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最強勇者パーティを追放された俺、実は“世界の仕様書”を書いた本人でした  作者: ちいもふ
第7章:『監獄都市』解放編 ――オーバーライド・エンパイア、全サーバー統一への進撃――
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【経済死】運営資産を紙クズに変える。シュガーの残酷な「空売り(ショート)」

 リヴィアとエルナが「物理的」な掃除を行っている頃、シュガーは監獄都市の地下深く、運営の息がかかった「裏取引所ブラックマーケット」にいた。


 そこは、重税を逃れた富裕層や、運営の幹部たちが不正に得たリソースを換金する、このサーバーの汚れた心臓部だ。


「さあて。

 運営あいつらが大事に貯め込んだ『エデン・コイン』、紙クズにしてあげようかな」


 シュガーがいたずらっぽく微笑み、端末を操作する。

 彼女の指先からは、『オーバーライド・エンパイア』の無限に近い資本力が、ウイルスのように市場へと流し込まれていった。


 モニターに映る「エデン・コイン」のチャートが、垂直落下を始める。


「な、なんだ!?

 売り注文が止まらないぞ!」


「誰だ、こんなバカげた量のコインを市場に流しているのは!?」


 パニックに陥る商人たち。


 シュガーは、レインから預かった膨大な「帝国の資産」を担保に、

 第一サーバーの独自通貨を徹底的に空売り(ショート)していた。

 さらに、アリスのハッキングによって、運営の隠し口座を次々と凍結していく。


「力でねじ伏せるのは、リヴィアやエルナの仕事。

 私は、あなたたちの『誇り』である金と欲望を、

 無価値なゴミに変えてあげるのが仕事なの」


 シュガーの瞳が、獲物をいたぶる子供のように残酷に輝く。



 数分後、第一サーバーの通貨価値は、事実上の「ゼロ」となった。

 監視塔を守るために雇われていた傭兵プレイヤーたちは、報酬がただの電子ゴミになったことを知り、次々と武器を捨てて逃げ出した。


先輩レイン、準備完了だよ。

 ……あっちの塔の人たち、もう一文無し。

 ご飯も買えないし、電気(サーバー代)も払えないはずだよ?』


 魂を通じて、シュガーが愛らしく報告する。


 武力、民心、そして経済。

 三つの側面から『オーバーライド・エンパイア』に包囲された監視塔は、もはや巨大なだけの「砂の城」に過ぎなかった。


 塔の頂上――管理者の部屋では、

 一人の男が絶叫していた。


「バカな……!

 私のサーバーが、楽園が、

 たった数時間で……!」

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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