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封印されていた魔物9

「「シルク、アイビー、二人とも大丈夫?」」



 シルクとアイビーの能力が以前より向上した事から、数体のワイバーン程度なら問題はない。

 しかし、ワールドマップの情報で二十体のワイバーンが同時に飛来し、闘技場内に侵入した事が分かった。

 しかも闘技場内に侵入したワイバーンの群れは、集まるよう密集し、それぞれに人が乗ったり後方や前方に移動したりしてる様子が確認できた。

 なので、シルク達とワイバーンだけの戦いでは無く、兵士や騎士達をも交えての戦闘状態に陥ったのではないかと心配したのだ。



「「リリー、こちらは問題ないわよ。先ほど、二十体のワイバーンをアイビーが闘技場の地面に能力でねじ伏せて、私が範囲睡眠魔法で眠らせたわ」」

「「ほっ、良かった」」

「「眠らせたワイバーンは、近衛兵と騎士団の皆様が鎖で身動き出来ないように捕縛してくれたのでもう安心よ。それに数分後、人が乗ったワイバーンが四体来るのだけれど、リカステさんと生徒の皆が手伝ってくれるので心強いわ」」



 リカステさんは元冒険者だし、数々の死線を乗り越えてきたであろう猛者だ。

 だって、リカステさんの顔がそう物語っているからね……言い過ぎました。

 だけど、冗談抜きでSランク冒険者だから安心出来るよ。

 それに、Zクラスの皆も協力してくれるなら尚更安心出来る。



「「リリー様、僕も能力に余力が有るので大丈夫です」」



 アイビーは、シルクよりも成長したんだね。嬉しいよ。

 余力が有るのなら再び能力を使用し、例え調教されていて他の個体より強いワイバーンだとしても、楽に大人しくさせることが出来だろう。



「「えっ? アイビー、余力有ったの?」」

「「うん。思ったよりも、魔力を消費しなかったからね」」

「「そうなんだ。リリー、アイビーもこう言っているしこちらは任せてね。だけど、スミレちゃん達は大丈夫かしら? 炎龍が、暴れている音が凄いけれど……」」

「「シルク、アイビー、一先ずお疲れ様。スミレちゃん達は、シルク達の後にテレパシーで確認するので、何か有れば教えるね」」

「「ええ、お願い。こちらは、リカステさん達が協力してくれるので、手分けすれば人が乗っている四体のワイバーンも少しの怪我だけで大人しくできそうよ。あっ、そうそう。リリー? 使徒・眷属・従者のテレパシーを全員で共有する状態に出来ないかな?」」

「「使徒・眷属・従者のオープンテレパシーにする、と言うことかな? 出来るよ。今でも、シルクとアイビーの従者間テレパシーは共有できているでしょ?」」

「「そう言えば、アイビーもワンワン言わずに話せているわね?」」

「「僕、ワンワン言ってないよ?」」

「「アイビーの言葉を理解出来ない人は、そう聞こえるのよ」」

「「そうなんだ」」

「「シルク、アイビー、大変かもしれないけれど、ワイバーンの事は任せるね」」

「「任せなさい」」

「「リリー様、任せて下さい」」



 俺はシルクの希望通り、俺との従者回線をオープンテレパシーにした。

 使徒・眷属の回線も繋げる予定だが、先ずは知らせてから行おうと思う。

 今度は、シルクが気になっていたスミレちゃん達に使徒テレパシーを行う事にした。



『「スミレちゃん、レモンちゃん、杏ちゃん、三人とも大丈夫? 怪我は無い?」』

『「リリーちゃん、スミレが報告しますね。私を含めた三人と召喚精霊達は、怪我もなく全員無事です。ですが炎龍との匙加減(サジカゲン)が不明で、現在炎龍を分析しながら攻撃をしています。それと劣化型神武具の件ですが、スミレ達では制御する事が難しいようです。なので、今は使用を控えている状態です」』



 スミレちゃんが、そう言って少し緊張した声音で答えた。



『「えっ? 劣化型神武具を、使用していないの?」』



 俺は、スミレちゃん達の能力も併せて劣化型神武具を使用すれば、炎龍すらも殺さずに手加減して倒せると考えていた。

 しかし、考えが甘かった。

 普段から、劣化型神武具を慣れさせておけば良かったか? 

 しかし、普段から強力な武器を手にしていると感覚が鈍ってしまう。

 それに、劣化型神武具を使用しての訓練は強力すぎて、俺が障壁を張らないと周りに被害が出てしまうし自主訓練をする時に困るからね。



『「はい。スミレは神武具の切れ味が異常すぎて、炎龍を殺しかねないと判断したので、現在鞘に収めています」』



 その判断は、正しいと思う。



『「リリーちゃん、レモンも話して良いかな?」』

『「うん、良いよ」』

『「レモンはね、ホワホワって何か溢れてきて、ディーネちゃんとルフちゃんは大っきくなって、ケットちゃんの眼が虹色になったよ? だからレモンも、スミレちゃんみたいに、杖を封印したよ?」』



 レモンちゃんの言葉を要約すると、レモンちゃんの急激な魔力増加によって、召喚精霊達も影響を受けた。

 といった感じか? 

 それと、もしまだ魔眼のケットシーの眼が虹色であれば、魔眼の能力が開花したのかもしれない。

 だって魔眼のケットシーと有った時は、商店街にいる雌猫の子供達から足蹴にされて、雌猫のミルクすら飲めなかった子猫だったからね。

 まあ今も、まだまだ小さな子猫だけれどね。

 それにしても、急激な魔力上昇でレモンちゃんの身体(カラダ)は大丈夫なのだろうか? 



『「えっ? レモンちゃん? 身体(カラダ)は、何ともないの? 大丈夫?」』

『「うん。平気だよー。ねっ、ケットちゃん? ミィー! ケットちゃんも、平気だって」』



 なぜか最後、レモンちゃんと魔眼のケットシーの言葉が重なっていた気がしたのだけど気のせい? 

 もしかして、魔眼のケットシーを頭に乗せて通じ合っているからかな? 

 俺も今度、スノーを頭の上に乗せてみよう。



『「良かった」』

『「レモンちゃんが劣化型神武具を封印後、スミレの指示で使用許可を出すようにしていますがリリーちゃん、良いでしょうか?」』



 レモンちゃんの劣化型神武具の事で、スミレちゃんが俺に許可を求めてきた。

 スミレちゃんが、レモンちゃんの劣化型神武具を管理しているのなら問題は無いだろう。



『「うん、それでお願い」』

『「リリーちゃん、杏もお話しして良いでしょうか?」』

『「良いよ」』

『「杏も、スミレ様同様劣化型神武具の使用を断念致しました。それと、リリーちゃん……本当に済みません。闘技場の障壁を、杏が破壊してしまいました」』



 杏ちゃん? 手分けして別れる少し前、劣化型神武具の状態確かめていたよね? 

 そうか……俺は杏ちゃんが劣化型神武具を確かめていた状態をみて、スミレちゃん達も自由に扱えると思っていたのかもしれない。

 だけど恐らく杏ちゃんは、劣化型神武具の感覚が不安定で確かめていたのかもね。

 あの時俺が、逸早く気づいていれば……。

 それに、障壁を壊しちゃったのは仕方がないよ。

 どうせ戦闘になれば、壊れてしまうと思っていたしね。



『「あらら。杏ちゃん、闘技場の障壁は気にしなくて良いよ。後で、もっと強固な永久障壁を私が闘技場に張ってあげるからね」』

『「リリーちゃん、ありがとうございます」』

『「皆、でもごめんね。劣化型神武具が使用できるから簡単に考えて、炎龍を殺さずに倒せると思っていたけど、大変だよね?」』

『「スミレ様、交代お願いします。炎龍に攻撃を。リリーちゃん、杏は素手でも平気ですよ?」』



 杏ちゃんは、俺が問いかけていた今、炎龍に攻撃をしている最中だったんだ。

 二人で攻撃を交互に行えば、一人は休めるからね。

 それに、レモンちゃんが補助や防御にまわれば効率よく戦えるといった感じか。



『「ええ、杏ちゃん任せて。リリーちゃん、スミレもミスリルの剣を持っているので大丈夫です。シルクちゃん達とスノーちゃん達は、どうでした?」』



 二人の声からして、炎龍との戦いに三人で防御面については余裕が有りそうだ。

 ただし劣化型神武具が扱えない分、攻撃面では今一といった感じか……。



『「シルク達の所は、リカステさん達が協力してくれるみたい。なので、問題は無さそうね。スノー達の所は、今から確認するよ。スミレちゃん? シルク達と同じように、使徒テレパシーを私とシルク達と共有する状態にしていても良いかな?」』

『「リリーちゃん、お願いします。スミレ達も、皆の状況が気になるので」』

『「うん。じゃー今から、使徒・従者の回線をオープンテレパシーにするね」』

『「お願いします」』



 俺はスミレちゃん達の所も、シルク達の所同様に使徒・従者オープンテレパシーにした。

 これで、俺と使徒・従者達が同時に話すことが可能となった。

 次に、スノー達の所に眷属テレパシーを行う。



【「スノー、葵、クレマチスちゃん、三人とも大丈夫?」】

【「スノー様が現在クレマチスちゃんに劣化型神武具の指導をしているので、葵がリリー様に状況を説明致しますの。三人とも問題なく、孤島の海岸部に先ほど到着しましたわ。此よりドーナツ状の島の中心部にいる、澱みの魔石を宿した海の悪魔ニューディブランクと交戦致しますの」】

【「分かったわ。葵、その前にシルク達とスミレちゃん達の所と同じように、眷属テレパシーを皆と共有する状態にしていても良いかな?」】

【「テレパシーが混線するかもしれませんが、状況が状況ですので、その方がタイムラグ無しに情報共有できて得策かもしれませんわね。ええ、葵達の所もお願い致しますの」】

【「じゃー切り替える間、一瞬途切れるよ」】

【「ええ、問題ありませんわ」】

「――よし! 全て、繋がったね。皆、テレパシーが混線しないように、一人づつか代表者がお願いね」

「「『『『【【【良いわよ。はい、リリー様。了解です。うん。はい、リリーちゃん。宜しくてよ。ぅにゃん。分かりました、リリー様】】】』』』」」

「いきなり、混線したね……あっ、肝心なこと聞かなくちゃ。葵達は、問題なく劣化型神武具を使用できる?」

【「葵達でしたら、問題なく劣化型神武具を制御可能ですわ」】

「「私とアイビーは、制御できなかったから封印したわよ?」」

『「スミレ達の所も、断念しました」』

「現状、劣化型神武具が制御可能なのは葵達の所だけなのね……」

【「リリー様、シルクちゃんの所は劣化型神武具を使用不可であっても、人が乗ったワイバーンとの戦闘に問題はありませんが、スミレ様の所は使用できなくては、炎龍を大人しくさせれませんわよ?」】

『「リリーちゃん、レモンもそう感じたよー? だって、炎龍ちゃんはレモンの障壁を一枚破壊出来るくらい強いし、今スミレちゃんと杏ちゃんが炎龍ちゃんと遊んでいるけれど、レモンも葵ちゃんと同じ意見で、大人しくさせるどころか傷さえつけられないと思うよー。ねー、ケットちゃん? ミィー!」』



 またレモンちゃんと魔眼のケットシーの、言葉が重なった。

 やはり、魔眼のケットシーの能力なのだろう。



『「えっ? レモンちゃん、スミレはそんな事一言もレモンちゃんから聞いてないよ」』

『「杏も、聞いていません」』

『「だってー、葵ちゃんが炎龍ちゃんの事をレモン達では大人しくさせる事が出来ないと言われて、やっぱりそうなんだーって今レモンが思ったんだもん」』



 ……レモンちゃん? 今話してくれた事、俺も分からないのだけど? 



【「レモンちゃんの、仰る通りですの。炎龍は、炎、氷、風、地の一文字だけを有する特別な四属性龍種の中でも最強ですわ。スノー様が、大雑把な説明を致しましたが、スミレ様がお持ちになっているミスリルの剣では勇者の能力を有していても、聖剣以上の能力が有る武器でないと傷一つつきませんの。同様に、レモンちゃんと杏ちゃんもですわね」】



 葵? 今レモンちゃんが言った事で、理解出来たの? 

 だけど、葵が通訳してくれたことで俺にも理解出来たよ。ありがと。



『「葵ちゃん、制御が出来なくてもスミレ達は劣化型神武具を使用した方が良いでしょうか?」』

【「それは、お勧め致しませんわ。制御が出来なければ、例え聖剣以上の能力を持った武器でも、攻撃が当たる瞬間切れなくなる恐れがありますの。制御が出来ない武器とは、そういうものですわよ」】

『「葵ちゃん、スミレ達は炎龍を牽制しつつ防戦するね」』

【「スミレ様、好機は必ずやって来ますわ。リリー様の事を信じていれば、きっと好機が訪れますの」】

『「スミレちゃん、レモンの魔力は十分にあるよ。だから、炎龍ちゃんと遊んでいても平気だよ」』



 防戦するのなら、俺が炎龍の元に向かって対処する方が早い。



「葵、私がスミレちゃん達のもとに向かって、炎龍を気絶させた方が良いかな?」

『「リリーちゃん、杏も問題ないです。スミレ様と協力して炎龍を攻撃していれば、レモンちゃんの負担も減らせそうです。スミレ様、次変わります」』

『「お願い。そういう事なので、リリーちゃんスミレ達に炎龍の事は任せて下さい」』

【「リリー様は、澱みの魔石を宿した魔風(マカゼ)喰らいのキングスパイダーの様子見をして頂くようお願致します」】



 様子を見に行くにしても、澱みの蜘蛛の元へ行くにはまだまだ時間がかかる。

 なんせ、至る所に蜘蛛の糸が張り巡らせているからね。

 糸を張っているのは上だけかと思っていたけれど、下にも……。

 上に張られた糸の多さに比べれると、遥かに増しだけれどね。

 つまりこの糸は、確実に近づいているという証なのだろう。



【「それと、リリー様? 何か、届いていませんか? もし届いていれば、スミレ様達の好機にも繋がりますので……」】



 届くって、何だろう? 

 この世界には宅急便はないし、有るのは冒険者ギルドからの依頼で届ける依頼や、伝書鳩みたいな鳥で手紙を届ける位? 



「葵、私に何かが届くの?」

【「ええ、恐らく……」】



 恐らくと言うことは、確定ではないのかな? 

 それにテレパシーなので表情は見えないが、声音の調子から葵は届くと信じているのだろう。

 まあでも、先ほどから葵が言っている澱みの蜘蛛の名前が長い事が気になる。

 なので、名前を短くしてほしい。

 ……だって、色々な意味で名前が長いと大変でしょ? 

 誰かさんも……だから、なのです。



「葵、名前が長いから澱みの蜘蛛でお願いできるかな? あっ、海の魔物の名前も」

【「リリー様、承りましたの。では、澱みの魔石を宿した海の悪魔ニューディブランクの事を澱みの海牛としますわね?」】

「うん、お願い」



 そう言って俺は、糸を気にして避けつつ山を登っていった。

 すると、ユグドラシルが出てきて



「リリー様、そのまま登られると糸が密集した場所に出てしまいます。ですので、迂回するように御願いします」



 と言ってきた。

 反応からしてこのまま進んだ方が、澱みの蜘蛛がいる所に行くのは近いのだけれど、どうしたのだろう? 

 だけど、ユグドラシルは召喚聖霊の中でも一番信用出来るので指示に従うことにした。



「うん。ユグちゃん、じゃーあちらから行くね」

「リリー様、ユグの申し出を聞いて頂きありがとうございます」



 先ほどユグドラシルの顔が少し緊張していたように見えたが、今は安心した表情に変わっていた。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シルク「リリー、スノー様を頭に乗せて何しているの?」

リリー「レモンちゃんとケットちゃんみたいに、スノーと会話をしなくても

    通じ合えるかなー? と思って試してみてるの。だけどね、それより

    スノーを頭に乗せると、涼しくて、モフモフしてて気持ちが良いの」

葵   最近スノー様、リリー様に構ってもらってばかりで羨ましいですの。

    今も、震えるほど嬉しくていらっしゃるようですし。

シルク「リリー、スノー様が震えているわよ?」

リリー「ちょっと待って、今スノーと通じ合ってみるから。うーん――――。

    これは……スノー、もしかしてトイレ?」

スノー「リリー様、違います。うにゃん」

葵   リリー様らしい、ボケですわね。

シルク「リリー、違うじゃないの」

リリー「おかしいなー? トイレだと、思ったのに。シルクもアイビーで

    試してみる?」

シルク「私がアイビーを頭に乗せると、通じ合う前に私が潰れるわよ!」

リリー「あはは。冗談だよ。でも、おかしいなー? 私って動物と触れ合って

    いると、その子の状態とか色々と分かるの。だけど、最近のスノーは

    恥ずかしそうに隠すのよねー」

シルク「スノー様は、人型に変化出来るからじゃないの?」

リリー「そうかなー? スノー人型に変化して、こっちに来て」

スノー「はいぅにゃん」

シルク「リリー? 十五歳の姿で、スノー様を人型にしてその体勢だと、

    まるでキスをしているかのように見えて、こっちが恥ずかしく

    なるじゃない」

リリー「えっ? おでことおでこを、くっ付けているだけだよ?」

スノー「ボン! ふにゃん――」

葵   スノー様、幸せすぎて倒れましたわね。

    私でしたら、そのままキスをして、モミモミしましたのに。

リリー「シルク、もしかしてスノー風邪引いたのかな? 顔と耳が、真っ赤

    だよ」

シルク「私は、風邪ではないと思うわよ?」

葵   シルク様は、察しが付いたようですわね。

    それにしてもスノー様は、リリー様に行動するのが奥手ですわね。

    葵なら、今朝のように……うふ。

スミレ「葵ちゃん? 反省中に変な動きをしていましたよね? また今朝の

    ように、悪戯をしようと企んでいるのかな?」

葵「スミレ様、そのようなことは微塵も考えておりませんのでご安心下さい」

スミレ「だけど葵ちゃん、毎日リリーちゃんの寝起きに悪戯をしているよね?」

葵「葵は朝が弱いですので、寝ぼけてリリー様の布団に潜り込んでしまうだけ

  ですの」

スミレ「じゃー、その手の動きと口の動きは何ですか?」

葵「ここは浜辺ですので、心臓マッサージと、人工呼吸の訓練ですの」

スミレ「ふうーん。葵ちゃんは、心臓が二つあるのですね」

葵「ギクッ、ですの!」

   この後スミレは、心強い仲間であるアザレアとブルメリアの力を借りて

   葵の悪戯を見事防ぐことに成功した。

葵「グヌヌヌヌ! 諦めませんわよ」

   しかし、めげない葵であった。

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