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最強勇者パーティを追放された俺、実は“世界の仕様書”を書いた本人でした  作者: ちいもふ
第4章:絶対神の新婚生活。説教する精霊女王と究極の箱庭づくり
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【最強の布陣】世界の壁を固めるエルナと、敵の居場所を暴くアリス。そして、全てを食い破る黄金の竜

「……ぷはぁ! ごちそうさまでしたな、主様!」


 神域の空に、満足げなリヴィアの吐息が響く。監査官ザキエルのエネルギーを飲み込み、彼女は黄金の髪をふわふわと弾ませて笑った。


「ふむ、上位世界の『魔法の仕組み』、なかなか興味深いわね。これを使えば、この世界の『壁』をもっと頑丈にできそうだわ」


 感心したように宙の数式をもてあそぶのは、伝説の精霊女王エルナだ。彼女の知性が、敵の残した力を「箱庭テラリウム」の防御バリアへと作り変えていく。


「……お上手ですわね、エルナ。ですが、もっと直接的な『弱点』を握っておくべきですわ」


 エルナの横で、レインの影から滑り出すように現れたのはアリスだ。彼女はレインの手元に新しい紅茶をそっと置き、冷徹な微笑みを浮かべる。


「レイン様、ご安心を。この男が隠し持っていた『上位世界の地図』と『ボスの居場所』は、私が全て抜き取っておきました。……向こう側の連中がどこに隠れているか、もう筒抜けですわ」


「助かるよ。エルナが守りを固め、アリスが敵の喉元をつかむ。……最強の布陣だな」


 レインに褒められ、エルナは得意げに胸を張り、アリスはほほを染めてうっとりと微笑む。だが、その平和な空気をリヴィアの「喜びの足踏み」が切り裂いた。


 ――パキィィィィン!!


「え……? リヴィア、何もしてないですぞ?」


 リヴィアが監査官の権能を喰った影響で、彼女の無意識の動作が「空間」そのものに亀裂きれつを入れてしまったのだ。


「ちょっと! リヴィア、動かないで! せっかく強化した壁が壊れるわ!」


「あらあら……。リヴィア、お行儀がよろしくありませんわね。レイン様の庭を傷つけるなんて、お仕置きが必要ですわよ?」


 慌てて魔法で空間を固定するエルナと、光を呑み込んだ聖痕スティグマの糸で次元の裂け目を縫い合わせるアリス。二人がかりで規格外な「進化」を遂げたリヴィアをフォローする姿は、まさにこの神域の日常そのものだった。


「……リヴィア、お代わりは後だ。まずはその力を制御できるようにならないとな」


 レインがリヴィアの頭を優しくでると、彼女は「はーい!」と素直に大人しくなった。その様子を、次元の隙間から見ていた上位世界の役人たちは、恐怖に顔を引きつらせて逃げ惑う。


 防御のエルナ、解析のアリス、そして突破力のリヴィア。三人のヒロインのバランスが完璧に整い、レインは確信した。この「箱庭」はもはや、誰にも汚させない究極の聖域へと進化したのだと。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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