こっそりまとめ2
・アリス
文官下っ端となった。いわゆる見習い。覗き込むと赤目の桃色髪。髪を意図的に伸ばしていて、リボンで結んで肩に垂らしている。
官吏としてこき使われており、鬱憤が溜まると貴族階級の奴らに挨拶かまして頬を染めさせてやるのが得意。美少女顔。背はすくすくと伸びたが、やはり華奢。小心者だが、いざというときは雑草魂生やして突撃するところもある。文字の読み書きができるため、文官としては必要最低限をクリアしている。後見人にサトゥーン伯爵家。たまに会う恩人の様子をこっそり見守ることができて「地獄のような苦しみを得たがこんな日が訪れるなんて」嬉しい、と語る。可愛いとあちこちで言われているが、利用する強かな面もアリ。逞しくなった。
・微笑の文官
にこりと微笑む笑みのため、頑張る人もいるらしい。
本人はこのあだ名を心底嫌悪している。
・アンジュ、トリス、テス、プティア
野盗たちによって殺された友達の名前。
・ラビト
名も無き土地、で息づいている聖職者見習い。
元気にしているだろうか、とたまに孤児院同窓会で集まると、孤児たちが思い出話に花を咲かせてる途中、その回想の人物として話題でのみ出てくる。
・おチビ
元気いっぱい。興味のあることには真ん丸お目目を大きくさせて興奮する。
成長し、孤児院代表となる。国からの支援金をやりくりして、増え続ける孤児の面倒をみているが大変そうだ。文字の読み書きができる。
・三つ編み女子と大人びた男の子
性格的に正反対だったが、良縁だったらしい。
三つ編み女子は商家の縫い物をする針子、詩を紡ぐ少年は荷運び屋になり体格が良くなって王城にも顔を出すこともある。どことなく昔の両親のような面影を持つ彼らにアリスは祝福する。
・のんびり口調のノンビリ屋な女の子
娼婦ゆえ性病にかかった姉の側で看病をしたいと、自ら花街へ赴いた家族思いの女の子。高級娼婦となり、姉の最期を看取った。形見として煙管をくゆらせては、初恋の相手であるアリスとたまに会話を楽しむ。
・ノンビリ屋の姉
孤児出身。娼婦となり、様々な経験を経て、病を得て、何かを置いて行きたいと、ノンビリ屋の妹のために孤児たちに木靴の施しをしてやったり、様々な情報を得てなんとか実家ともいうべき孤児院の孤児たちのために出来うる範囲の手助けをした。最期、自分と同じ道を辿ってしまった妹を叱ろうとしたものの、馬鹿な子だと言いつつ、穏やかな最期をベッドの上で終える。
・年長組の女の子たち
出店の売り子とか、花屋、清掃などの職を得た。
・司祭様
押し付けがましい所はあるが、基本長いものに巻かれるタイプ。
聖なる国から派遣された聖職者。他国人。アーディ王国の王都から外れた場所に建てられた教会の代表者をする羽目になり、初めは渋々であった。しかし、尊き血筋を引かれる者がいるという噂の真偽をただすため、あちこちに顔を出して情報を集めていたりする。聖女様への信仰力は高い。伯爵家が司祭に金銭を払っていたのは万が一を考えてのことである。
のち、聖なる国へと渡ったものらしいが、真偽は不明。王都襲撃の際、姿を見たという目撃証言はあるものの、その後の行方は知れず。
・他孤児院
アーディ王国の孤児たちへの始末はあまりにも酷いものがあり、聖職者も貴族から金を受け取ることを容認しているためか、なかなかアーディ王国側からの手が出しようがなかった。なぜならば聖職者が他国の人間だから。そのため孤児たちがひっそりと売り払われていたり、労働力として扱われていても、他国の聖職者相手にアーディ王国があれこれするのは内紛を引き起こしかねなかった。
アーディ王国では聖女様信仰が根底にある。一般庶民から貴族へ、ピラミッド型になっている支配階級の上から順に信仰力は根強い。
・微笑の聖女様
初代聖女様。少ないものの彼女に関するものは貴重で、アーディ王国にも幾つか存在する。
アリスがいる教会にもその像はあり、美しい姿に誰もが見惚れる観光スポット。
どことなく、彼女の横顔は誰かに似ている。
・聖女様信仰
彼女の教義は色々解釈されている。
初代聖女様は絶世の美女であった。
毎週の祈りの日と、月に一度の救済日がある。
両方とも子供たちに大人がお菓子を与えるのが通例であるものの、毎週の祈りの日はやってくる大人たちにバラつきがあるため、子供たちの奪い合いが通例。救済日は誰にでも与えられるもの、なのでお菓子は必ずもらえる。
王都では熱心に両方ともしているが、寒村などの地方ではそれほどではない。
ただし、毎月の救済日はきっちりとお祈りを捧げる習慣がある。
「聖女様は仰せになられた。
悪しき者を封じたが、いつ開かれるか分からない。
我々は間違ってはいなかったが、
しかし正しいと信じねばならない」
聖女様の国、聖なる国。
アーディ王国の北方やや東にあるという、とても美しい国の話だ。
「聖女様は、その御身を使って生涯を終えられた。
信徒たる我らは聖女様に仕えねばならぬ。
聖女様は世界に正しく祈りを授けた。
そのため我らはいつでも聖女様の優しさに、
御すがりできるのだ。聖女様はたおやかな御手で、
我らに祝福を与えて下さることだろう」
(……僕の住んでいた北東の村、)
唐突に思い出したのは、聖女様の国の在り処。
(確か、聖女様の国と僕の住んでいた村は、
とても近いところだった)
「さあ、我々はいつでも聖女様を受け入れねばならぬのだ。
幾久しく、いつまでもたおやかであらんことを」
・リンゴ
寒さがある地域でも育つ。甘くておいしい。アーディ王国特産のひとつ。
アリスの故郷である村でも育成されていて、果実酒にも慮される。
・シチュー
アリスの母の得意料理。とっても甘くて、ヘルシー。
・羊
綿羊。牧畜が盛んなアーディ王国の王都郊外でよく目にする。実はヤギもいる。
・ラベンダー
一般的に使われている精油原料。オイル。
良い匂いがし、とある欧州という異世界のとある軍人がラベンダー精油を使って怪我の治療に当てたとか。わーるどうぉー、と呼ばれる時代のたとえ話ではあるが、当時でも一般的な愛用品であったそうである。
ラベンダー精油は洗濯にも使えるし、怪我にも風呂にも香水としても使える一石三鳥どころかそれ以上の、アーディ王国ではごくごく一般的な品である。多用できるため、あちこちで栽培されているがメインは主に教会が多い。ラベンダーは手入れが面倒かつ安価でもあるので、聖職者たちや孤児らの無償の働きが期待されている。
・木靴
身支度にお金をかけない人のための靴。湿気に強くて断熱性がある。燃やしやすいし手入れしやすいが、履き心地は良好とはいえない。合わないと外反母趾になる。
・蛇肉
慢性化してきた食糧難をなんとか対応すべく、対策したゆえにやってきた食料。他国で大量発生していたらしい無毒の蛇である。タダ同然のものをお金に糸目をつけずアーディ王国が買いあさるので、こづかい稼ぎ目的で売り払われたものだそう。それが輸入された。
アーディ王国には蛇を食べる習慣はないので、残念ながら不人気食材となり破棄される運命にある。
気位の高い王都の人間には好まれなかった。
・腐った人参
本文であるように、司祭様がケチった産物ともいえる。
一応食べられる部分があるのが言い訳がましくてせこい。
・太った商人
新たに派遣された訳知り顔の商人。
気さくで子供たちに好かれる。
・イモ
アーディ王国王都ではあまり食されていなかった食材。
悪魔の実、と揶揄されていたこともある。
しかし一方、この食材があったお蔭で大多数の命が助かったことも否めない。
事実、とある孤児院ではパンの代わりに食べられていた。
(……僕の村じゃ、外に干して乾燥させて、焼いて食べたりしてたんだけどな)
国境沿いの村々のひとつ、寒村だったアリスの村でも良く育ち食べていた。
アリスの両親はよく寒暖の差を利用したジャガイモ保存食を作っていた。
・季節の狂い
(以下コピペ)
狙い澄ましたかのような風害、収穫時期に発生した大いなる自然災害は小麦畑を根本からなぎ倒し、長らく続く降雨は未だにぽつ、ぽつと灰色の雲間から糸を垂らしている。細くとも決して途切れることない毎日の雨は、しとしととアーディ王国中どこでも降り続き、実る前の畑作地帯をびしょ濡れにした。
冠水被害は大いに農家を困らせ、せっかくの轍も水たまりが常体化、緑が育つ前に草木が枯れ、その餌を食べる家畜が死に絶える。檻は空になり、死んだ羊は死の鳥どもの餌になった。
(コピペ終了)
アーディ王国にとっての試練。有史以来の災害。
季節の狂いが本格的に猛威を振るう前から、食糧難の兆候が見られたため初期の頃から対応を試みていたものの、その程度の初期対応では賄いきれないほどの深刻化、王都暴動へと発展、四方国家もきな臭くなり、不法入国されるのみならず王都を占拠されそうになる。
・リディール・レイ・サトゥーン
タイトル通り主役なのにアリス編ではちょっとだけ出てる人。
おっさんに片足かかり気味の年齢。伯爵家嫡男の名門貴族なわりに気さくで親切。金髪碧眼。子供の頭を撫でるのが趣味な人。可愛いものが実は好きだが本人はさりげなく隠しているつもり。
アリス編では近衛騎士団の副団長。
両陛下に覚え目出度き行為をし、副団長になっている。
王族付きの近衛騎士として、赤毛のやんごとなきお方の側仕えをしている。我儘放題の我が君に大変苦労している模様。目の下に隈をこさえている時がある。多忙すぎて手紙でお伺いを立てないとなかなか会えない。黄金世代と呼ばれる優れた騎士たちが何故か集まっている世代に息づいている騎士のひとり。
部下がいるらしい。
アリスが文官見習いとなった辺りで、やんごとなき方の直属の護衛騎士となり、かのお方を守るための騎士団を率いる騎士団長となった。お蔭さまで多忙さに拍車がかかりまくり、幼馴染曰く所在地不明。
アリスの後見人としても、少年の成長を楽しみにしているあたりが年相応に感じられる。
アリスは彼をとても敬愛していて、もはや信者状態である。
・赤毛の少年
やんごとなき我が君。美貌の少年。
貴族筆頭、ともいえる。アリス曰く同族嫌悪。
「……こんなところにまで、俺のリディを連れ出すな。
腹立たしい。煮えくり返るとは、このことだ」
アリスの夢の中に現れ、警告するぐらいにはリディを気に入っている。
<リヒター・アーディ・アーリィ>というのが本名。
アーディ王国の王子にして、唯一の王位継承者。離婚した王が有力な大貴族の娘に産ませたとされる。
基本的に表舞台に立たず、名前だけは発表されている。顔を隠しているが様々な噂にはなっていた。
国宝と呼ばれる魔法の道具を扱えるため見目の良さと相まって狙われやすい立場ゆえか、今回行方不明になった。のち発見に至り、アーディ王国王城へと帰還……の前に、取って返して宗教国家聖なる国を名も無き土地にするほどの執念ぶりに、苛烈な性格が伺える。
・ラナン・レイ
独りぼっちの子供に同情し、上官の命とはいえ親身に孤児院まで送り届けてくれた若手騎士。性格は朗らかで、にかっと笑うと白い歯が覗く。小麦色に焼けた肌と茶色の短髪は、より彼が活発な印象を強める。兄弟が多くいるという青年のアリスを見る目は完全なる兄目線である。
貴族位ではない。
漁業を生業とする実家に生まれ、子供時分から銛で魚を突くのが得意だと豪語する庶民出。アーディ王国騎士団の門戸を叩いたのも、出自からして食い扶持目当。
叩き上げの騎士でもある。
出世をし、それなりの地位を得た。
・色男の騎士。
貴族位を持つ色男。整った顔を持つ。
冷静な性格。ラナン・レイとは馬が合う。剣を佩いているが、弓も扱う。
黄金世代に師匠がいる。
・グラウス
雷鳥、のあだ名を持つ黄金世代の百発百中の投擲名人。凄腕。
リディの同期。副団長の部下ではあるが、竹馬の友として上下関係のない喋り方を互いにしている。
・大男
大剣を振り回す、朗らかな男。大笑いすると笑い声が周辺に響き渡る。
だいたいの書類仕事をリディに押し付ける同期の桜。
・細身
初代細身君。細い体である。剣士。細かい動きをする。細い。とにかく細いおっさんになりかけの細身君。リディの膂力に負けやすいが、本来の力はじゃれあいでは出さずに楽しむのが流儀。黄金世代の一人。
・凄腕の出向武官
書類仕事を素晴らしい速さで仕留め……終えることの可能な眼鏡女子。アーディ王国初めての女騎士であり、きっちりかっちり。美女。アリスが目指す書類仕事エキスパート。数多の伝説を文官職場に残して立ち去って行った。
・アーディ王国王都、別名「花の都」
花々が咲き乱れ、色鮮やかな国旗が翻る美しき王都。観光地。
・王の門
王様が屯う門構え。真正面。
大きくて馬が出入りできる。門番が険しい顔で立っている。




