↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

170/240

ウインドウォーター王国リゾート施設? 5

 そう言えばと思い、食事の時にウォータースライダーに参加する人達を聞くことにした。

 すると、ホワイト王妃とロセウス王妃とホワイトバイオレット王女は、新たに創った温泉プールの施設内にあるアロマテラピールームで寛ぎたいと言いだした。

 なので、気遣いが一番上手なスノーと葵に案内と使用方法などの説明や三人のお世話を任せることにした。

 王妃達の扱いを心得ているあの二人に任せていたら、何も心配は無いだろう。


 新たに創った温泉プールの施設内にあるアロマテラピールームは、ユグドラシルの様々な花の薫りでリラックスでき、アロマオイルによるマッサージも楽しめる。

 マッサージは専用の可愛いモフモフゴーレム達が優しく行ってくれるので、モフモフな動物達の癒やしとリラクゼーション効果が楽しめ美容にも凄く良いのだ。

 王女と王妃二人は、楽しい施設よりも美容施設の方が興味が有るようだ。

 と言うか、インドア派なのだろう。


 シルクとアイビーはというと、シルクが食い気に走り、食後のデザートを食べるのが忙しいと言って別荘で留守番をしている。

 まあシルクの事は、アイビーに任せておけば大丈夫だろう。

 ハイビスカスのママと風龍はと言うと、スノーから厳重注意され、クレマチスとユグドラシルの指導の元、人の国での在り方について学ぶようだ。

 スノーがクレマチスに指導を任せたと言うことは、少しはクレマチスの事を認めたのだと思う。

 まあ、優秀なユグドラシルがいるからだろうけれどね。


 絶叫型魔動巨大ウォータースライダーは、巨大な浮き輪に乗って進むのは一般人向けの魔動巨大ウォータースライダーと同じだが、他の施設と違うのは冒険者達でも楽しめるように、俺達の冒険者学校の闘技場と同じように魔物が現れて攻撃してくる点だ。

 安全面を考慮し、ドラシルシステムが連動する事で死ぬような攻撃をされることは無いが、攻撃されるとかなり痛い。

 つまり三つ目のウォータースライダーは、冒険者学校の者達や冒険者達でさえも楽しみ実戦的な訓練も可能な魔動巨大ウォータースライダーなのだ。


 今回は人数が多い事と実力に見合ったレベルの魔物を出現させる為に、絶叫型魔動巨大ウォータースライダーに行くメンバーは三チームに分かれる事となった。

 つまり、魔物に対する実力から判断した結果、ウォータースライダーの参加メンバーはこうなったのだ。


 第一チームはエレモフィラ君とバレリアン君とウィリディスム王子で、エレモフィラ君とバレリアン君は実力的に考えると、Aランクに近いBランク強の魔物でも対応可能だと思うが、今回はウィリディスム王子がいるので少し様子見で調整しようと思う。

 二人は堅実な戦い方をするので、ウィリディスム王子を参加させるには打って付けだったのだ。

 まあ何か有ったとしても、護衛兼見守り役としてカトレア先生とロベリアさんとハイビスカスがいるので問題は無いだろう。


 それに、いざとなれば俺が助ければ良いしね。

 因みに、ハイビスカスはママと言ってカトレア先生達にくっ付いているだけなので基本的に戦闘には参加させない事になっている。

 だってハイビスカスはまだ幼いが、炎龍なので基本的にSSランク指定されている龍種だからね。


 次に第二チームはアザレアちゃんとブルメリアちゃんとバイ王女で、アザレアちゃんとブルメリアちゃんは実力的に既にAランク以上だが、パイ王女の実力が不明なので、第一チームと同じように様子を見て調整しようと思う。

 まあでもリカステさんの話では、護衛女騎士達がパイ王女は私達よりも強いと言っていたらしいので、このメンバーに参加させたのだ。

 それに、護衛兼見守り役としてリカステさんとパイ王女武術専属教師のミムラスさんがいるので問題は無いだろう。


 最後の第三チームは、スミレちゃんと杏ちゃんとレモンちゃんである。

 この三人については手加減する必要はないが、初めだけ様子見しようと思う。

 今回はホワイトバイオレット王女が美容施設に行ったので、ケットちゃんはレモンちゃんの頭に乗って参加だ。

 そして全てのチームに、俺が参加する事となった。

 ユグドラシル曰く



「闘技場のドラシルシステムのリンクと調整は致しましたが、SS級危険種の龍種の導入を行いましたので、もしかするとリリー様の対処が必要かもしれません。ですので、宜しくお願いします」



 と言われたのだ。

 まあ確かに、今回は色々と詰め込んだからね。

 因みに、葵から限界突破の一部である劣化型神武具の真字(シンジ)化を教わったので、女神の法具の能力である【俺を含めた、使徒・眷属・従者の能力の奥底にリンクする事】は出来なくなったが、俺以外は皆【トゥルー ネイム リベレイション】が行えるようになった。


 それとユグドラシルの提案で、今回のカトレア先生とロベリアさんがコウリションしたデータと、炎龍との戦いで収集したデータを参考に、ドールシステムの調節と見直しを行った。

 カトレア先生の緊急時にのみ発動させようと当初考えていた為、以前のドールシステムの変身は俺の全補助魔法を人形(ドール)姫(プリンセス)ドレスに全力でかけた状態にしていた。


 しかし俺の予想通りカトレア先生にかなりの負担があったようで、ドラシルシステムは負担を分担させるコウリションシステムを併用し、ロベリアさんとコウリションさせ負担を分散させた。

 しかし、コウリションシステムを併用しても二十分間が限界だったらしい。

 なので今回は負担を完全に無くす為に、俺の補助魔法の見直しと調整、そして血の契約をしたハイビスカスの能力をリンクさせて負担を分散し、カトレア先生だけで無くロベリアさんとハイビスカスも纏えるよう調節を行った。


 なので、変身の合い言葉を【龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)セットアップ!】に変更し、コウリションが必要な時は、三位一体で俺の全補助魔法を施した龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)ドレスアーマーを纏えるようにした。

 まあこれで、カトレア先生達が龍種のバトルロワイヤルに巻き込まれたとしても、勝ち残る事が出来るだろう。


 ついさきほど、ハイビスカスのママと風龍がやり合いそうになっていたので、俺やスノーがいない時の事を考え、カトレア先生でも対応出来るよう早急にシステムの構築を行ったのだ。

 もしかすると、炎龍のこういう考え無しの所をスノーは利口ではないと言っているのかもしれない。


 ディーネちゃんとルフちゃんには、俺と連絡できる状態にして、ドラシルシステムの補助や調整を行ってもらっている。

 なので、水の勢いと風が本来の魔動巨大ウォータスライダーよりも遥かに凄まじくなっている。

 でも、巨大な浮き輪の移動速度は本来のスピードと同じなので波や風が激しい中、移動をする事となる。

 まあ、今回は色々と仕込みを入れたけど皆楽しんでくれると良いな。


 と言うわけで、第一チームスタート! 

 ウォータスライダーに浮かぶ巨大な浮き輪であるボートの形をした乗り物に、魔動力が働くと先に進み出した。

 ハッキリ言って、ウォータスライダーと言うよりジェットコースター気分で有る。

 だって、重力に逆らって上に登っているからね。


 まあ、俺が創ったのだけど……。

 そうそう、今回は特別に距離を三倍にしてみた。

 だって、進むスピードも今だけ速くしているからね。

 俺が一人でクスクス笑っていると、カトレア先生が俺の顔を覗き込んできた。



「リリーちゃん?」

「ひゃい?」

「いきなりだけど、私龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)に変身していても良いかな? 何か嫌な予感がするのよね。元冒険者の感というか……ね?」



 ウォータスライダーの巨大な浮き輪が頂上に差し掛かったと同時に、カトレア先生がそう言った。

 もしかしてカトレア先生、俺の仕込みに気づいた? 



「ほえ? 良いですけれど、カトレア先生龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)のドレス気に入ったの?」



 少し惚(トボ)けるように、聞いてみた。

 だって、カトレア先生はユグドラシルと違って俺の心情は読めないはずなのだ。

 なのに、龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)に変身しようとするなんて……。

 もしかして、危険に対する元冒険者の鋭い勘? 



「ええ、龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)ドレス凄く気に入っているわよ。でもね、違うのよ。水着で何かあった時の対処とか、慣れない装いで……もしも、もしもよ? さっきみたいに、なったらと思うと……ね?」



 なんだ、カトレア先生は水着のことを心配していたのか。

 だけど、当たらずと雖(イエド)も遠からずかな? 

 水着のことを心配しないといけないほど、何かが起こると確信しているのかもしれない。

 でもカトレア先生の様子からして、ドラゴンサーフィンの時にポロリしたことが余(ヨ)っ程(ポド)恥ずかしかったのだろう。


 だって、両手で胸を押さえ可愛らしく頬を赤らめているからね。

 カトレア先生、普段はかなり際疾く布の少ない装いを着ているのに、水着だと恥ずかしいんだ。

 カトレア先生の、恥ずかしい基準が俺には全く分からないよ。ホントに。

 しかし、その時ロベリアさんの眼が怪しく光ったように見えた。



「カトレアちゃーん? 私ー、反省しているわよー? 男の子達の前でー、ポロリしちゃったものねー」

「してないわよ!」



 ロベリアさんの悪戯な笑みに、すかさずカトレア先生が言葉を返した。



「エヘヘー。じゃー、もう一度ーしてみるー?」



 ……ロベリアさんの、エヘヘーは危ない。



「ロベリアちゃん! 結び目を、触らないで!」



 そう言って、カトレア先生がロベリアさんから逃げ出した。



「アハハー。冗談よー」



 いや、ロベリアさん? 

 今のは、冗談に見えなかったよ? 

 だけど、ロベリアさんの悪戯心を刺激する何かがカトレア先生には有るんだろうな。

 そんなカトレア先生とロベリアさんの様子を、瞬きせずに見つめていたバレリアン君の顔と耳が真っ赤になり



「ブッ!」



 鼻血を出して、ひっくり返った。

 恐らく、バレリアン君はカトレア先生の手ブラ姿を思い出したのだろう。

 バレリアン君にとって、カトレア先生の手ブラは刺激が強すぎたのかもね。



「ふっ! 俺は……」



 エレモフィラ君、そこでこっち見ないでください。

 何、変な想像をして赤くなっているの! 

 俺は、両手で胸を隠した。

 ちょっとは、ウィリディスム王子を見習っ……。


 あっ、あっちを向いたら駄目だ。

 今度は俺の方が、気まずくなる。

 一瞬見そうになったけれど、何となくウィリディスム王子が笑顔を向けて来ている気がするよ。

 考えすぎかな? 



「「【【龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)セットアップ!】】」」



 俺がソワソワしていると、カトレア先生とロベリアさんは龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)ドレスに着替えたようだ。

 カトレア先生達が着替えると、同時に連動しているハイビスカスも着替える事になる。

 ハイビスカスが装いが変わったことに小首を傾けていたので、俺が側に行って抱き寄せた。

 すると、ハイビスカスが俺に顔を向けてきた。



「リリママ、だーぢょーぶ? かお、あかーよ?」

「ふぇ? ハイビスカスちゃん、ママ以外も話せたの?」



 俺が驚いていると、カトレア先生が側に来た。



「そう言えば、私とロベリアちゃんがコウリションして龍(ドラゴン)人形(ドール)姫(プリンセス)マスターになっていた時はママ以外も話していたわね」

「カトレア先生、そうだったの?」

「ええ、ロベリアちゃんも知っているわよね」



 カトレア先生はそう言ってロベリアさんの方を向いた。



「あはー。そうだったわねー」



 ロベリアさんは、手をワシャワシャしていた。

 隙を見せたら、カトレア先生また悪戯されるかも? 

 だけどそうか、ドールシステムと繋がっていればハイビスカスも辿々(タドタド)しい話し方ではあるが話せるんだ。


 ハイビスカスとドールシステムの新たな発見が有ったが、ソロソロ魔物が現れるはずだ。

 急激に、荒波が発生したのがその証拠。

 ロベリアさんも、カトレア先生の悪戯をしている暇は無くなると思うよ。

 ウォータスライダーのようで、まるでジェットコースターのような不思議な施設で楽しい宴の始まりだ! 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ユグドラシル「リリー様、指示通りウォータスライダーの調整と、仕込みが

       終わりましたよ」

リリー「ユグちゃん、しぃー! 駄目よ、バラしたら」

ユグドラシル「ですが、冒険者のランクに合わせた調整をしていたのに

       良いのですか?」

リリー「だって皆強くなったし、交流試合も結局潰れちゃったでしょ? それに

    、簡単に倒せる魔物を出しても皆楽しめないでしょ?」

ユグドラシル「そうかもしれませんが、怒られてもユグ知りませんよ」

リリー「大丈夫! その為に、私に全て参加するようにしたのユグちゃん

    でしょ?」

ユグドラシル「そうなんですが……ウィリディスム王子も参加されるので、

       呉々も気をつけて下さいね。他国の王子に傷を負わしたり

       すれば、リリー様で有っても責任を取らされますよ。

       例えば縁談とか……」

リリー「うー! ユグちゃんの、意地悪」

ユグドラシル「つまり、ほどほどにと言うことです」

リリー「……ウィリディスム王子は、死なせないわ私が守るもの」

ユグドラシル「リリー様の今の言葉、寝言で聞いた事が有りますよ」

リリー「はうっ……ユグちゃんもシルクみたいに、私の寝言聞いているの?」

ユグドラシル「いえ、寝言以外にも色々と」

リリー「――」

 ユグドラシルには、隠し事が出来ないリリーであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。