【格差ざまぁ】消滅さえ許さない。ゴミ溜めに堕ちた聖女たちへ贈る、絶対神からの『幸せのお裾分け(猛毒)』
旧世界がデリートされ、すべてが消失した暗闇の底。 そこは、完全に消去される手前のデータが一時的に漂う、感覚だけが残った「ゴミ箱 (アーカイブ)」の中だった。
「……寒い。お腹が空いたわ……。誰か、誰かいないの……っ!?」
旧聖女セシリアは、何も見えない虚無の中で震えていた。死ぬことすら許されず、ただ後悔し続けるだけの場所。そこへ突如、巨大な「窓」が浮かび上がり、眩すぎる『箱庭』の光景が映し出された。
そこには、最高級の肉を幸せそうに頬張る、金髪をなびかせた少女――守護竜リヴィアの姿だった。
『むふー! 主様、このお肉、とっても美味しいですな! リヴィア、こんなに幸せでいいのですかな!?』
「な、何なの、あの女……。……っ、この、震え……まさか、あの時の……!?」
セシリアは驚愕に目を見開いた。リヴィアから溢れる魔力は、聖女である自分すら足元に及ばない、神話級の輝きを放っている。そんな規格外の存在が、レインに頭を撫でられて「えへへ」と愛らしく喉を鳴らしているのだ。
さらに追い打ちをかけるように、伝説の精霊女王エルナがレインに酒を注ぎ、側近アリスが甲斐甲斐しく世話を焼く。
『……ああ、セシリアたちか。まだそこにいたのか』
レインが、道端の石ころを見るような冷ややかな視線を画面越しに向けた。
『新世界の完成通知だ。お前たちが「不要」だと切り捨てた俺が、今どんな美女たちに囲まれ、楽園を統治しているのか……消えるその瞬間まで眺めているといい』
『主様、あのごみ溜めにいる人たち、誰なんですかな? ……まあいいですな! 今はそれより、お代わりのパンが欲しいですぞ!』
リヴィアの無邪気な声が、セシリアたちのプライドを粉々に砕く。彼女たちの知る「レイン」はもうどこにもいない。そこにいるのは、黄金の守護竜を従え、世界の意志すら侍らせる絶対神だ。
「待って……お願い、助けてレイン様……っ!!」
謝罪も、絶叫も、届かない。レインは、金髪を揺らしてはしゃぐリヴィアにお代わりのパンを差し出しながら、幸せな家族の団らんへと戻っていった。
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