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転生魔王様のゆるふわ保育園経営日記  作者: 櫻木サヱ
夏の大作戦

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29/38

プール開き

夏の太陽がギラギラと照りつける朝、ゆるふわ保育園では待望のプール開きの日がやってきた。

園児たちは水着に着替え、目を輝かせながらプールサイドで並んでいる。


「園長ー!今日は泳ぐの?」

「スライダーもあるんだよね!」

リナもユウトもハナも、全員テンションマックスだ。


魔王マオは黒マントを脱ぎ捨て、サングラスをかけてプールを見渡す。

「……本日の任務、笑顔守護、水難回避……そして混沌の調整」

心の中でつぶやきつつも、胸の高鳴りを隠せない。


園児たちはプールに足をつけると歓声をあげる。

ユウトが水鉄砲で先制攻撃、リナも負けじとバケツで水をかける。

マオは微笑みながら水に足を浸すと、園児たちは大喜びで魔王に水をかける。


少し魔力を使っただけで水面がキラキラと光り、園児たちは「園長マジックだー!」と大興奮。

親たちは笑いながら写真を撮り、園内はまるでお祭りのようだ。


次はスライダー。

「園長も滑ろう!」とリナに煽られ、マオはつい乗ることに。

滑り出すと魔王のはしゃぎ声に園児たちも続き、最後の着水で水しぶきが大爆発。

ユウトやハナも巻き込み、全員ずぶ濡れになった。


「園長ー!びしょ濡れー!」

「でも楽しいー!」

子どもたちの笑顔がまぶしく、マオの胸はじんわり温かくなる。


プールサイドで転びそうになった子を助けたり、滑りやすい場所を魔力で微調整したり、魔王は忙しくも楽しそうに奮闘する。

園児たちは「園長すごい!」と歓声を上げ、サクラ先生も「本当に頼りになりますね」と目を細める。


プールの終盤、園児たちは水鉄砲で互いにかけあい、魔王もつい全力で応戦。

水の中で跳ねたり笑ったりする子どもたちの姿を見て、マオは心の中で誓う。


「守るべきは、この笑顔……」


夕方、全員がプールから上がると、濡れたままの着替えタイムで大騒動。

タオルや帽子を取り合い、サンダルが行方不明になり、園児たちは大笑い。

魔王も手伝うが、魔力でうっかり水しぶきが飛び、さらに混乱が増す。


「園長ー!また濡れたー!」

「でも楽しいー!」

笑い声に包まれる園庭で、マオは心の中で小さくガッツポーズ。


着替えが終わり、子どもたちが休憩する間、マオは今日の出来事を振り返る。

滑り台でのはしゃぎっぷり、水しぶきの嵐、小さな危機の瞬間――すべてが新しい喜びだった。


「次はもっと安全に、でももっと楽しくできるはずだ」


来週予定の夏祭りの準備資料がちらりと視界に入り、マオは微笑む。

「ふふ、次も大騒ぎになりそうだな」


今日もゆるふわ保育園の小さな大冒険は、無事に幕を閉じた。


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