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最強勇者パーティを追放された俺、実は“世界の仕様書”を書いた本人でした  作者: ちいもふ
第5章:【オーバーライド・エンパイア編】「先輩、私はあなたの盾になります」――運営を裏切った後輩(GM)と、世界を上書きするバグの楽園――
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【三万人の全裸難民】約束の地へようこそ。公式監視員(シュガー)参戦で、俺の街はカオスの極致へ

 メンテナンス終了のカウントダウンがゼロになった瞬間、『エターナル・レジェンド』の全サーバーが激震した。


「おい、セクター99へ急げ! 座標が固定されてるぞ!」

「公式が『聖域』って認めたんだ! 攻撃判定なし、PK不可の完全中立地帯だ!」


 地平線を埋め尽くすほどのプレイヤーたちが目にしたのは、朝日を背に受けて城壁に立つレインの姿だった。

 その隣には、アリス、エルナ、リヴィア――そして、監視役という名目で居座った黄金のGM、シュガーが並び立つ。


「……レイン様。お客様プレイヤーが到着したようですわ」


 アリスが、シュガーを牽制けんせいするように告げ、レインは眼下の「全裸 (およびパンイチ)」の群衆を見下ろして宣言した。


「――ようこそ、俺の街へ。

 ここでは、運営のルールは適用されない。従うべきは、俺のコードだけだ。

 アリス、門を開放しろ」


 開門と共に雪崩なだれ込んできたのは、武器を構えた戦士ではなく、スコップを持った「全裸の集団」だった。

 彼らにとって、この街はもはやバグではなく、運営の理不尽から逃れるための「約束の地 (エルドラド)」となっていた。


「先輩、入国希望者は既に三万人を超えました。

 彼らの所持金を独自通貨『レイン・コイン』に換金させれば、この街は世界最大の経済圏になりますよ」


 シュガーが淡々と報告を上げる横で、アリスが冷ややかな魔力を漏らす。


「レイン様、この『シュガー』という女、先ほどから私の領分に口を出してきます。

 ……デリートしてもよろしいでしょうか?」


「おやおや、私は公式監視員ですよ?

 システムの最適化は私の仕事です。……ね、先輩?」


 独立と同時に、「経済無双」と「正妻戦争」が同時に幕を開けた。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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