第28話「やってられない」
エナド「………」
エナド「…飲みたいなぁ」
エナド「あ、とっておきのやつあるんだった」
エナド「飲んでこようかなぁ…」
アリスが団長室の扉を勢いよく開ける
その手には酒瓶がある。酷く酔っているようだ
アリス「ちょっとエナド!!」
エナド「え何?」
アリス「私の制服知らない!!?」
エナド「え?」
アリス「いやだから!制服だって!」
エナド「えぇ?着てんじゃん…」
アリス「あっ」
アリス「なんで探させたんだよ!!!」
アリス「静かにして!!!」
エナド「どうしたの?お酒飲んだでしょ」
アリス「………」
エナド「…」
アリス「…静かにして」
アリスは勢いよく扉を閉める
エナド「……」
エナド「ふぅ…」
エナド「あれっ?」
エナドは勢いよく扉を開けアリスを追いかける
エナド「アリス!!!それ僕のお酒じゃん!!!」
エリヤは自室でベッドに寝っ転がり考え事をしていた
エリヤ「………」
エリヤ(ソーマさん…めっちゃキレてたな)
エリヤ(ヴィレンさん………)
エリヤの自室の扉がノックされる
エリヤ「…はい」
ソーマが部屋に入ってくる
ソーマ「エリヤ、大丈夫?」
エリヤ「えっと…はい…」
ソーマ「この前はごめん」
ソーマ「怒鳴っちゃって…」
エリヤ「いや…気にしてないです」
ソーマ「…そんなにケレマのことが嫌い?」
エリヤ「………」
エリヤ「頭では…わかってるん…です…けど…」
エリヤ「サーガストは…あいつじゃないのに………違うだろ…」
ソーマ「………」
ソーマ「そっか……」
ソーマ「エリヤ」
ソーマ「今はケレマのことを認められなくても、いつか必ず認めざるを得ない日が来る」
ソーマ「だからケレマをしっかり見てみな」
エリヤ「……」
エリヤ「はい……」
ソーマ「エリヤはエリヤのままでいな」
ソーマ「無理に変わる必要はないから」
エリヤ「………」
ソーマ「ヴィレンさん…いつ死んでもいいよう遺書を書いてたみたいだよ」
エリヤ「えっ…」
ソーマ「でもいつも制服のポケットにしまうからわかんないんだけどね」
エリヤ「っ……」
ソーマ「ヴィレンさんの体は…一体どこに行っちゃったんだろうね……」




