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番外編 クリスマス

本編そっちのけで季節もの書いてみたり……


学園の周りの木々が色とりどりになったな~なんて思いながら見ていたら、あれ?あれあれ?

色とりどりって言うかなんかチカチカしてる?

え~!何々?


近づいてよ~くみたら………


木の実が光ってる?

…………電飾ですか!?

ご丁寧に一番高い木のてっぺんには星形の飾りってよく見たらヒトデ?!

しかも鳥たちがせっせと飾りつけている。

まぁ人間がやろうとしたら飛翔が使えてしかも魔力が高くないと途中で落ちるだろうから鳥がやるのが正しいのかも?正しい?ん?


「さっきから頭を左右に振って何をしているんだ?」

〔ホムラ。良いところに来た〕

「?」

〔あれは何?〕

「…………木だろう?」

〔じゃなくて!あの光ってるのよ!〕

「木の実」

〔………分かって言ってるでしょ?〕

「……………はぁ………確かイルミネーションとか言ってたぞ」


やっぱり!


〔何やってるのよ世界神様!〕

「今年こそ彼女にプロポーズしようと思ってたらクリスマス前に振られた。悲しかったけどイルミネーション見てたら元気になった。死んだから二度と元の世界のイルミネーションは見れないけど、生きる事が辛いこの世界にこそこんなイベントは必要だと思う。だからクリスマスシーズンだけは争い事禁止。小さな喧嘩も例外なくね。みんなでイルミネーションを楽しんで生きてる素晴らしさを味わってほしい。だから、これは俺からのプレゼントだよ」

〔それって……〕

「アイツの言葉だ。あとこうも言ってたぞ。サンタクロースは居ないけどね」


それ分かる人って私と隼人達ぐらいじゃない?

でもサンタクロースは居ないのか残念。


「サンタクロースは居ないが、プレゼントを贈る風習はあるぞ。って事でこれ」

〔ん?〕

「この季節にしか咲かない花だ。クリスマスローズとかいう」


クリスマスローズ?


どこから取り出したのかホムラが嘴にくわえて差し出した花を見たら………

ミニバラ?

まさかと思うけど世界神様はクリスマスローズを知らないとか?

ローズって名前でバラと思う人、多いからね。

まぁ花は花よね。世界が違うんだから気にする事はないわ。

ミニバラというよりミニマムバラって感じだけどね(笑)


〔ありがとう。お返しはないけど……〕

「ホノカが喜んでくれたらそれで良い」


あら男前!

じゃ遠慮なく。

受け取ろうとしたらリアンに横取りされた。何故に?


「さりげなくホノカとキスするつもりか?」

「嘴でどうやれと?」

「少しでも触れたらそうなるだろう?」

「…………」


何も反論しないって事は図星!


「だいたいホノカに赤い花なんて似合うわけないだろう。はいホノカ。僕からのプレゼント」

〔ありがとう〕


まぁ確かに赤に赤は映えないわよね。

リアンがくれたのは薄いピンクのミニマムバラ。


「ハッピークリスマス♪」


そこはメリークリスマスじゃないの?!

部屋に飛び込んできた隼人の手には緑の葉っぱ?


「ホノカとホムラにちょっとお願い。この籠に入ってくれる?」


芽衣が差し出したのは蔓草で編んだ籠。

そこに隼人が手にした葉っぱを乗せて訳が分からず?してる私とホムラを乗せる。


「うん!ポインセチア完成」

〔何をするのかと思えば……〕

「クリスマスにはポインセチアだろう?」

「ちょっとだけ代用品になって!お願い」

〔仕方ないわね。という事だからホムラもしばらく付き合ってあげて〕

「ポインセチア?」

〔クリスマスに飾る植物〕

「ようはホノカと座っていれば良いんだな?」

〔そう言う事〕

「なら俺に否やはない♪」


でしょうね。


〔リアンも少しだけだから我慢してね〕

「チッ」


私を籠からというよりホムラから引き離そうとしたリアンに釘を指したら舌打ちされた。

後で慰めないと( ̄▽ ̄;)


「リアンの持ってる花ってホノカへのプレゼント?」

「ピンクがね」

「赤は俺だ」


わざわざ言わなくても良いんじゃない?


「ちょっと貸して」


言うが早いか芽衣は花を取り上げて後ろを向いて何やらごそごそとやりはじめた。


「何を……」

「直ぐに分かるから………っと出来た」


くるっと振り向いた芽衣の手にはリアンのくれたピンクの花とホムラのくれた赤い花の他に白い霞草のような花と緑の蔓草で作られた小さな花輪が。


「ちょっと動かないでね」


言われるままに大人しくしていたら花輪を頭に乗せられた。

どうやら花冠だったみたい。


「………うん!サイズバッチリ♪」

〔こんな小さな花冠よく作れたわね〕

「そこは隼人の器用さとピンセットのおかげです」


そういえば隼人は元の世界ではジオラマ趣味にしてるって言ってたっけ。

こちらでもジオラマ作る為に最低でもピンセットは欲しいとか言ってホムラと色々やってたわね。


「ホノカ………なんて可愛いんだ……」

「うむ。まさにクリスマスの女王だな」

〔何それ?〕

「クリスマスの贈り物には決まりがあってな。好きな女性には飾る物を。子供やお世話になった相手とか好きな男性には食べ物を贈ると」

「飾りを貰った女性はクリスマスの女王って呼ばれるんだよ」

〔………王様は?〕

「飾りを贈った人が男性で贈られた女性が受け取ったら………」


もしかしてプロポーズ?!

だからリアンはホムラの贈り物を阻止したの?


〔………ホムラ?〕

「知らん!アイツはそんな決まり作らなかったから知らん!!その後に出来た決まり事なんか知らんと言ったら知らん」


そこまで言ったら知ってるって白状してるのと同じだと思うけど。

まぁいいわ。

こういう形で受けとる分にはプロポーズにならないみたいだし。

それよりは


〔鏡。鏡見せて!私も見たい!!〕


ポインセチアになってるから動けないのよ!

誰か。私に鏡をプリーズ。


芽衣が持ってた手鏡で見せて貰ったら

うん。可愛い♪


ありがとうみんな♪

後日、芽衣に手伝って貰ってクリスマスケーキを作ったの。

まぁ私がやれるのはレシピの提供と火加減ぐらいだけど、風魔法でホイップクリーム作れるか試したら中身が飛び散ったのでこれは今後の課題ね(笑)


学園の食堂で作ってたから目立ってしまって女子からは作りたいって言われ、男子からは食べたいって( ̄▽ ̄;)

急遽クリスマスケーキ講習会開催(笑)

食べる宣言した男子達にはホイップクリームを頼んで皆でワイワイ。

飾り付けも皆でやったけど隼人が一番上手で、二番手はリアン。

芽衣は細かい作業苦手らしくて飾り付けには参加しなかったから腕前は不明。


もちろん作った全員で美味しくいただきました♪


ケーキのレシピは商業ギルドで販売中です。


そのうちケーキ屋さんが出来たら芽衣と食べに行こうねって約束したの。

その前に芽衣達が帰ってしまうかもしれないけどその時はその時よ。

モチベーションは大事よね(笑)

今後、季節もの書くかは気分次第です( ̄▽ ̄;)

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