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魔弾

「偽物?」


「ああ。偽物の記憶がお前には入っている」


 急にそんな事いわれてしんじるかよ。

 そうは思っていても、言葉が出てこない。

 本当にそんなことができるのか。  

 ――ただ疑問に思うことしかできなかった。


「きになるか」


「そりゃ、そんな事いきなりいわれたらね」


「――そうだな。今のお前なら、話してもいいだろう」


「それじゃ、お願いします」


 俺は、この話を聞いて、正気でいられるのか。

 そんな不安を俺は、ずっと抱いていた。


「まずはお前に、1つ質問をする」


「なんですか」


「――お前は、この学校に来る前はどうすごしていた?」


「この学校に入学する前、家族を亡くしてからはずっと、爺ちゃんとミヤと3人で暮らしてました」


「ずっと……だな?」


「はい。爺ちゃんが亡くなるまでは3人で」


 お姉さんの言葉には何か引っかかるものがある。

 まあ、この流れで言うなら、答えは1つしかないがな。


「そうか……。言っておくがその記憶も偽物だ」


 やっぱり。お姉さんの言葉に何か引っかかるものがあると思った。

 その時点で、大体見当は付いてた。


「以外に驚かないんだな」


「まあ、この流れならわかるよ」


「ははは! そうだな!」


 そこ笑えるとこあるか?

 真剣な話してるってのに笑うか?


「これが嘘なら、本当の事教えてください」


「すまんすまん。お前の……いや、この世界の真実を今からお前に話す」


 今までのお姉さんとは、別人のような顔つきでこちらを見つめる。


「――5年前、お前の父と母が何者かによって殺された。その時お前と妹はパニック状態。車はそのままぶつかって2人は外に投げ出される。これであってるな?」


「はい」


 あまり思い出したくない記憶を鮮明に掘り返す。

 

「その後お前はミヤの元まで駆け寄る。傷を負いながらな」


 ――ん? ここから俺は知らない。

 

 すぐに気絶したはずだ。

 これも偽物だったってことか。


「その後ミヤの死を知ったのだろう。お前は自分をコントロールできなくなり、お前の中の真の力が覚醒する」


 真の力?


「真の力ってなんだよ!」


「これは『魔弾』の力といってな、お前の中には元々7つ魔弾が存在したんだ」


「もしかして今日の――」


「そう。今日お前が使ったのも魔弾の能力。今お前には3つ魔弾がある。1つは『予知の魔弾』2つ目は『時の魔弾』最後に『自動治癒の魔弾』だ」


 1つ目と最後のは分かるが2つ目は知らない魔弾だ。


「他のはどこにあるんだ」


「それはわからん」


「全部集まったらどうなるんだ」


「――全部集まると、世界がほろぶ」



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