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間に合った!
コテージはそれなりに快適だったみたいです。
ベッドがないから床でごろ寝だけどね。
一応、毛布代わりのマントにくるまっていたからミノムシがゴロゴロ(笑)
微笑ましい?光景でした。
今はキッチンでリアンが奮闘中。
どうもこのコテージは私の知識から作られたらしく、まだこの世界にはない電化製品の冷蔵庫に電子レンジ、なぜか食洗機までありました( ̄▽ ̄;)
隼人に一番うけたのは炊飯器。
ピンポイント過ぎて笑うしかないって………
まあその後、芽衣が見付けたル○バ見て呆れ顔されましたけどね。
だいたい2LDKってじたいで仕様が異世界産ってホムラが言ってた。
うん。この世界にはLDKって概念が無いですからね。当たり前です。
ちなみに電化製品は全部、電気と魔力の両方で動くタイプ。
電気なんてどこからもってくる?のって思ったら魔力を電気に変換するシステムがありました。
〔なんで両方なんだろう?〕
「…………恐らくだが魔力が足りなくても動くようにする為だろう。ホノカの言う電気は外壁にあった見慣れない箱に貯めているみたいだしな」
見慣れない箱?
アランは朝食が出来るまで暇だからって隼人や芽衣と一緒にあっちこっち見て回ってなんか見付けたらしい。
「隼人が見つけて大笑いしてたぞ?」
〔何見つけたの隼人!〕
「あー………なんて言ったらいいのかな…………エ○ファーム?………違うな………太陽光発電の方が近いかな?……………う~ん………大型の蓄電池みたいな?」
〔ああ、うん。なんか分かったわ……〕
要するに周囲の魔力を太陽光パネルみたいなので吸収して、外壁にある箱?に貯めて電気に変換。
魔力が弱いとか足りない時でも問題なく使える様になってるって………
なるほど隼人が大笑いするわけだ。
所で冷蔵庫に入れた物ってコテージしまっても大丈夫なのかな?
素朴な疑問を投げかけたらホムラとアランに当たり前だろうって言われた。
魔法世界のあるあるなんて知りませんよ!
「隼人!ちょっと来てくれ」
あらリアンが隼人を呼ぶなんて珍しいわ。
何かあったのかしら?
「なんだリアン?」
〔どうしたのリアン?〕
「使い方が分からない!」
あらやだ。奮闘中以前の問題だったのね。
IHの使い方が分からなくてとりあえず食材の下ごしらえして隼人が戻るの待ってたみたい。
〔やあね。呼んでくれたら使い方ぐらい教えてあげたのに〕
「ホノカ。使い方知ってるのかい?」
〔私の知識から作られてるのよ?知ってて当然でしょ〕
「あ!…………そうだった………ごめん。忘れてた」
どうやらリアンは私の前世知識が片寄ってるっていうか、抜け落ちてる所があるから私に聞くより隼人か芽衣に聞いた方が早いと思ってたらしい。
で、料理なら多少は出来る隼人の方がいいと戻ってくるの待ってたって………
〔私、リアンに信用されてないのね………悲しいわ………ヨヨヨヨ……〕
「いや!けしてそんなつもりじゃ」
「ホノカ。遊ぶのは迷宮出てからにしてくれ。今、リアンが使い物にならなくなるのは全滅の危機があるからな」
〔……………はあーい〕
ディルク先輩が言う通りよね。
今は間違ってもからかっちゃいけないわ(笑)
〔ごめんねリアン〕
「…………信用してるから……」
〔うん。分かってる〕
「本当に?」
〔もちろんよ♪〕
いつもの様に左肩に乗って頬擦りしたらリアンも頭を撫でてくれて、ああホッコリ。
ってしてたらお腹を減らしたカイに
「…………イチャつくよりも飯をくれ」
ってジロリと睨まれてしまった。
食べ物の恨みは怖いからとにかく朝ごはん作らないとね(笑)
朝食おえて今後の方針を少し話し合い。
コテージ手に入れた事で安全に回復出来るから、前回のような勢いでボス部屋攻略は止めようって決めました。
無理なく進んでコテージが展開できるような場所を見つけたら一泊するようにしていかないと、リアンがキレたら面倒だから適度にホノカ成分を回復させるべきだって。
ホノカ成分………
どうやら私にはリアンにだけ効果の高い謎成分が分泌されているようです(笑)
紆余曲折ありましたが、今日から20階層の攻略です。
ボス部屋の階段昇ったら………
〔密林?〕
「絶対これどっかに転移とかしてるよな………」
「迷宮にはありがちな現象だ。警戒だけは怠るなよ」
〔任せて♪〕
「……………そうだった………」
「ホノカちゃんのおかげで試練の迷宮がイージーモード」
「一回全滅してるがな」
うん。それは言わないお約束よホムラ(笑)
密林とかいいたくなるぐらいには鬱蒼と生い茂る木また木。
出てくる敵はやっぱり森とかによくいるタイプの生き物で、一番ビックリしたのは大きな蜘蛛!
全長なんセンチ?ってぐらいに大きな大きな蜘蛛。
まぁ私が小さいから余計に大きく見えるだけかもしれないけどね( ̄▽ ̄;)
マップには果てがないような階段らしいものも、部屋らしいものも表示されないからとにかく適当に歩くしかないみたいな感じです。
何度かホムラが成鳥になっては空から見て回ってもらったけど、木が鬱蒼としてるから見える範囲には何もないとしか言い様がないって………
私?
鳥籠から出てリアンとイチャイチャしてました。
だって同じ景色ばかりでどんどんリアンの機嫌が悪くなるんだもの。
うちの勇者候補様はいがいに堪え性がないようです( ̄▽ ̄;)
〔………………あら?〕
「どうしたのホノカ?」
〔いつのまにか21階になってる〕
「はぁ?」
〔マップになんか変化ないかな~って細かく見てたら階数が変わってた〕
「………………あ!………よく見たら地面に少し傾斜があります」
私の言ったことに素早く反応したルカが地面スレスレまで顔を近づけて体感出来ないほどの傾斜があるのを発見した。
どうも1~10階と同じように登っていくタイプだったみたい。
それじゃ階段なんて無いわね。
あまりにも微妙過ぎる傾斜だから見つけるのが難しいけど、遠距離攻撃の出来るアランと芽衣を中心にして5人がおもいおもいの方向に離れて行くことで傾斜角度を割り出して進むってしたらどうも正解だったらしく、あっというまに24階に到達。
うん。イージーモードだわ(笑)
「ここは他と違って少し拓けてるな。先がどうなってるか分からないからここらでコテージ出して休むか」
〔そうね。マップの端に表示されてる時計によるともう夕方だから、無理せず一泊した方がいいわよ〕
「………マップの端に時計?」
〔うん。今朝は確か9時ぐらいに出発して今は夕方の6時だから………途中休憩してても合計で9時間は歩いてるからね。疲れてるんじゃない?〕
「うわぁ………聞きたくなかった………」
「うん。時間聞いたらどっと疲れが………」
〔あ、ごめん〕
どうも体感時間的にはまだそこまでいってなかったみたいで、リアル時間聞いた隼人と芽衣とアランが崩れ落ちた。
体力ないわね隼人。
「それじゃ休もう♪」
ウキウキとコテージを展開するリアン。
私もすぐに鳥籠から出て定位置に着きます(笑)
リアンが夕飯作るのに邪魔にならないようにって空っぽの棚に入り込んで、上から覗きこんでみたら朝食の時はIHの使い方が分からなくて四苦八苦してたのに、もう使いこなしてた。
うむ。うちの勇者候補様は女子力高いわ(笑)
美味しいご飯に大満足したあとは、みんな好き勝手なことして寛いでます。
芽衣とルカはお部屋で女子会、隼人はディルク先輩に少し稽古をつけてもらってから寝るって言ってたわね。
アランはコテージの周辺で採取。
魔物避けの機能があるから大丈夫だとは思うけど、用心してカイとホムラが付いていった。
私とリアンはのんびりお風呂タイム。
〔お庭で露天風呂もいいけど夜中の密林は見所なくてつまんないわね〕
「うん」
〔鬱蒼と生い茂る木ばっかりで空も見えないし。まぁ見えても星はないか〕
「うん」
〔………リアン?〕
「うん」
〔…………………起きなさい溺れるわよ!〕
「うん」
ダメだ。完全に寝てる。
〔仕方ないわね…………今すぐ起きないと………ホムラの所にお嫁入り〕
「させるかーーー!!」
一発で起きたわね。
「ホノカ!ホムラは何処だ。今夜こそあいつを」
〔落ち着きなさいって。湯船でうたた寝してて危ないから起こすために言ってみただけよ〕
「…………そう………そうか。良かった………」
〔って寝ちゃダメよリアン!〕
眠くてフラフラしてるリアンをどうにかして起こそうと悪戦苦闘してたら、ちょうど稽古を終えたディルク先輩がお風呂にきてくれたおかげで隼人にも手伝ってもらって、なんとかお風呂から出すことに成功。
やれやれ。
〔リアン。服着てお部屋で寝ましょう。同じ雑魚寝でもお庭よりお部屋の方で寝ましょうよ。ねぇリアンったら〕
「……………………Zzz………」
〔はぁ………完全に落ちてる……〕
何しても起きないリアンに諦めて私もいつのまにか定位置で眠ってしまったみたいで、ふっと気づけばお部屋にいた。
う~んと………
私の隣にはホムラが寄り添っていて………
うん。眠いからもうどうでもいいや。
起きた後に何があってもしーらない。
起こしても起きなかったリアンが悪いのよね。
お休みなさい。
私も眠いです。
お休みなさい。
しまった!階層を間違えてる!
修正しました。ごめんなさいm(_ _)m




