第26話「それが意味するもの」
数年前。
ヴィレンはエナドとの会話を思い出していた
ヴィレン「は?」
【ヴィレン・グラレシアス(23)】
エナド「だからさ、副団長なってね」
【エナド・フェレナーデ(21)】
ヴィレン「いやだから、は?」
エナド「え…僕そんなおかしいこと言った?」
ヴィレン「入ったばっかのお前が何言ってんだか」
ヴィレン「それに誰が団長になるかは王が決めるんだぞ」
エナド「僕はいずれ、騎士団の団長になるよ」
エナド「その時には、ヴィレンは僕の右腕だ」
ヴィレン「意味わかんねぇよ」
ヴィレンは全団長の団長室で話していた
ヴィレン「え?エナドですか?」
前団長「ああ、どう思う?」
ヴィレン「奴は…周りも見れて魔法使いも一流です」
ヴィレン「素晴らしい団員だと思います」
ヴィレン「ですが…」
前団長「サボり癖だろ」
ヴィレン「はい…急にどこかに行くことが多くて」
前団長「それ以外は完璧なんだが…」
前団長、ヴィレン「はぁ…」
時は現代に戻る。
ケレマたち一同はヴィレンたちのいた場所へ辿り着いていた
ケレマ「…………」
そこにはヴィレンの右手が落ちている。
わかるのも当然だ。ヴィレンのしていた右手のタトゥーがあるからだ。
エリヤ「ヴィレンさん…は……」
ホト「……」
ソーマ「……………………」
ケレマ(死体がない……カテラーデが言ってた……)
ケレマ(じいちゃんの死体はなかった…脳を狙うはずの悪魔がおかしいって…)
ケレマ(トガネは普通の悪魔とは違う)
ケレマ(だったらあの時…オレがあの悪魔を倒して…じいちゃんは…………)
ケレマ(でもトガネは………助けなきゃ…いけない………)
エリヤ「トガネめ……ッ」
エリヤ「くっ…」
エリヤ「お前悪魔と契約してんだろ!!?」
ケレマ「…」
エリヤ「ならその力使って、死ぬ気でやれよ!!!」
エリヤ「命掛けろよ!!!」
ケレマ「……」
ソーマ「エリヤ!!なんでケレマを責める!!」
ソーマ「誰も悪くないだろ!!」
エリヤ「っ…………」
ホト「…」
ホト(俺なら…助けられたかもしれない……)
ケレマ「トガネはオレが対処する」
ソーマ「………」
エリヤ「っ…」
ソーマ「早く帰って…皆でヴィレンさんを弔おう」
エリヤ「あああああああ!!!!」
感情のまま地面に拳を叩きつける
ホト「ヴィレン……」
ホト「安らかに…」
ケレマ「トガネ……」
ケレマの背中からとてつもない黒いエネルギーが静かに出てくる
そのエネルギーは不気味で異様だ
一同「?」
ケレマ「お前は、一線を越えた」
ホト「………」
エリヤ「サーガスト…」
ソーマ「…帰ろう」




