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第23話「リンク」


ホトは騎士団本部の地下。つまりトガネを捕獲している部屋に来ていた


ホト「さて、お前はなんなのか」

トガネ『…………』

ホト(黙りこんじゃった…)

トガネ『助…ケ……て………」

ホト「ゾクッッッッッッ」

ホト(………今…"助けて"って言った………?)

ホト(騙そうとしてるのか…?)

ホト(いや…なんなん…だ………)

ホト「"自縛"」


トガネの体を影で拘束する


ホト「助けてって…何?」

トガネ『ブツブツブツ…』

ホト「何をブツブツ喋ってる!!!答えろトガネ!!!」

トガネ『トガネじゃない」


そう言った瞬間、トガネの顔が半分だけ人間の顔になる


ホト「…………!!?」

ホト(こいつは一体………!?)

トガネ『ぼくは…人間…に……」

ホト「…?」

トガネ「生贄…に…された……」

トガネ「助…けて……』

ホト「生贄………?」

ホト「人間………………!?」


トガネは力のままに拘束していた影を吹き飛ばす


ホト「うあっっ!!」

ホト「っ…」

トガネ『ウル…さイぃ……』

ホト(トガネか………!!)

トガネ『ギャャャャャャャャャャャャャャャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


トガネの感情のまま衝撃波が放たれ、その衝撃で地面や壁が吹き飛ぶ。

それにより瓦礫がホトの頭に当たる


ホト「うっ……!」



ケレマたちは食堂で食卓を囲んでいた。

だがトガネの放った衝撃波をケレマたちも感じていた


ケレマ「!?」

ケレマ「なんだ!?」

アリス「トガネだ…」

ヴィレン「直ぐに地下牢に向かうぞ」

ゴーン「いや無理は…」

ヴィレン「今は大事な時だ」

ゴーン「……」

ケレマ「オレが行きます!」



本部の地下で、瓦礫の下敷きとなって動けなくなっているホトがいる


ホト「っ………しくった……」

ホト「トガネは……」

トガネ「許せない…」

トガネ『許…セナ…い…キキッ』


足を動かそうとするが瓦礫で完全に潰され身動きが取れないようだ


ホト「うぁっ………!」

ホト(足が………!!!)


トガネは身動きが取れずに地面に這いつくばっているホトの顔を思いっきり蹴る


ホト「あ"……ッ!!!」


続いてトガネは、ホトの右目を手でゆっくりと潰す


ホト「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!」

ホト「うああああああ!!!!!!」

ケレマ、ゴーン「…………!」


ケレマたちが到着すると、更にホトをボコボコに蹴る


ケレマ「お前…」

ゴーン「貴様ァ……」

ケレマ「ふざけんなァァァァッ!!!」


ケレマは瞬時に黒い剣を生成し構え、トガネに斬りかかる


ケレマ「"黒斬り"ィィッ!!!!!」


だがその刃はトガネの体を通さない


ケレマ(こいつ前より………!!)


トガネはすぐに反撃し、蹴り飛ばす


ケレマ「がは………っ!!」


アリスはスライダー型の氷を生成し、ケレマを自分たちの方へ滑って引き寄せた


アリス「っ…」

ヴィレン「ケレマ!!!」

アリス「ゴーンくん!!私がサポートする!!」

ゴーン「………」

アリス「ゴーンくん!!!」

ヴィレン「あいつまた………!」

ゴーン「"大天雷迎"ォォッ!!!」


ゴーンは1人でトガネに突っ走り雷を纏った拳を放とうとするが


ゴーン「あああああっ!!!」


だがゴーンはトガネの踵落としを喰らってしまう。

と思われたがアリスがゴーンの体を凍らせて身を守った


ヴィレン(どうする…やつの反応速度とパワーは異常だ…)

ヴィレン(あの成長速度はなんだ……)

ヴィレン(明らかにさっきより強い)

ホト「………」

ホト(ダメだ……これは……もう…死ぬ……)



ホトはその瞬間、知らない記憶を見ていた。


謎の女性「えー?私はペペロンチーノの方が美味しいと思うよ」

ホト「いや、絶対サンドウィッチでしょ」

謎の女性「サンドウィッチって食べ物詰めてパンでパンッ!!!って感じじゃん?誰でもできるよ」

ホト「いや、そこにどれだけ好みを詰め込めるかだよ」

謎の女性「えー、ペペロンチーノがいー」



ホトが意識を戻すと、もちろんその記憶は知らない。

だがどこか懐かしく温かく愛おしい


ホト(なんだ……?誰だこの人……)

ホト(これは俺の記憶じゃない…誰の記憶なんだ………?)

ホト(…いや、もしかしてこれが…俺の契約内容………?)

ホト「メア……」


段々と体が黒く禍々しい影に覆われ黒い塊と成る


トガネ『ぅぅぅ……』

ヴィレン(まずい…!こっちに……!)

黒いホト『………』

ヴィレン「……はっ?」

トガネ『ダ…れ』

黒いホト『…』


黒く染まったホトはトガネを瞬時に蹴り飛ばす


ヴィレン、アリス「!?」

アリス「な、なに!!?」

ヴィレン「ホトがいない…」

アリス「ってことはあれホトくん…?」

ヴィレン「らしいな………」

黒いホト『……』



何も感じない…真っ暗だ

どうなってるんだ…?



突然、大きな黒い影の穴が出来る


トガネ『なニ……』


トガネを影の中に引きづり込む


ホト「うっ…」


突然、ホトは倒れ段々と元の姿に戻っていく

潰れていた足と目も元に戻っているようだ


ホト「っ…何だ……?」


トガネは影の中から腕を伸ばし、勢いよく飛び出す


ホト(今の力はなんだった……?)

ホト(何もわからなかった…)

ヴィレン「ホト!!」

アリス「ホトくん!!」

トガネ『グゥゥウウゥゥウウウゥゥッ……』


トガネは感情のまま顔が歪んでいく

それは怒りなのか悲しみなのかわからない


ケレマ「っ…」

ケレマ「くっそ…」

アリス「ケレマくん!」

ケレマ「すいません!」

ケレマ「………」

ケレマ(聞こえる…なんだ……?)

トガネ『助けて!!!」

ケレマ「!!」

ケレマ「ヴィレンさん、アリスさん」

ヴィレン、アリス「?」

ケレマ「あいつ…可哀想なやつなのかも」


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