第27話「仕事」
エナドは本部の大扉を開ける
エナド「ただいま」
エナド「誰もいない…」
エナド「それになんか…暗いね」
カテラーデ「…」
本部の階段にはカテラーデが1人で静かに下を向いて座っていた
エナド「あ、カテラーデ」
カテラーデ「団長…」
エナド「どうした?めっちゃ暗くない?」
カテラーデ「………」
エナド「……誰かやられた?」
カテラーデ「!」
カテラーデ「っ………」
エナド「案内して」
騎士団本部のホールでアリス、トウナ、シャーロットは悲しく泣き叫ぶ
アリス「あぁぁああ〜!」
シャーロット「うわああ〜っ!」
トウナ「ああああああああああ〜!!」
カテラーデ「………」
エナド「…」
エナドは無表情のままヴィレンの手に布をかける
ソーマ「ヴィレンさんの…その手しか残っていませんでした」
エナド「……そう」
一同「………」
エナド「…さて、どうしよっか」
エナド「みんなはどうしたい?トガネを殺すか、助けるか」
ゴーン「殺す」
ホト「ゴーン、抑えよう」
ゴーン「抑えろって言いました?」
ゴーン「身近な人が死んだんですよ」
ゴーン「冷静でいるほうが変です」
ケレマ「ゴーン」
ケレマ「トガネを憎んでも何も変わらないんだ」
ゴーン「お前…自分で何言ってんのかわかってんのか」
ゴーン「仇なんだぞ!!!!」
ケレマ「オレのじいちゃんは!!!」
ケレマ「オレの…育ててくれた人は多分…最終的にトガネに殺された」
ケレマ「でもオレは恨んだりできない」
ケレマ「トガネに同情って理由もあるけど…誰かを憎んでもヴィレンさんが戻ることはない」
ケレマ「だからあんたも…仕事として処理してほしい」
ケレマ「オレもそうする」
ゴーン「………」
ゴーン「…仕事」
ゴーン「とりあえず納得してやるよ」
ケレマ「おう、ありがとう」
エナド「さぁ、トガネを探そう」
ケレマ「団長…?」
エナド「仕事だよ」
そこはどこかわからない。
とても暗く見慣れない場所だ
ヴィレンの死体だけが照明に照らされている
??「………」
??「…目覚めなさい」
目を布で隠した女がそう言うと、ヴィレンの目が思い切り見開く




