水鉄砲大作戦
プール開きの翌日、ゆるふわ保育園では「水鉄砲大作戦」が始まった。
園児たちは自前の水鉄砲を手に、準備運動のようににこにこと待ち構えている。
「園長ー!今日は僕らの攻撃だよ!」
「絶対負けないんだから!」
リナもユウトもハナも、目をキラキラさせながら意気込む。
魔王マオはタオルで首元を巻き、水鉄砲を構える。
「……本日の任務、守る笑顔と混沌の制御……全力で挑む」
胸の奥でわくわく感が止まらない。
園児たちは一斉に水を撃ち合い、プールサイドは水しぶきの嵐に。
ユウトの狙いは魔王、リナの狙いはユウト、ハナは飛び道具で全員に水をかける。
魔王も負けじと水鉄砲を構え、思わず笑いながら反撃する。
水のかけあいは徐々にエスカレート。
マオが少し魔力を使うと、水が虹色に光りながら飛び、園児たちは「園長マジックだー!」と歓声を上げる。
親たちも「豪快すぎる!」と写真を撮りまくり、園全体が祭り状態になった。
途中、園児のひとりが足を滑らせそうになる。
マオは瞬時に水流を操作し、園児を守る。
「園長すごーい!」と歓声があがり、子どもたちの笑顔はさらに輝く。
水鉄砲戦が終盤に差し掛かるころ、園児たちは疲れたけど満足そうに息を弾ませている。
マオも笑顔で「ふぅ……守る任務、完了」とつぶやく。
そして、最後にみんなで水のかけあいをしながら大ジャンプ。
水しぶきが空高く舞い、太陽に反射してキラキラ輝く。
その光景に、マオは心の奥から温かさを感じる。
「……この笑顔のためなら、どんな混沌も歓迎だ」
休憩タイムには、園児たちは自分の水鉄砲の反省会を始める。
「次はもっと当てるんだから!」
「園長、今度は負けないよ!」
マオは微笑みながら、次の大作戦の構想を頭の中で巡らせる。
今日もゆるふわ保育園の小さな大冒険は、笑いと水しぶきに包まれて無事に幕を閉じた。




