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学生竜騎士  作者: 雨後吹雪
一学期
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46/284

覚醒?

「行ったな……」

 光速で。

「はぁ〜クロエのお母さんって凄い人ね。 いろんなことを知ってるし、強いし」

「何を言われたかは知らんけど、強いのは認める」

「それより今からどうする? 明日の作戦会議でもしておく?」

「いや、無理だ」

「なんで?」

「眠たいです」

 ゴフッ! グーで殴られた。なんの変哲も無いストレートで。

 ……このまま意識を手放せるので無いだろうか?

 まぁ、そんなことはしないけど。

「昨日、母さんが来たせいであんまり眠れなかったんだよ。 今も思考に靄がかかってる感じがするわ」

「そんなに?」

「そんなに〜眠たい〜」

「はぁ〜しょうがないわね……いいわよ、寝ても」

 マジで!?

「なによ、その顔……オークが畑を耕してるのを見たかのように……」

「いや、てっきり『寝言は寝て言え!」って殴られるかと」

 ゴブッ! グーで殴られた。 なんの変哲も——いや、少し回転が加えられていた。

「私もやりたいことがあるから良いの。 そのかわり、明日はよろしく」

「そりゃもちろん。 明日は勝って、クズを殴る!」

 俺の答えに満足したのかフロースはミセリアに乗ってレイン達と行ってしまった。

 ……なんか言えばいいのに。 恥ずかしがり屋め。


 はいっ、てことで部屋に戻ってきました。

 上着を脱いですぐさまベッドにダイブする。

 枕に顔をうずめるとすぐに意識を手放した。


 ◇◆◇◆◇◆◇


 ハッ!

 不意に目が覚めた。

 すぐに時計を確認する。

 えーっと、七……七時!?

 俺、丸一日寝てんじゃん!

 予定では夜には起きるつもりだったのに。 そんなに疲れてたかなぁ……

 まぁ、そんなことよりもだ!

 実はさっきから気づいていたことがある。

 記憶(・・)が戻っている!

 何を言っているんだこいつと思うかもしれない。

 事実、昨日までの俺は記憶が無いことに気づいていなかった。

 理由はまぁ、お察しだ。 親が親なら子供も子供ってこと。

 記憶を消したのが母さんで、記憶を戻したのも母さん。 口封じ的な意味で。

 因みに失ってた記憶は主に母さんに教わったことのようだ——戦闘関連の。

 つまり今の俺は『覚醒?』半竜なのだ!

 コロナ? ドゥクス? 知らないね。

 意気揚々と外に出るとすでにフロースとドラゴン三人が待っていた。

「おはよう」

 〔おはよー。 クロエ、機嫌良さそうだねー〕

「そうか? まぁ、後でわかるよ。 行こうぜ、闘技場」

「なんでこんなに元気なのよ……」

「お? なんか言ったか、フロース?」

「なにも……決勝戦は第一闘技場よ」

 んー、なにも無いならそれでいいけど。

「では、第一闘技場に向けて!」


 ◇◆◇◆◇◆◇


「————と言うわけで、皆さんの健闘を祈っております。 以上です」

 長かった……

 イカフ海底に潜れるかと思うくらい長い話だった。

 イカタ山まで走っていけるかと思うくらい長かった。

 さっきまでのやる気がどこかに行ってしまったわ。

 禿げのデブ貴族の話が終わるとユリアさんが前に出てきた。

「それでは決勝戦を始めます。 一班と八班は前に!」

 やっとか!

「行くぞ、フロース」

「とっておきを見せてあげる!」

 フロースに、

 〔狙うは?〕

「勝利!」

 レインに、

 〔勝ったら?〕

「クズを殴る!」

 アティアに、

 〔気張ってこー〕

「おー!!」

 ミセリア。

 この五人で絶対に勝つ!


「それでは、代表決定戦決勝を始めます。 始め!」







次話を月曜に投稿できるかちょっとわかりません

頑張ります

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