↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/14

真実

「……世界が滅ぶ?」


 そんなこと……急にそんなこと言われても、俺にどうしろと? 今まで、嫌われてはいたが普通に過ごしていた俺の体の中に魔弾?

 ……なんだよそれ。


「まあ。その反応が普通だろうな」


 タバコを口から放し、白い煙を上へ飛ばす。


「話を戻すぞ」


 俺の顔色を窺がいつつ話を、俺の真の記憶の話へと戻す。

 どこか怖そうな見た目をしていながらも、俺の事を気にかけてくれていた。


「……お前の真の力が覚醒して約2日後、お前の暴走した力は治まった」


「2日後ですか。その間……その間俺は人を殺したりしたのでしょうか……」


 俺の問いに、お姉さんのタバコを取ろうとした手が、ピタリと止まった。


「……殺したんですね」


「ああ。あの時の事は、今でも鮮明に覚えている」


 やはり、俺は人をこの手で……。

 俺が頭を抱えると、お姉さんは続けて、


「――あの2日間でお前は、この世界に生きる人類の半数以上を殺した」


「……は?」


 その一言が出たのだ、俺は驚きを隠しきれなかった。

 いや、驚きとはまた違う何かが、自分では整理できないほどの何かが、その言葉にはあっているのかもしれない。

 

「――うん。どうやら今のお前には話しても大丈夫だったようだ」


 大丈夫? ふざけるな、今の俺は何も受け止めきれていない。ただ自分の行ったことに対しての罪悪感と、叶うなら罪滅ぼしがしたい、その感情が心と体を埋め尽くしている。


「死にたい」


 気が付くと俺は、そんな事を呟いていた。


「はー、ほんとにもう……」


 お姉さんがため息をつき、立ち上がる。

 

「痛って!」


 お姉さんの容赦ない手刀の一撃を頭に食らう。


「いきなり何するんですか!」


「いやすまん。お前の死にたい発言にイラッとしてな」


 イラッとして思いっきり手刀くらわすってなんですかそれ。まあ。俺が学校の奴らにしてた事とおなじかもな。


「お前が死んだら、誰が罪を償う。今回起こった事件の時も、お前の傷は特に酷かった。運がよかったと思え」


「運ですか」


 運がいいなら、俺はこんな酷い人生を歩んでなかっただろうな。


「――だが、私は運が嫌いだ。運は実力のうちというやつがいるが、運を自分の実力といったやつは、自分の負けを認めたものだけだ」


 結局、運なんてどこにもありはしない。

 運が存在するのなら、俺はこんな世界に生まれてこなかっただろう。

 

「そうだ。お前の妹と彼女は無事だ」


 彼女? ああ、知咲の事か。

 あいつが俺の彼女だなんて、あいつが聞いたら怒るだろうな。


「知咲の事ですか。あいつは彼女じゃありません」


「そうか、すまなかった」


 ミヤと知咲が無事ならよかった。


「――それと、お前には付いて来てもらいたい所がある」


「付いて来てもらいたい場所?」


「そう、この私、荒木咲折紙(あらきざき おりがみ)の研究所へな」


 俺はその時思い出した。このお姉さん、いや、折紙さんは元々、爺ちゃんの助手だった。


昨日に投稿する予定でしたが、間違ってすべて消えてしまい、投稿する日がずれてしまいました。

すいませんでした!

よければ、ブックマークと感想などよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。