青柳紅葉編その4
「それにしても意外だったな。」
「は?何が?」
放課後。帰ろうとしている青柳さんがいたので昨日の出来事を話したかったので話しかけてみる。本当は昼休みとか朝とかに話をしたかったのだが、どういうわけか話しかけようとするも無視されていたのだ。それか目が合うとなぜか嫌悪をの眼を向けたり。俺は何か変なことをしたんだろうか?それでやっと放課後にしゃべりかけたら反応してくれたわけだ。まあ相も変わらずつんつんだが。
「いや、昨日さ。妹さんにあったんだよね。」
「妹?」
「それにしても意外だったな。お前に双子の妹がいるなんて。」
「私に妹なんて・・・・まさか」
「どうした?」
「いや、なんでもない。そうだ。私急用思い出したんだった。じゃね。」
そう言うと青柳さんはさっさと去っていく。ずいぶんとあわてた様子だった。
「それにしてもどうしたんだろ?ってけっこういろんなもの忘れてるな。」
置いてあったのはカバンと机の中に入れっぱなしの教科書とプリント。よほどあわてていたのだろうか?しかし、これだけ忘れるのも本人も困るだろうし、もっていってやるか。今なら急いで追いかければ間に合うかもしれない。俺は青柳さんの荷物をまとめると急いで教室を出て行く。
しかし、すぐに青柳さんは見つかった。なぜかまだ下駄箱にいたのだ。
「あれ?急用は?」
「ん?ああ國木君ですか。そうだ。國木君ちょっとあなたに用事が出来たので今からちょっと来てくれませんか?」
しかし、何か違和感を感じる。何かが違う。この雰囲気は青柳紅葉のものではない気がする。むしろ・・・この雰囲気は。
「青柳若葉?」
「若葉?ああ妹がどうかしたんですか?國木君。」
「いや、なんでもない。」
そうだ。そんなわけがない。妹さんの方はここにいるわけがない。ここは姉の青柳紅葉のの学校なのだから。
「ごめん。なんでもない。なんだか今の雰囲気が妹さんのものに似ていたから。用事って今から?」
「ふーん。そうですか。そうですね。いまからですね。ちょっとついてきてもらってもいいですか。」
「へ?まあいいけど。」
自分もこれといった用事はないのだし。放課後に少しくらい付き合うのもいいかもしれない。それに青柳さんがこんなこと言い出すのも珍しいし何の用事なのかすごく気になる。
「よし、それでは私についてきてくださいね。國木君。」
俺はこくりとうなずいた。




