41話 今日はデートです(//>﹏<//)
軽い気持ちでデート書いたけど、それぞれの国のサンドイッチを調べたり大変でした(^_^;)
「風が気持ち良いね」
「そうですね。今日は涼しい日ですから」
「シート敷くからちょっと待ってね!」
「私も手伝うよ」
今日はアーヴァさんエドヴィンさんと3人で自然公園にデートに来ていた。
ほんとはお兄ちゃんと時雨さん、それにフリッツもいるんだけど、遠くの方の木の陰からこちらを見ている。
主にお兄ちゃんがだけど。
3人だけにさせたら何するか分からないからってのと、フリッツを1人お留守させるのは可哀想だからと言って連れてきたけど、監視に付き合わされて楽しいかな?
うん、時雨さんとお喋りして楽しそう。フリッツも公園行くの楽しみにしてたもんね!
あんなに反対してたお兄ちゃんだけど、私に初彼ができたからって最終的にはデートの許可をしてくれたんだから優しいよね!
可愛い妹に彼氏ができたんだから祝ってやらないとって。拳を握りながら何かに耐えるように言ってた。
今日のデートにフリッツも連れてく?って聞いたらみんなから怒られました。特にフリッツ君本人から(´;ω;`)
デートに他人を混ぜるなんて失礼だよ!って正論言われたよ。
アーヴァさんはいいよと笑ってたけど、エドヴィンさんも嫌がってたな。
デートは当事者達だけでするものなんだね。そりゃそうなんだけど、フリッツはまだ小さいからお父さんといた方がいいかと思った。
どこにデートに行くか色々案が出たんだけど、遊園地は他の男達が私を見るからダメとか、水族館は薄暗いから2人が変な気を起こすかもしれないからダメとかまぁ次々拒否されて。
それなら自然公園をお散歩しながらピクニックするのはどうかな?って。結構周りからよく見えるし人目もあるから安全だろうって私から提案して採用されました。
みんなはただ歩くだけなんて花美はつまらないんじゃないのかとか、遠慮しないで花美の行きたいとこならどこにても連れてくからとか言われたんだけどね。
普通にデートスポットに自然公園とか聞くよね?たまには人の少ない所でのんびりするのも良いもんね!
この自然公園だけじゃなく、遊園地や水族館も全部女性用のレジャー施設にあるんだけどね。女性用じゃない場所には男性しかいないから危険だって行かせてもらえない。
それなら何も心配するようなことないと思うのに、みんな心配し過ぎなんだよね。
お客さんは女性とその夫や婚約者、もしくはお父さん達でスタッフも妻子もちや恋人有りの人がやってるんだけど。たまにそうじゃない男性がやってることもあるんだって。
基本、女性に関わる仕事は妻帯者や恋人持ちしかなれないらしいけど、別れてることを隠していたり次のスタッフが見付からなかったり、時にはコネでやってる人もいるんだって。
でもお兄ちゃん達は妻や恋人持ちの男でも信用できないって言い出して(^_^;) そんな疑ってたらどこにも行けないよ!
そうして朝からデートの為に色々準備して自然公園までやってきました。
公園に着いてからは2人から手を握られてめちゃくちゃ恥ずかしかった!……いや、ここまでの車内でも手を繋いだりしてたけど(///﹏///)
アーヴァさんはいつものくせっ毛を整えて紺色のシャツにベージュ色上着の前をしっかりしめて、ちょっと借りてきた猫みたいで、ふふ。
お髭はやっぱり自慢なのかクリームを塗って念入りに手入れしてたのを知ってるよ!髪より艶々しててふふふ。
エドヴィンさんはいつもは無造作にかき上げてる金髪を綺麗に後ろに流して、白いシャツとベージュの上着にGパンというカジュアルな格好なのに格好良くて、そして相変わらずなぜかエロい。
そんないつもと違う2人といるだけでドキドキするのに、更に手まで繋いで暫くは照れてたんだけど。
紫陽花やアヤメ、ポピーやバラと色とりどりの花々を見てテンションが上がって、いつの間にか気にならなくなってたよ。
綺麗な花々を見ながら歩いて回るだけでもすごく楽しくて!
それに係の人が花束を作ってくれて、幾つか綺麗な花束を頂いてしまったし!
女性が嫌がるからか虫や枯れた花弁や葉は完璧に除去されてどれも綺麗で良い匂いなんだ!
こんな綺麗な花束まで貰えるのに女性はあまり来ないみたいで2、3人見掛けたくらいでもったいないなと思う。
そうして3人でお喋りしながら歩いていると広い芝生が一面に広がり丁度いい木陰のある場所があったから、そこにレジャーシートを敷いてお昼にすることにした。
「花美が作ってくれたお弁当、楽しみ!」
「私達の為にありがとうございます」
「いいのいいの!私が2人の為に作りたくて作ったんだから」
アーヴァさんもエドヴィンさんも朝からずっとウキウキしてて今も本当に幸せそうに笑ってて、私より年上の人に言うと失礼かもしれないけどすごく可愛い(*´ω`*)
そんな2人の為に私も頑張ろうとお昼にお弁当を作りました!まぁ1人で作るのは大変だから途中から手伝ってもらったんだけど。
おにぎりも良いんだけどね、デートで歯に海苔がついたりしたら恥ずかしいのでサンドイッチにしました!
タマゴにツナにハムと野菜を挟んだり。ニンニクとか臭いがつくものは避けました。その辺は私も乙女なんです(。>﹏<。)
「あっ、チャパティ!花美が作ってくれたやつ!」
「うん!変わったパンだよね!作るの楽しかったよ!」
「これはドイツのパンですね。これも作ってくれたんですか?」
「うん!でもこっちのパンは既製品なんだけどね。中の具材は私が作りました」
「すごく美味しそう!」「すごく美味しそうです」
アーヴァさんの為にインド風サンドイッチのチャパティという全粒粉を使ったパンみたいなものを作った。全粒粉と水だけでフライパンで焼いて作れるから作るだけなら難しくないし。
ただ上手く作れなくて何度も試行錯誤したんだけどね。私は追加で塩やオリーブオイルや牛乳を入れたり色々工夫しました。
ナンの方は窯で焼かないといけないからやめておいた。それにナンってインドでそんなに食べられてないって知ってた?
具材には野菜とチーズを挟んだものとカレーを入れたものの2種類を作ってみました。
エドヴィンさんの為にはドイツ風のサンドイッチの、固く焼いたパンを半分に切ってハムチーズレタスなどを挟んだものを作ったよ!
色々作れて楽しかった!
異文化交流にもなるかと思ってみんなで食べみようと思ってたんだ。
「ん。チャパティも美味しいね!カレー入れた方が美味しい」
「うん。そうですね。変わってますが美味しいです」
「どっちも美味しいよ!彼女が作ってくれたチャパティ食べられるなんて、私は幸運男!」
アーヴァさんがチャパティを食べたいと言うので最初にチャパティから。
味はシンプルだからあまりないが具材と反発することなくよく合う。でも少し硬くなってしまったところもあったり。
失敗して持ってこなかったものはお煎餅みたいになったよ。それはそれでまぁ食べれるけど味は薄いから何か足さないとね。
アーヴァさんは美味しい美味しいってずっとニコニコ嬉しそうに食べてくれて照れるな。
お髭にちょこっとついてしまったのをハンカチで取ってあげると、頬を赤くしながら照れたように笑うから可愛い!
エドヴィンさんもそんなアーヴァさんを見て微笑んでるし。彼氏達が仲良くて良かった。
うっ、彼氏達ってすごい言葉だね(^_^;) 自分で言ってショックを受けた!
深く考えたらドツボに嵌まるから深く考えないようにしてる。ここではそういうものそういうもの……
それから普通のサンドイッチを食べて、最後にエドヴィンさんのドイツ風のサンドイッチ。
「ん、美味しいです!花美が作ったものはどれも美味しいですね」
「こっちも美味しい!花美は料理上手!」
「ふふ、良かった!一応お肉は鶏だけにしたよ。アーヴァさんは牛や豚も平気だよって言ってたけど、あんまり食べたくはないよね?」
「私は無神教だから何でも大丈夫!それに最近は妻に合わせるのが当たり前になってるよ!」
「そうですね。私はプロテスタントですがどこの教会でも妻に合わせるように教えていますよ」
「そうなんだ!」
2人が美味しそうに食べてくれて喜んでたけど、今の宗教関係は結構奥さん次第だって聞いて驚いた。
エドヴィンさんがプロテスタントなのも知らなかったし!彼女なのに知らなかった自分にちょっとショック!でも宗教なんて気軽に聞けるようなものじゃないよね!
でもそうだよね、同じ宗派じゃないと結婚できないとかやってたら女性の少ない世界だし一生独身になっちゃうか。
女性に合わせなきゃいけないなんて大変じゃないのかな?向こうでも熱心な信者さんとかいたし。
「大丈夫ですよ。どうしても嫌な人は同じ宗派の者と結婚するか独身を貫きますし。そもそも私達は自分から貴女と結婚したいと立候補したんですよ?」
「そうそう!花美が気にすること何もないよ!」
私が不安そうな顔をしていたからか何も言わずとも2人がフォローしてくれる。
エドヴィンさんの言う通り、2人は生活環境も全く違う異国人の私と結婚する為に来てくれた。
アーヴァさんは無神教だと言ってるけど毎日欠かさず神様にお祈りしてるんだよ。
「生活習慣になってるから」って笑って言ってたけど、そんな習慣を女性に合わせてやっちゃいけないとかなったら大変だろう。
私だって「いただきます」を言っちゃいけないとか、牛や豚を食べちゃだめ!とか言われたら戸惑うし、数週間なら頑張れるけど一生なんて絶対無理だよ。
「あのね、私は2人に無理してほしくないから、嫌なことがあったら我慢しないで言ってほしい。
2人は何でもないって感じで過ごしてるけど、やっぱり違う国なんだし戸惑うことっていっぱいあると思うから。何でも気軽に言ってね!」
「ありがとう花美。でも全然無理してないよ!花美と過ごせるだけで毎日幸せでいっぱいだよ」
「私もです。貴女の側にいるだけで毎日が輝いているように感じます。一つ不満があるとしたら大和だけですね。
あいつがいると花美といちゃつくこともできないのでほんとにうざいです」
「「「ハハハ」」」
2人の目を見て言うと2人は優しく笑って、エドヴィンさんがチラッとお兄ちゃんを見ながら言うからみんなで笑ってしまった。
お兄ちゃんは聞こえてるのかいないのか分からないけど、サンドイッチを食べながらこっちを睨みつけている。
あっ、お兄ちゃん達も同じサンドイッチを食べてるよ!私だけで全員分用意するのは大変で、最初は1人でやろうと断ってたんだけど……結局手伝ってもらったんだ。
それでも大変だったよ(´;ω;`) 6人分だもんね。
隣に座るエドヴィンさんがそっと私の手を握ってきたので彼を見ると、柔らかく微笑んでいる。
いつもと違って髪を後ろに綺麗にかき上げてるから、その整った顔がよく見える。
ほんとにエドヴィンさん顔が良いんだよね。いや、この世界の人みんなそうだけどその中でも特に。
肌も綺麗で毛穴とか分からなくてプルプルだし綺麗な金髪と空色の瞳が煌めいていて、ゲームの人物が抜け出してきたみたい。
綺麗だなと澄んだ目に見惚れていると、気付いたら顔が近付いてきてて……
唇に触れた感触に遅れて気付いて顔が一気に熱くなる。
「あ!ズルいエドヴィン!私も!」
「…え、ええ!? ちょっと待っ……」
すぐにアーヴァさんが抗議の声を上げ、その言葉を理解して止めようとしたけどグイグイ来られて……
ギュッと目を瞑ると唇に柔らかな感触とフサフサしたお髭を感じて、目を開けるとアーヴァさんが優しく微笑ってて。
恥ずかしくて死にそうです!
「大和には内緒!」
「あいつはうるさいから内緒です」
なんてアーヴァさんが唇に指を当ててウィンクしながら言い、エドヴィンさんも笑って同じポーズで同じことを言うからほっこりしたんだけど。
すぐにお兄ちゃんのことを思い出して慌てて見ると、何やら3人で騒いでいた。
「フリッツがパンを喉に詰まらせた演技をして大和の注意を引いたみたいです」
「さすがエドヴィンの息子。中々さくし!」
「うぅ……」
フリッツが協力してくれたなんて、よく見れば時雨さんは親指立ててるし。は、恥ずかしすぎる。
「顔真っ赤!」「赤いですね」なんて2人はからかってくるし!
うぅぅ!キっ、キスなんてそりゃ恥ずかしいでしょ!そんなサラッと平気でできるものじゃないでしょ!もう!
怒って睨みつけても2人は幸せそうな顔で微笑ってるんだから、ほんとにほんとにズルい!怒るに怒れないよ、もう!
それから空になったお弁当箱やレジャーシートを片付けてお花を見ながら帰ったけど、キスしたからか手を繋ぐのもまた恥ずかしくてずっと俯いていた。
そんな失礼な態度をしてるのに2人はニコニコしてるし、お兄ちゃんは何かに感づいたようで2人を尋問したけどのらりくらりで。
「こいつらに何かされたのか!?」なんて直球で聞かれても答えられないよ!
1人だけ恥ずかしがってて何だか悔しい!でも家に帰って花瓶に飾ったお花を見てると、今日の出来事を思い出してほんわかする。
好きな人と出かけるのは恥ずかしいけど楽しいね!




