第11話
タスク先生とボクは木剣を持ち、一定の距離をあけ対峙していた。
「さて、カルマ実力を見してもらおうか。全力でこいよ。」
タスク先生は腰を軽く落とし、正面に剣を構えた。
「よろしくお願いします」
ボクは父様との修行を思い出しながら構えた。ボクのスタイルは二刀流、片手剣を左手に半身に構え、ひいた右手には小太刀くらいの剣を持つ。
今回は木剣なので両方片手剣だ。
「ふん。剣を二刀も持って何が出来るとゆうのだ。さっさと無様にまけるがいい」
「ちょ!シウバ様!」
「そこ!黙って見てろ!」
タスク先生が他の生徒に喝を飛ばし、ざわついていたみんなは静かになった。
「それじゃ、参ったって言うか、戦闘不能にしたほうが負けだ。……行くぞ」
タスク先生自身の合図で試合は始まった。
上段からの剣を左の剣で右にいなし、そのまま腹に一撃を言えようとしたが先生は即座に右に飛び避けた。
ボクは先生を追うように右に剣で突きを繰り出す。ボクの突きは剣で横に払い避けられたが、払われた力を利用して回転し一撃を右脇腹に入れ、先生からの攻撃を避けるために後ろにひいた。
「ぐっ!やるじゃねぇの」
「タスク先生こそすごい剛剣ですね。父様みたいです。スピードは父様のほうが早いですが」
「おいおい、俺はこれでも元騎士団、第2団長まで行ったんだぜ?どんな人物だよ」
「父様は色んな事が規格外だと村の人たちに憧られて居ましたから」
「はっ!一度会ってみたいもんだ…ね!!」
今度は横斜めから袈裟斬りを寸前でよけ、懐に入り力一杯二刀によるX斬りを入れた。
先生はいい感じにぶっ飛び、先生との試合はボクの勝ちで幕をおろした…がこの結果に不満を持ったクラスメイトが野次を飛ばしてきた。
「ふざけるな!私が負けたのにこいつが先生に勝てるわけないだろう!」
「……いい加減にして、カルマ君は実力で先生にかったのよ!あなたが負けたのは単に実力不足なだけでしょう?」
「な!……そ…そんな事はない!きっと買収か脅したに違いない!」
「カルマ君はこの2日間隔離されていて私達が先生と武器の訓練をすることだってさっき知ったのよ。いつお金を用意してどうやって脅したのかしら?」
「き…きっと、負けないと召喚獣の餌にするぞとか言って脅したんだ!」
「召喚獣は契約者の魔力を食べて生きている、肉を食べる獣は魔物よ魔獣と私達人間くらいよ」
「う…ぐ…」
ファナに言いくるめられ、彼は何も言えなくなっていた。
「あー盛り上がってるところ悪いが、そんなにカルマの実力が不思議なら試合すればいい」
いつの間にか立ち上がったタスク先生はボクの頭を軽く叩きながら提案した。
「……ボク、疲れてるんですけど……」
「はっ!汗ひとつかいてねぇくせによく言うぜ。いいから試合しろ。先生命令だ」
「……」
不満を残しつつ、もう1試合することになり苦もなくボクが勝利した。




