覚悟を示す
レイン達を連れて外に出ると、母さんと父さんが待っていた。
「連れてきたよ。 今から何をするの?」
「今からするのは最終確認。 本来なら夏休みを限界まで使ってお前達の強化をしたかったが、そうも行かなくなってしまった。 故に作戦を繰り上げて進めることにした」
話が母さんから父さんに変わる。
「お前達はこれまでの期間で十分な力を得たと思っている。 それをサクラナが確認して大丈夫なようなら、学校に戻ってもらう。 残りは自主トレになってしまうが、ガロウにも手伝うように言っておくから、サボるなよ」
「確認って母さんと戦えばいいの?」
「そうだな。 お前達の全力を持ってサクラナを攻撃しろ。 殺そうとするくらいの気持ちでやって良い。 どうせ殺せないし、まともに触れに行くこともできまい」
さすがに舐められている気がしないでもなかったが、実際そんなものだと思う。
俺は母さんの全力を見たことが無いしな。
「何かルールなどはありますか?」
フロースが問いかける。
「いや、無い。 なんでもありだ。 お前達が魔法を失敗でもしない限りは私も手を出さない。 死にさえしなければサクラナが治せるから、腕の一本や二本は覚悟しておけよ」
「……レイン、大丈夫か?」
「うん、竜帝様に私の力を認めて貰うよ! それで、お父さんを助ける」
「竜帝様とか、恥ずかしいな」
なに照れとんじゃ。
「アティアは……まぁ、問題ないか」
「そうですね。 私は姫様の為に力を尽くすのみです」
「レインちゃん可愛いもんね」
なに言ってんの、父さんは?
「フロースとミセリアは?」
「まだ完璧とは言えないけど、数だけは打てた昔の私じゃないことを見せてあげるわ。 それに仲間のためなら無理の一つや二つは押し倒してみせる」
「私もかなー。 なんだかんだ楽しい特訓だったからね。 恩返ししないと。 恩を仇で返す感じだけどねー」
逆に倍返しされそうで怖いな。
「クロエ、あんたはどうなのよ?」
「俺は……今も昔も変わらない。 母さんと父さんを手伝うだけ。 ただ違うのは今の俺たちにはそれができるだけの力があるってことだ」
「お前達の覚悟は分かった」
母さんが前に出てくる。
「それを私に見せてみろ」
唐突に母さんの姿が消える。
瞬き一瞬、その程度の間に母さんが目の前に移動していた。
バトルまで行けなかった
次こそは開戦させます




