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美少女仮面モフモフレンジャー爆誕! 1

 俺は使徒・眷属・従者テレパシーを駆使して、それぞれに指示を与え、作戦行動に移るべく駆けだした。

 スノーと葵とクレマチスに人型に変化して貰った後、俺達は素早く大きな宿屋に潜入した。

 そして、一度着たが結局断念し戻してしまったあの服を取り出した。

 更に、目元を隠せるマスクを【全モノ作り創造】スキルを駆使して創り出した。

 このマスクは隠蔽魔法がかけられており、着ける事で例えその人物を知っている者だとしてもその人物だと特定できなくなる。



「スノー、葵、クレマチスちゃん、このマスクを付けて」

「はい、リリー様ぅにゃん」



 スノーがマスクを付けると、表情があまりないのでクール系のケモミミ美少女仮面にみえる。

 虎の耳と尻尾がフリフリしているけれど、スノー少し緊張しているのかな? 

 でも、愛らしいから問題ないよ。だって、可愛いは正義だからね。



「リリー様、了解ですの」



 葵がマスクを付けると、俺より少し背が高いくらいの幼女なので小さい子達に凄く人気が出そうなケモミミ美幼女仮面にみえる。

 それに、狐の耳がひょこひょこぴこぴこ動いて八本の尻尾がモフモフしていて気になるが、俺が尻尾を触ろうとすると葵も俺を触ろうとするから少し注意が必要なのだ。

 まあでも、愛らしいからたまに許してしまう。



「リリー様、付けました」



 ぶっ! 本当にクレマチスは、おっちょこちょいの慌てん坊さんだ。



「クレマチスちゃん、それ上下逆よ? 少し屈んでね」

「はい」



 クレマチスがマスクを付けると、背が低いのに二つの膨らみが大きいので少し妖艶にみえる。

 角は動かないが、喜ぶ時は尻尾がフリフリするので直ぐに分かる。

 今も、尻尾のフリフリが止まらない。

 人型でも、尻尾はフワフワしているので妖艶さに可愛さが合わさっているのだ。



「クレマチスちゃん、ちょっと天然ドジっ子発揮しているからって葵も負けませんの」



 葵が負けず嫌いを発揮すると、途端に駄目な子になるんだよね。



「葵、それどう考えてもマスクの付け方可笑しいから。分かるでしょ? 自身で、付け直してね」

「リリー様、葵も付け直してほしかったですの」



 こういう時の葵は、放置していても問題は無いしね。

 そして、あの服とは……そう、大洞窟で着るのを断念した魔法少女服セット(黄・白色)の事だ。

 勿論、専用神武具も有るが第二級中位管理者以上の権限でないと使用できない。

 でも、スノーと葵とクレマチスは劣化品だが使用可能である。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 魔法少女服セット       (黄・白色)       使用中●


 - 【専用神武具】

    杖  神の杖グリダヴォル

 - 【専用神武具】

    腕輪 ミストルテイン【弓や剣、投擲武器等に変幻自在】

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



 限界突破LV2追加機能

 【オプション】

  -【羽衣・洋服等に装着可能神装備】 


  スノーの虎の耳と虎の尻尾が装備可能。        能力向上

  アイビーの狼の耳と狼の尻尾が装着可能。       能力向上

  葵の狐の耳と狐の尻尾が装着可能。          能力向上

 新クレマチスの角と尻尾が装着可能。          能力向上

   ⇖(絆の強い召喚眷属が増えたため追加)


 エディット機能

 +


 【追記】

    天狐八尾のロリ服セット解放により

    使徒・眷属・従者・召喚精霊に、主の劣化型神武具の使用許可を承諾

    ⇖ 新(眷属との絆が深まり使用許可の承認に 召喚精霊 を追加)



  使用可能 眷属

       スノー・フレーク(白銀虎)装備中●

       【劣化型神武具】

         神器 ミストルテイン【弓・剣・投擲武器等に変幻自在】


       葵(天狐と八尾狐の王女)装備中●

       【劣化型神武具】

         神器 ミストルテイン【弓・剣・投擲武器等に変幻自在】


     新 クレマチス(悠久の時を支配する神名を司る女王)装備中●

       【劣化型神武具】

         神器 ミストルテイン【弓・剣・投擲武器等に変幻自在】


  使用可能 使徒

       スミレ(フォレストムーン王国 第三王女)

          【パープル・パンジー・フォレストムーン】


     新 レモン(キノットとライムの娘)


  使用可能 従者

       シルク・ジャスミン (妖精国 第一王女)

       アイビー・ゼラニウム(迷いの森の守護者 妖精狼(フェアリーウルフ)の王)


  使用可能 召喚精霊

     新 ユグドラシル (花の中偉聖霊第一王女)

     新 ウンディーネ (水の大精霊)

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



 今回はスノーと葵とクレマチスに、劣化型だが変幻自在武器である。

 腕輪【神器ミストルテイン】を持たせた。



「スノー、葵、クレマチスちゃん、使用する事は無いと思うけれど、もしもの時はその武器を使ってでも可愛い獣人の子供たちを助けてあげてね」

「はい、リリー様ぅにゃん」

「承りましたの」

「リリー様、私も良いのですか?」

「うん。ユグちゃん、クレマチスちゃんの補助お願いね」

「はい、ユグにお任せください」



 そして、スノーと葵とクレマチスにも【全モノ作り創造スキル】を使用して、渡してあった誕生石の能力で俺の服の色と違う色に変化出来る様に調整をしてから着させた。

 因みに俺の服の色は薄い黄色、スノーは薄い青色、葵は薄い赤色、クレマチスは薄い紫色の衣装だ。

 スノーは、虎耳と虎尻尾を付けた儚いケモミミ魔法美少女仮面。

 葵は、狐耳と八尾狐の尻尾を付けたケモミミ魔法美幼女仮面。

 クレマチスは、龍の角と尻尾を付けたドジゴン魔法美少女仮面。

 因みに、ドジゴンとはドジっ子とドラゴンを掛け合わせたものだ。

 まあ、よく知られているお兄様方やお姉様達方には知れたことでしょうが、一般の方々向けに敢えて言いました。

 そして俺は、アイビーの狼耳と狼尻尾を付け髪の色をピンクゴールドに変更し年齢を十二歳に変更した。

 やっぱり魔法少女は、小学生から中学生に切り替わる絶妙な年齢が一番似合うよね。

 そう言う俺の妹も、十二歳で絶対に凄く似合うはずなのだ。

 ……妹贔屓に聞こえるかも知れないけれど、個人的意見ですので攻めないでね。

 なので、十二歳なのだ。



「はうー。リリー様が、ヒロイン系美少女に華麗に変身ですのー。葵も、葵も同年代の美少女が良いですのー」

「じゃあ、葵も同年代の容姿でお願いね」

「承りましたの」



 よし、これで大体の準備は整った。

 俺達四人が纏うのは、アニメを彷彿させる魔法少女の衣装だ。



「三人共、ちかっぱ似合うとーよ。愛らしかばい。もし、こげん状況でなかりゃ抱きしめたかくらいばい」

「リリー様も、よくお似合いで可愛いです。うにゃん」

「あーん、リリー様。葵は、葵は……」

「リリー様、凄く綺麗です」



 ユグドラシルからも心情で



『「リリー様、よくお似合いです」』



 と言われた。



「皆、ありがとっ」



 スノーも葵もクレマチスも可愛く似合っていて、ユグドラシルからも俺の事を褒めてくれて正直嬉しかった。

 ただ、葵はちょっと悶えすぎだ……。

 俺達はその姿で犯人がいる場所の近くに潜り込み様子を窺うと、犯人達の話声が聞こえてきた。



「グヒ、グヒ、グヒ、獣人の子供は高く売れて笑いが止まりまへんな」

「ケラ、ケラ、ケラ、ホンマ獣人の女児は特に高値が付きやす」

「ブヒ、ブヒ、ブヒ」



 誘拐犯は体の大きな手下、細い手下、そしてかなり太っている手下がいた。



「ケヘッ、ケヘッ、ケヘッ。大旦那、遠方のあの方との交渉は上々でゲス。まだまだ追加注文をしてたでゲス」

「そうかそうか! なら、今回捕まえた奴も序でに送れば良いぞよ。クフフフ。そこの獣人メイド、こちらに来なさい」



 誘拐犯の親分と大宿屋の主人が話していた。

 スノーと葵に、俺が誘拐犯の注意を逸らしている間に獣人の子供の保護する様に指示した。

 そして、真の大賢者の強力な魔法で幻惑魔法と幻聴魔法を使用する。

 まあ要するに、天井から大きな声がする様にちょちょいと仕掛けをしたのだ。

 そして、俺はモフモフなアイビーの耳と尻尾、それに魔法少女服セット(黄・白色)をアイテムボックスに戻し元の服装に着替え直した。

 実は、元の服装に着替え直したのには訳がある。

 今まさに、お気に入りの言葉が使えそうな場面がそこに有るのだ。

 ならば、お気に入りの言葉を使って変身する方が格好いいという訳だ。

 獣人の子供二人の手を無理矢理大旦那が引こうとして二人が嫌がった。



「「ぃや!」」



 俺はそこで叫ぶ。



「待ちなさい!」

「グヒ?」「ケラ?」「ブヒッ?」「ケヘッ?」「ぞよ?」



 誘拐犯達が一斉に天井を見上げた。



「地に落ちた宿屋に蔓延る害虫の主人と手下は、可愛い獣人の子供達を攫い悪に手を染めるとは片腹痛いです……大きなお兄ちゃん達、幼児でも知っている事を言うわね……そ・れ・は、誘拐! ダメ絶対よ!」

「な、なっ、なっ、何者だ!」



 まるで誘拐犯の大旦那が、打ち合わせしていたかの如く叫んだ。



「悪い大きなお兄ちゃん達に、名前を教えたらダメって言われてるもん」



 子供っぽい言葉使いだが、この方が子供を誘拐した犯人達には効果的だろう。

 さらに続けて……



「ケモミミ尻尾ちゃん、うちに力を貸してね!」



 俺の中で妄想とも呼べる美少女の変身場面に入る。



「モフモフを愛する力がピークに達した時、ケモミミ尻尾は時空の彼方より魔法少女の法衣を召喚するのだ。リリーは法衣を着飾る事で、モフモフを愛する力を無限に使用する事が出来る」



 少し声音を変えて、俺は解説の言葉を伝えた。



「ケホ、ケホ、ケホ」



 声音を無理して変えたので噎せた。

 素早く魔法少女の法衣と、アイビーの狼耳尻尾を着飾ってから再び言葉を発する。



「大きなお兄ちゃんが、虐めはダメよ! 可愛い子達に愛する力を貰えた私達は、悪いお兄ちゃん達を正義の名の下に裁きます。モフモフ達のアイドル、美少女仮面モフモフレンジャー参上です」



 俺はお気に入りの言葉を、伝える事が出来た。

 それに、同年代に近い子が助けに来たというだけで子供達は俺達に対する警戒も薄れるだろうと考えての事だ。

 因みに、解説の時に名前を言っているが犯人達は察してくれると信じている。

 俺の言葉に、スノー、クレマチス、ユグドラシル、葵がそれぞれ反応する。



「ぅにゃん」

「ユグちゃん、私はどうすれば……」

「クレマチス様、ガンバです」

「はぁー、仕方がありませんですわね」



 スノーは応えてくれたが、クレマチスは慌てているし、ユグドラシルはクレマチスを励ましているし、葵は呆れていた。

 と言うか、クレマチスとユグドラシルも名前! 名前! 言っているよ? 

 光魔法を誘拐犯の目だけに当て、目くらましをして獣人の子供達二人に当たらない様に窓を割って侵入する。



 ガシャーン! 



「「「「ぐわー! 目が、目が!」」」」



 誘拐犯達は、幻惑魔法と幻聴魔法で天井を見上げ窓ガラスの割れる音すらも反応できずにいる。

 只、何も見えない様でドタバタとしていた。



『「スノー、葵、クレマチスちゃん、あの人達が幻惑魔法と幻聴魔法で天井を見上げて狼狽えている隙に子供達をお願いね」』

『「はいぅにゃん」』

『「承りましたの」』

『「リリー様、私にお任せください」』

『「クレマチス様、少し力を緩めてください」』

『「ユグちゃん、ありがとう」』



 俺は、スノーと葵とクレマチスに『眷属間テレパシー』で指示を出した。

 ユグドラシルがクレマチスを上手に調整してくれているようだ。

 あの二人、凄く良い組み合わせだ。

 それと同時に、スミレちゃんから『使徒間テレパシー』が入った。



『「リリーちゃん、カトレア先生から伝言です。泊まり客も無事避難完了よ! だそうです」』

『「スミレちゃん、知らせてくれてありがとっ! 本当に、ナイスタイミングね」』



 俺は獣人の子供二人の保護を、スノーと葵とクレマチス達が行ったのを確認した。

 なので、誘拐犯達の幻惑魔法と幻聴魔法を解いた。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

リリー「シルク? カトレア先生の傷って、綺麗に治ったの?」

シルク「生徒を庇って背中を切られたのだけれど、少しだけ薄い傷痕が残って

    いるわね。先生はそれでも、ありがとうって言っていたけれど……」

リリー「そう。じゃー今度、大温泉に誘ってディーネちゃんに踊ってもらうと

    良いかもね」

シルク「そうね。それなら傷痕も綺麗になるわね。それに、私カトレア先生が

    家に来てくれると嬉しいわ」

リリー「じゃー今度、知っている皆を誘って大温泉に誘いましょうか?」

シルク「それが良いかも」

リリー「でしょ? 題して、ドキドキ、ムフムフ……」

シルク「だから、その題名止めなさい!」

    題名を最後まで言う前に、シルクに叱られたリリーであった。

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