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第81話「なかったことに」


ガーマ「ヴェルさん」

ヴェディル「どうした?」

ガーマ「あ、あの…買い物付き合ってくれませんか?」

ヴェディル「…なんで?」

ガーマ「いや…その………」

ガーマ「えっと……」

ヴェディル「ああ、荷物持ちね」

ガーマ「え?いや…そんなことは……」

ヴェディル「いいよ、行こう」

ガーマ「あ、ありがとうございます」



ガーマたちはとある街に着く。

もちろんヴェディルのアペーリオを使い一瞬でだ


ヴェディル「何買うの?」

ガーマ「食べたい物とか…あと服とかです」

ヴェディル「…その筋肉でウチに荷物持ちをさせようと?」

ガーマ「えっ、いや!あの…!」

ヴェディル「はははっ、嘘嘘」

ヴェディル「焦りすぎ」

ヴェディル「ウチの魔法使えば一発だもんね」

ガーマ「す、すみません…」

ヴェディル「ウチもなんか買おう」

ガーマ「………」

ガーマ「こ、これ食います?」

ヴェディル「何?奢ってくれんの?」

ガーマ「はい」

ヴェディル「じゃあ1番高いやつ」

ガーマ(あんま金ねぇな……)



2人はクレープを食べる


ヴェディル「うまっっ!!!」

ガーマ「うまい…!」

ヴェディル「これありだな」

ガーマ「ですね、結構好きです」

ヴェディル「次あれ食べたい」

ガーマ「奢ります」



とある服屋によりお互いに似合う服を探しているようだ


ヴェディル「それいい服じゃん、似合う」

ガーマ「買います」

ガーマ「……」

ガーマ「こっちは…ヴェルさんに似合いそうです」

ヴェディル「ふーん…じゃあ買う」

ガーマ「いや俺買いますよ、付き合わせてもらってますし」

ヴェディル「わかった、ありがとう」

ガーマ(よし)



2人は街とは外れた、さっきまでいた街を見渡せる丘にいる


ヴェディル「…不安じゃない?」

ガーマ「何がですか?」

ヴェディル「あいつらさ…前より強くなってるよ」

ガーマ「…」

ヴェディル「ウチらも強くなってるけどさ」

ヴェディル「まぁヒルンベルトがいるし死にはしないけど」

ガーマ「……」

ヴェディル「あんたはケレマくんに負けてる」

ヴェディル「1回勝ったのもそうだけど負けたのも事実でしょ」

ガーマ「…俺はもう負けないです」

ガーマ「あいつも契約者だし、俺も契約者です」

ガーマ「こういう時の為に俺がいる」

ガーマ「あいつとは必ず片をつける」

ヴェディル「…いいじゃん」

ガーマ「…」

ヴェディル「全部終わって…破滅してもさ」

ガーマ「?」

ヴェディル「ずっと仲間だから」

ガーマ「……!」


ガーマは急に顔が赤くなる


ガーマ「あっ…あの…俺……」

ヴェディル「?」

ガーマ「ヴェ、ヴェルさんの…っ……」

ガーマ「こと…っ」

ガーマ「っ………」

ヴェディル「大丈夫、わかってるから」

ガーマ「えっ……」

ヴェディル「あんたはウチの弟だよ」

ガーマ「……………」

ガーマ(弟…そうか………俺は男として見られてない……………)

ガーマ(そう…だよな………)

ヴェディル「疲れたな、帰ろう」

ガーマ「………はい」


空間の穴が出現する

2人は入ろうとするが、穴の前で突然ガーマが立ち止まる


ガーマ「……」

ヴェディル「何してんの?早く来なよ」

ガーマ「………」

ガーマ「"金打(かなうち)"」


掌を開き、高熱の槍を作り出す


ガーマ「"焼流(しょうりゅう)"」


そう囁くと、生成した槍をさっきまでいた街の方に思い切り投げると同時に、ガーマの目から涙が溢れる

投げたその槍は先程までいた街に直撃し、一直線に破壊され壊滅してしまう


ヴェディル「…あとで回収しにこよう」


ガーマの体から蒸気が噴き出る


ガーマ「……はい」


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