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青鬼 -開-  作者: ハジメ
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14/15

最終章:鬼 6/8 <異形の影>

名もなき島へ向かった連合軍…彼らは異形なる人でありながら人でない者と遭遇する。

◆異形の影


一方、名も無き島では、連合国軍が一つの起点島として進軍を進めていた。

連合軍が進んだ跡にはほぼ何も残っていない…後ろからの攻撃を防ぐ為に身を隠すことが出来ない程にほぼ壊し突くし、身を隠せる場所があったとしてもワザと残したのが分かる程だ。


「Huh, it's just one island, right? Why do they need to make such a big deal out of it?(へっ、一つの島を落とすだけだろ?何でこんなに大掛かりで来る必要がある?)」


「Well, it seems that Japan is developing some strange weapons. Isn't that why? Japan may be small, but it's rising fast.(さぁな、何か日本が変な兵器の開発をしているらしいぞ?その為じゃないのか?たかが日本だが、のしあがりは凄いからな。)」


「However, those weapons didn't arrive in time either. Since they allowed us to land this far, there was almost no resistance.(しかし、その兵器とやらも間に合わなかったな。俺等の上陸をここまで許してるからには抵抗もほぼ無いしな)」


連合軍の兵達は、自分達が属する軍の行動に呆れながらも嘲笑し、歩を進めていた。


「They're wasting a lot of bullets, so it's probably their last desperate attempt. There are rumors that they're wasting personnel.(やつらの無駄弾が多いからな、最後のあがきだろ?人員を無意味に消費しているとの噂もあるぞ?)」


連合国側の談笑の中で、この先で日本軍の進行を見つけたとの報告が上がり、兵士達は、この一報を聞き、戦いの準備を始め空気が一気に張り詰め銃を構えたまま、周囲の警戒に当たっていたが、一人の連合国兵士がある異変に気付いた。


「Isn't it too quiet...?(静かすぎないか…?)」


周囲の音がいつの間にか消えていた…空は青く晴れ渡っている中での不気味な程に静寂に包まれている…聞こえてくるのは風と己の呼吸音…

銃を構えている兵達に不安な冷や汗が頬をつたっている。


「Is there something there...?(何かがいるのか…。)」


「Ah, probably...(ああ、恐らく…)」


一人の兵のスコープに突如現れる一つの影。


「Hey, there it is!(あっあそこにいるぞ!!)」


兵達は近くに見える丘に銃砲を向け、スコープで捕らえ次第発砲を始めた。幾つも鳴り響く発砲音と倒れていく日本兵…。


「What the hell are they thinking... It's reckless...(一体何を奴らは考えているんだ…無謀だろ…)」


連合軍の兵達は、ただ銃を構え突っ込んでくる日本兵達に一抹の不安を抱えながらも、その不安を消し去るように撃った。

何故なら彼等には、日本兵達が動く屍のようにしか見えなくなっていっていた…


「Hey! Are they really human? They didn't hesitate when we fired at them and didn't even stop walking...(おいっ!!奴らは本当に人間なのか…俺達の発砲に躊躇無く、歩きを止めていないじゃないか…)」


「Could it be a weapon developed by Japan?(まさか、日本が開発した兵器なのか…?)」


「How could such a stupid thing happen? It's blasphemy against God!(そんな馬鹿なことがあってたまるか!神への冒涜だ!!)」


一人の兵士が、倒れた日本兵の顔を確認しようと近づいたが、その肌は青白く、瞳は焦点を失っていた。


「Jesus... this isn't war. This is something else.(ジーザス…これは戦争じゃない。何か別のものだ…)」


別の兵士が、震える声で呟いた。


「They look dead... but they move.(死んでるように見えるのに…動いてる)」


その瞬間、倒れていた兵の指がわずかに動いた。

連合兵は、叫びながら後退した。


「They're not dead! They're not dead!!(死んでない!!奴らは死んでない!!)」

連合軍を迎えた兵は、人ならざる者達だった。

連合軍は人ならざる者を目に、戦争でありながら戦争でない恐怖を肌に感じていた。

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