表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強勇者パーティを追放された俺、実は“世界の仕様書”を書いた本人でした  作者: ちいもふ
第7章:『監獄都市』解放編 ――オーバーライド・エンパイア、全サーバー統一への進撃――
PR
98/159

【逆転】全サーバー指名手配? いいえ、これは「帝国の民」への招待状です

 経済を破壊され、戦力を蹂躙じゅうりんされた監視塔『パノプティコン』。極限まで追い詰められた第一サーバー管理主幹「ゼノン」は、ついに禁忌きんきのボタンを叩いた。


「……ふざけるな! 私はこの世界のルールそのものだ! 害虫ごときが、神(運営)の領域を侵すな!」


 ゼノンがコンソールを叩くと、空に血のような赤いウィンドウが展開された。



【緊急警告:全サーバー指名手配 (ワールド・ウォンテッド)】

【対象:レイン、およびその従者四名】

【罪状:世界秩序崩壊、およびシステム乗っ取り。発見次第、全プレイヤーによる『抹殺』を推奨すいしょう

【成功報酬:対象サーバーの全権譲渡ぜんけんじょうと



 それは、運営がなりふり構わず放った「毒」だった。第一サーバーのプレイヤーたちの欲望をあおり、レインたちを「世界の敵」に仕立て上げる最悪の扇動せんどう


 だが、レインはそれを見上げ、不敵に笑う。


「ゼノン。お前は大きな勘違いをしている。……俺を狙って全プレイヤーが集まるというのなら、俺の『国民』にとっても、ここへ駆けつけるための最高の招待状になるんだよ」


 レインが右手を高く掲げる。指先から放たれた黄金の信号が、世界の境界線を物理的に引き裂いた。


「主様のピンチとあらば、地の果てからでも駆けつけるぞ。それが、我ら帝国の『当たり前』ですな!」


 リヴィアの咆哮ほうこうと共に、空の裂け目から漏れ出したのは、灰色の世界を塗りつぶすほどにまばゆい純金の輝き。レインの「幸福」を糧に最強の装備をそろえた『オーバーライド・エンパイア』の正規軍――総数、一億のプレイヤーが雪崩なだれ込んできた。


『王のために!』


『地獄の門 (サーバー壁)をブチ破れ!』


 飛空艇が空を埋め尽くし、帝国の騎士団が降臨する。その圧倒的な援軍を目の当たりにした第一サーバーの民衆が、ついに爆発した。


「……見てろよ運営! 俺たちはもう、ただの電池じゃねえ!」


 ボロ布をまとった民衆が、レインの配った黄金のパンで得た気力を武器に変え、怒濤どとうの勢いで監視塔へと押し寄せる。決起した無数の民が、巨大な津波となってパノプティコンの防衛線を飲み込んでいった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ