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学生竜騎士  作者: 雨後吹雪
一学期
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14/284

ドラゴン捜し

 授業が終わるとすぐにレイン達と合流してマグニフィカトを探し始めた。

 俺がマグニフィカトに訓練をつけてもらうことを説明すると反論の嵐だった。

「マグニフィカトって、確か校長先生のドラゴンじゃ……あんまり会いたくないなぁ。 あのドラゴンは苦手」

 とレイン。

「あなたは私たちに相談もせずによくわからない相手を探せと言うのですか? バカもほどほどにしてくださいよ」

 やれやれと首を振るアティア。

「なになにー人探しすんの? あっ、人じゃなくてドラゴンだから、ドラゴン探しかー!」

 これがミセリア。

 レインはマグニフィカトが苦手みたいだが一緒に探し始めてくれた。

 アティアは座ってお茶しようとしていたがレインに、

「アティアお姉ちゃんは一緒に探さないの?」

 と、上目遣いに言われて、

「か、かわい……ゴホンゴホン、姫様がそういうなら探しましょう」

 とか言って探し始めてたよ。

 こいつらの間に主従関係らしきものが構築され始めてるのは気のせいか?

 俺も二人の相棒として対等な立場のはずなんだが。

 ミセリアはフロースと一緒に宿舎の周りを探している。

 俺があった時に猫の姿をしていたのを思い出して、宿舎の周りにいるかもと言ったからだ。

 もしかすると、ドラゴンの状態で空を散歩しているかもだが、俺はマグニフィカトのドラゴン状態を見たことが無いんだ。

 空は晴れ渡っているから絶好の散歩日和だといえる。

 あのドラゴンに限って校長室でゴロゴロしているか、ひなたぼっこでもしているんだろうな。

 ちなみに俺がマグニフィカトを探そうと言い出したのは少し思い当たる節があったからだ。

 カエルム竜騎士学校はフラワスク王国の建てたものだ。当然、建てるのには費用がかかるわけなんだが、そこは貴族どもから金を集めて作ったそうだ。

 その代わりにカエルム竜騎士学校の経営権の一部を貴族どもに渡したらしい。

 つまり、貴族どもがサボれば学校のどこかでボロが出るわけだ。

 渡された経営権の中でも特に重要な食材に関するものを持っているのがなんとクズイヌの家なんですよ。

 これがまた酷くて一般家庭と比べればいい方なのだが、本来ならもっといい食材が使われるそうだ。

 その食材を買わなければ当然金は余る。

 その余った金を不正に——バレているが手を出せないため——得ているのがクズイヌの家なんだよ。

 当然ドラゴン達や教師の食事のグレードも低くなるわけだ。

 不満の声は出ているが相手が相手で手が出せない。

 俺はある日、森の方で猫状態のマグニフィカトが鷹を捕まえながら、

『もっと食事の量を増やせばいいものを、あの貴族、いつか滅ぼしてやる……』

 と意識の声をガンガン響かせていたのを聞いてしまった。

 そこで俺は、いけると踏んだわけだ。

 俺たち同様クズイヌの家を恨んでいるマグニフィカトに、

『決定戦にかこつけてクズイヌをぶっ飛ばしたい』

 と言えばきっと協力してくれるはずだ。

 決定戦は命を取らなければ基本許される。

 つまり、相手が貴族の息子だろうが関係ない。

 ここでやらずにいつやるだ。

 そろそろ俺も探し始めようかな。


 かれこれ二時間は探しているんだが見つからない。

 時刻はまだ十八時。そろそろ日没だ。

 生徒や先生にも居場所を聞いてみたが誰も見ていないようだ。

 まだ、探していない場所は校長室だけ。

 もしかすると、一日中寝ていたのかもしれない。

 ドラゴンは夜行性だっけかな?

 とにかく校長室に行くしかないな。

「次、校長室いくぞ」

 まだ探しているレイン達を呼ぶ。

「そろそろ疲れてきたから次終わりにしましょう」

 そういうフロースの制服は探し回ったせいか煤汚れている。

「それもそうだな。 見つからなかったらそれはそれで他の方法を探そう」


キリが悪くてすいません

善処します( ̄^ ̄)ゞ

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