよい」
「そう言うわけには参りません!兎も角一個騎士団を残し、王は城から出ないようにお願いします!」
シリウス団長はそう言い残し、伝令に来た騎士に王を出すなと厳命し部屋を出た。
「まて。シリウス!私も出ると……言ったのだが」
「……申し訳ありません。王、ここでお待ちください。でないとシリウス団長に怒られます」
王はイタズラがばれ怒られいじけている子供のような顔で玉座に座った。




